入庫・買取実例

旧車 ギャランGTO入庫情報 やっぱりオバフェン

旧車 ギャランGTO入庫情報

日本における元祖スペシャルティカー、それがセリカとこのギャランGTOだ。
専用設計で作り出されるスポーツカーやクーペとは違い、既存もしくは兄弟車と主要コンポーネンツ、つまりはシャシーやエンジンなどを共有して製造コストを引き下げるのがスペシャルティカー。
ごく普通のセダンなどと同じ構造だから扱いやすく誰にでも乗りやすい。
でも見た目は立派なスポーツカー。
それが安価に買えるとあって、まずアメリカで爆発的に売れてジャンルが確立された。
その流れを日本に取り入れたのがセリカとGTOだったというわけ。
ただ、決定的な違いがあった。
セリカは古典的な2ドアクーペスタイルを採用していたことに対し、ギャランGTOはアメリカ流にルーフからテールエンドまでをなだらかな傾斜としたファストバックスタイルを取り入れていたこと。
セリカやGTOより一足先に発売されたS30フェアレディZにしてもそうだが、この時代のスポーツカーはファストバックスタイルが一つの基本と言ってもいいくらい。
ところがセリカはオーソドクスなクーペにしたものだから、GTOの洗練度やカッコ良さが逆に引き立てられたくらいだ。

でも「販売のトヨタ」と言われたくらいで、販売台数では勝負にならない。
セリカの圧勝だったので、三菱としてはフェアレディ240ZGやTE27レビン・トレノに採用され若者を中心に大きな人気を得たオーバーフェンダーをGTOに与えた。
それが1973年のことで奇しくもセリカにLB(リフトバック)が追加される数ヶ月前。
いかに両車がお互いをライバル視していたか、よくわかる。
でもGTO的にはちょっと寂しいニュースでもあった。

というのも、発売当初から人気を牽引してきたDOHCエンジン搭載のMRがカタログ落ちしていたから。
MRの代わりに主役の座に着いたのは2リッターSOHC仕様のGSRだったというわけ。
1.6DOHCの胸のすくような高回転域でのレスポンスは正直魅力。
けれど、普通に走る分には2リッターの排気量で余裕のトルクを生かした方が楽だし速い。
事実、新車販売台数もMRよりGSRが多く、今も市場に残っているのはGSRや73年以降の後期型が主流。
先日取材したMRオーナーは10年探して実際見に行ったのは7台くらいしかなかったと言っていた。
だったら、絶対にGSRを探す方が良いタマに巡り会える確立も高い。
それにオーバーフェンダーを標準装備する姿は、紛れもなく70年代らしさに溢れている。

今回紹介するのは、73年式のGSR。
これより後のGSRも良いけれど、やっぱり排ガス規制前のオバフェンルックが素直に最もカッコ良いと断言できる。


面白いのはボディカラー。
GSRといえば白というイメージが強い。
でもMRイメージのオレンジに全塗装しているだけで、これだけ新鮮な感覚になれるのだから意外。


前後で別銘柄になるアルミホイールを履いているのも、ラリーイメージというか、ちょっとワルッぽくていい。
下回りを見る限り、大きなレストアをされた形跡はない。


逆に大掛かりなことをしなくてもこの程度で済んでいるのだから、これまでの保管状況は悪くなかったということ。

エンジンにはファンネル仕様の45φ大径ウェーバーキャブレターをツイン装備。
これだけでもアクセルを踏むのが楽しくて仕方ない。
足まわりにも一通り手が入っているようで、このまま乗り出して大きな不満を覚えることはないだろう。


流麗なファストバックスタイルとオーバーフェンダーの鮮烈な組み合わせ。
余裕の2リッターエンジンで走りも軽快。


内容からしたらバーゲンプライスで買える。
三菱ファンならずとも、一度は見直していただきたいGTOなのだ。

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