入庫・買取実例

進化を否定したシーラカンス

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プリンスが日産に吸収合併されて、71年に発売された4代目からはグロリアもセドリックと兄弟車になった。いわゆるバッジエンジニアリングで、販売店別にセドリックとグロリアが共存したというわけ。今じゃどちらの名前も無くなりフーガになっちゃったけれど、イマイチ高級感に欠ける気がするのは生まれた時代が昭和だからだろうか…。その昭和を代表する高級車セドリックは、83年発売の7代目で「日本初のV6エンジン」を搭載しちゃう。これ、当時は画期的なことで多気筒エンジンのコンパクト化と高出力・高回転化には欠かせないもの。まさに「技術の日産」を象徴していた。

ところが、セダンやハードトップと同時にモデルチェンジしたバンは、ある日突然進化を否定する。87年にセダンとハードトップがモデルチェンジして8代目に突入したにもかかわらず、ワゴンとバンは古いままのモデルが継続生産されたのだ。なんでか? それは日産のお家事情とユーザーからの要望が重なったためだろうが、ある意味商用モデルのバンとして完成されていたからとも言えるだろう。

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87年の切り替え時期、バンにもセダンやワゴンと同じ顔が与えられ、高級仕様に相応しい出で立ちになる。しかもカスタムDXには立派なウッド風パネルがボディサイドに貼られ、日本的高級感とアメリカンな雰囲気を併せ持つスタイルになっていたから堪らない。ボディはできるだけノーマルのまま、車高を下げてアルミホイールを履かせたら純正フェンダーミラーが生きるキャルルックにもなる。けれど当然、そんなクルマは数が少ない希少車。探したって出てくるものじゃないんです。
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ところが! あるところにはあるもの。車高もアルミもバッチリなのに内外装はノーマルのまま極上レベルを維持している。エンジンはシュルシュル回るVG20で完全メンテナンス済み。クラシックで高級感たっぷり、しかもほんのりアメリカの香りが漂うセドリックバンなんて、今乗っていたら最高にキマる。乗り味も80年代的滑らかさに溢れているぞ。

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