旧車 スカイライン入庫情報
スカイライン像は人それぞれだと思うが、80年代に青春時代を過ごした世代なら、やっぱりカクカクしたスタイルがピッタリとハマるだろう。
鉄仮面の印象が強かったからだろうが、そのあとに登場した7thスカイライン、R31型もその流れを受け継いでいた。
ただ7th発売時はハイソカーの真似したスタイルやキャッチコピー、それに大きくなった車体で印象を悪くした。
それを払拭したのが2ドアスポーツクーペの発売で、半年後に追加されたGTSでようやくスポーツカーらしいスカイラインが復活した。
セダン系も少し遅れてクーペに合わせてスタイルを大幅に変える。
するとコレが実にカッコ良かった。
プロジェクターヘッドランプを採用した顔つきは精悍そのもの。
当時は大きなボディと言われ、実際そのあとのR32では小型化してきたが、実用性ではR31が断然上。
しっかりリヤシートに大人が乗れるしトランクも広い。
個人的には今でも欲しいくらい好きなのだが、いかんせん不人気車。
でも考えようによっては旧車と呼ばれるスカイラインの中で一番買いやすいとも言える。
これを狙わない手はない。
そう思うなら、今回の物件は要注目。
目にまばゆいホワイトのボディが鋭角さをより強調するセダンで、外装は程度極上。
当時「絶壁」なんて表現されたインパネも美しく保たれ、室内のコンディションも上々だ。
運転席にはバケットシートが入っているものの、走りを楽しみたいなら好都合。
実際、前オーナーはそうだったのだろう。
シートに相応しくフロントの足回りにはS13シルビア用を拝借して強化タイロッドとピロテンションロッドを組んでいる。
さらに前後ともに車高調、そしてLSDを装着。
コーナリングにクセのあるR31だが、これでバッチリというものだ。
エンジンはノーマルながら走行距離が8万キロだから、まだまだイケる。
ブン回してもいいように3層銅ラジエターやローテンプサーモを入れて冷却系も仕上がっている。
エアクリーナーを変更しているので、独特の吸気音が勇ましい。
エンジンをついつい回して走りたくなる仕様になっている。
しかもボディや室内は今の目で見て恥ずかしくないくらいに上質。
嬉しいことに取扱説明書や点検整備記録簿を完備。
これならどこに出したって立派なスポーツセダンとして通用する。
やっぱりスカイラインはこうでなくちゃね。