2017.11.14[買取入庫情報]日産 310型 サニー
旧車 サニー買取情報
その昔、マイナーツーリングというカテゴリーのレースがあった。
富士フレッシュマンレースにおける登竜門的クラスで、TS1300はチューニングしたサニーやスターレットがしのぎを削っていた。
その後マシンはAE86が主流へなっていくが、80年代半ばまでフレッシュマンレースで活躍した310サニーは、当時のクルマ好きを熱狂させたもの。
それこそ解体屋から買ったサニーでレースに出られたのだから、お金はなくても志だけは高かったという人に最適。
ナンバーが付いたクルマで同じようなチューニングが可能だから、気分だけ楽しむなんて人も多かった。
今やそんなクルマの楽しみ方は消滅してしまったようだが、懐かしさだけではなく街中をレーシーなクルマで走りたいと思う人もまだまだ多いだろう。
でも、もはや310サニーは解体屋はおろか、旧車専門店ですら在庫がないくらい数少なくなった。
だから手軽にチューニングしようと思っても、まずベースマシンがない。
あっても相場が高くなってしまったから、気安くイジろうと思わない中古車ばかり。
だったら、ある程度カタチになったマシンを手に入れる方が得策というもの。
そんなアナタにピッタリなサニーが登場した!
写真をご覧いただければ、その思いを強くしてもらえるだろう。
外観は前後のフェンダーを叩き出してスマートなオーバーフェンダーにされているのが目立つ。
渋いのは4ドアセダンというところ。
これ見よがしにクーペやハッチバックではないのが高ポイントだ。
車高調を組んで下げた足回りには深リムのアルミを履き、絶妙なアピアランスを保っている。
精悍なブラック塗装は痛みが少なく、これならポンコツ風情を感じることなく今の街中でも流して走れそうだ。
ドアを開けて室内に移れば、ただのサニーじゃないことを強く感じさせる。
ダッシュボードをワンオフしてオオモリ製のメーターがズラリと並んでいるのだ。
これだけでも気分は高ぶる。
それに応えてくれるのがエンジンや駆動系。
A14エンジンは詳細な仕様こそ不明だが、ソレックス44をツイン装備した吸気系で推し量れるというもの。
相当にハイパワーを絞り出しているのは確実で、後期のミッションを組み合わせ自在にパワーを引き出せる状態だ。
今やこういうストリートレーサーな雰囲気を味わえるマシンは皆無。
やはり旧車ならではの楽しみ方と言えるだろう。
新しいターボマシンと違ってアクセルを全開にしても手の内で楽しめる程度の加速。
これこそ人間の感性に合った走りと言えるだろう。