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旧車 オースチン買取情報 本当のクラシック

旧車 オースチン買取情報

一般的に旧車という呼び方が浸透したが、過去には50年代や60年代の日本車もクラシックカーなんて大雑把に呼んでいた。
けれど、本来クラシックカーというのは第二次世界大戦前までに生産されたものを指す。
それ以降はヒストリックカーなどと呼ばれ、戦後型は決してクラシックカーではない。
まぁ、クラシックカーのなかでも1919年から30年まではビンテージカーと呼ばれるなど、国や地域によってその分類はさまざま。
だからこそ、日本製の古いクルマは戦前のダットサンなどを除き、圧倒的にヒストリックカーがほとんどなわけで、呼び方としては旧車というのがしっくりくるのだ。

さて、そんな我々に縁のなさそうなクラシックカーだが、意外にも手に入りやすい車種がいくつかある。
その最たる存在がフォードのモデルT、つまりT型フォード。
世界で量産に成功した初めてのクルマとして知られ、存在価値は非常に大きい。
だが、意外にも目が飛び出るような価格ではない。
というのも、驚くことに1500万台ほども生産されたから。
アメリカにはまだまだ数多く残っているし、日本にも趣味人によって近年輸入されたものがある。
そしてもう1台がイギリスのオースチン・セブン。
T型フォードほどの大量生産ではないが、1922年から39年までの間に29万台ほどが生産された非常にメジャーな存在なのだ。

そしてイギリスは古いものを大切にするお国柄。
今でも数多くのセブンが残っているし、レストアするためのパーツなども潤沢だ。
また、この時代のクルマはラダーフレームにボディを架装するのが一般的で、セブンもそう作られているためボディを変更してレーシングカーに仕立てるなんて趣味もある。
普通のモデルでも車重は360kgほどしかないので、750ccのサイドバルブエンジンはわずかに10psほどしか発生しないが、それでも十分に走るし軽量なレーシングボディにすることで意外にも楽しい運転が可能になる。

クラシックカーというと重厚長大なボディに扱いにくいエンジンや足回りといった固定概念がつきまとうが、その点についてもオースチン・セブンは不安にならなくていい。
何しろボディが小さいので四隅まで車両感覚はつかみやすいし、エンジンは高回転まで回らないぶん、低回転でしっかりトルクを発生するのでバタバタ走る感覚は楽しくさえある。
気をつけたいのは遊びの大きいステアリングと制動距離の長いブレーキ。この点だけは慎重に運転する必要があるが、近所をグルッと走るだけなら、とにかく楽しい乗り物なのだ。

そんなオースチン・セブンだが、実際の売り物はやはり数少ない。
そもそも所有者によほどの事情がない限り手放すものではないし、動かない状態でも手元に置いておくパターンが圧倒的だからだ。
だから、今回の物件は奇跡に近いと言える!

年式は1928年式でオースチン・セブンとしては中期のモデル。
ボディは最も一般的だったホロ型の4座タイプ。


ホロはまだしっかりしているようなので、このままオープンにして楽しむことが可能だろう。


ボディやシャーシも過去に手直しされた痕跡があるものの、古い時代のためか塗装の下からサビが顔を出している。


このままでも「味」があるといえばあるのだが、どうせだったらボディからシャーシを分離してフルレストアしてあげたくなる人も多いだろう。

駆動系やサスペンションも整備されていたようだが、エンジンは現状で不動。
とはいえシンプルな構造のサイドバルブ式だから、よほどの重症でなければ復活はたやすいはずだ。


車検を取得するためにウインカーやクラクションなどが後付けされているが、登録するための書類がないのが残念である。
しかし、一般道を普通に走るよりは、クローズドな環境で楽しむ方が心身ともにリラックスできるクルマなので、用途を限定してもいいかもしれない。
コツコツ自分で直しながら再登録するための準備を進めてもいいだろうし、イベント展示用に仕上げてもいいだろう。
その価値は世界的に認められているので、買って損のない貴重な1台と言えるだろう。

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