【旧車】サメブルの豆知識

1960年代~80年代の日産の主役は「ブルーバード」

 日産の屋台骨を支えているのは今ならノートやセレナだが、1960年代から80年代まではブルーバードがその主役。ダットサンから派生した中核車種で、長らくトヨタ・コロナと販売合戦を演じた。70年代にはBC戦争(ブルーバード・コロナの頭文字)などとも呼ばれたほど。

 そのブルーバードは1971年に4代目の610系にモデルチェンジしている。先代の510系は販売台数でコロナに打ち勝ち、まさにこれからが本番!というタイミング。ところが610系は510系のシャープなボディラインから一転して、ヌルヌルとした印象の滑らかなスタイルになった。また510と併売され、510より上級であることを訴求したため車名が「ブルーバードU」となる。このことから現役当時から80年代までは「ブルU」と呼ばれ親しまれた。

「サメブル」名前の由来

 販売合戦では初年度こそ小型車トップに躍り出るものの、その後はコロナに惨敗。アメリカチックなスタイルが仇になったのだ。このスタイルをさらに強調したのが、なんとスカイラインと同じ直列6気筒のL型エンジンを搭載した2000GTシリーズをラインナップしたこと。通常のモデルより鼻先を長く、ホイールベースも延長していた。

 長くなった鼻先が間延びしないようにしたのだろう、フロントフェンダー先端に斜めのプレスラインが入る。ダクトのような意匠なのだが、これがサメのエラに見える。そこから「サメみたいなブルーバード」「サメブル」と呼ばれるようになった。これはおそらく1990年代くらいからの愛称で、古いマニアほど「ブルU」と呼びたがる傾向がある。

 伝統のグレード名である「SSS」もラインナップされたが、時代は豪華志向だったためGTシリーズの印象が強く、実際あまり売れなかった。これは1976年にモデルチェンジした810系でも同様のことで、販売合戦はさらに落ち込む。SSS復活とともに直6エンジンを廃止して起死回生する910系で、ようやく小型車トップの座に返り咲くのだ。

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