2018.03.20[買取入庫情報]フィアット 500
旧車 フィアット買取情報
アニメ『ルパン三世』の劇中車に抜擢されたことで広く知られるようになったイタリア庶民のクルマ、フィアット500。
正式にはヌオーバ500(チンクエチェント)と呼んでさらに古い初代があるけれど、現行車で復活したように500といえばこのカタチ。
自動車史上これほど可愛いクルマが他にあるかというくらいチャーミング。
そもそもが第二次世界大戦後の復興期、スクーターに代わる庶民の移動手段として生まれたわけだが、あまりの可愛らしさに今もって世界中にファンが存在する。
1957年から77年までの20年間も作られたので、意外にバリエーション豊か。
その中で人気なのは、やはり初期モデル。
ホントの初期の前開きドアはなかなか残ってなく、その後の一般的な開きのドアになった500Fが日本でも人気どころ。
500Fまではフロントエンブレムがメッキの大きなタイプで、運転席正面にポツンとスピードメーターが1つだけ装備されるのが特徴。
極めてシンプルで後期モデルのようなプラスチックパーツが少ないのが美点。
どうせ乗るなら、やっぱり500Fまでのモデルにしたいという気持ちもご理解いただけよう。
とはいえ、ここ数年で500Fはめっきり減った。
新規に並行輸入されるのも、ほとんどがFより後のLやRばかり。
四角いフロントエンブレムには色気がない、そう思う人にピッタリなクルマの登場だ。
ベージュカラーのこのチンク、もう心憎いくらいマニアのツボを抑えている。
ウインカーなどフロントのレンズ類がクリアで統一され、ドアには小ぶりなルーカスタイプのメッキミラー。
室内はシートやドア内張が真っ赤なレザーで張り替えられ、ボディのベージュと非常によくマッチしている。
しかもシートの上1/3だけ白いレザーとされ、パイピングも白。
イタ車らしいセンスがたまらない。
ドアやステップなどにサビが浮いてきているものの、キャンバストップは張り替えられ、今しばらくはこのままの状態で不都合ないだろう。
肝心の空冷2気筒エンジンは600ccにボアアップされているので、ノーマルの非力さを解消している。
後継車フィアット126のエンジンに載せ替えられている可能性もあるが、現実的に街中で乗るなら出足から加速までノーマルエンジンとは比較にならないくらいよく走るので好都合。
最近はめっきり売り物が減ったチンク、狙っているならこんなFで決まりでしょ!