2024年11月29日
バブル経済が生み出した名車「デートカー」とは?
現代よりも車が身近だった1980〜90年代。ドライブや通勤の足としてはもちろんのこと、バブル経済の当時は、特定の車を所有することがステータスとされていました。
バブル景気に沸く日本では、社会人や大学生はもちろんのこと、高校生までもが車を所有していることが珍しくはありませんでした。
大多数が車を所有していた当時のデートでは、ドライブが定番とされており、乗っている車も重要視されます。ただ車に乗っていれば良いというわけではありません。
そんな当時、人気を集めていたのが「スペシャルティカー」と呼ばれるカテゴリーの、快適性や居住性を重視したスポーツカーのような外見の車。中でも、このモデルに乗っていればモテると、若者からの支持されたのが「デートカー」です。
スタイリッシュな外観だけでなく、高級感のあるインテリアや、バブル期に作られたモデルなだけあって当時の最新技術を多く採用していたのものもポイントです。
デートカーの中でもプレリュード、ソアラなどのモデルに憧れていた方も多いのではないでしょうか。
今回は、当時を振り返りつつ、特に人気の高かった5つのデートカーをご紹介します。
目次
1 ホンダ プレリュード
1978年にリリースされ、当時デートカーの先駆けとされとされたのがホンダ「プレリュード」です。
デートカーといえばプレリュードを連想する方も多いはず。
初代はFF、1.8L直列4気筒エンジンのみがラインナップされました。
1982年に登場した2代目は、低いボンネットに美しいフォルムのスタイリッシュなモデル。この2代目プレリュードがデートカーブームのはじまりとされています。
運転席側から助手席をリクライニングできる機能など、デートカーと呼ぶのに相応しい印象的な仕様を備え、プレリュードの中でも特に有名です。
1987年に発売された3代目では、2代目よりさらにボンネットが薄くなり、よりスタイリッシュで流麗な外観になりました。車体内部に格納できるリトラクタブルヘッドライトなどの男心をくすぐる仕様も備え、デートカー全盛期を数々の個性的な機能で支えた1台と言えるでしょう。
2 トヨタ ソアラ
トヨタ「ソアラ」も、デートカーを語る上で欠かせないモデルです。
1981年に登場した初代ソアラは、当時のトヨタの最新技術を惜しみなく搭載した最高級車。トヨタ初の高級パーソナルカーとして知られています。
エンジンは直列6気筒の3.0/2.8/2.0Lがラインナップ。走行性能も目を見張るものがありました。
さらに当時はまだ珍しかったデジタルメーターを採用し、オートエアコン、ドライブコンピューター、世界初の電子制御式サスペンションを搭載するなど、その装備は非常に豪華。
1986年にリリースされた2代目では、電動パワーシートが装備され、インテリアもさらに豪華になりました。
走行性能も最上級グレードでは3.0L直列6気筒ツインカムターボエンジンを搭載し他ことにより、出力200psを上回るハイスペックに。
走りと豪華なインテリアを兼ね備えた、まさに憧れのデートカーと呼べるモデルでしょう。
3 日産 シルビア
初代が1965年に登場した日産の「シルビア」も、デートカーとして人気を博したモデルです。
特にデートカーとしての人気が高かったのは、1988年にリリースされた5代目S13シルビア。
S13シルビアは当時、絶大な人気を誇っていたプレリュードに対抗して開発されたことでもお馴染みです。それはボンネットの低さにも現れており、プレリュードに対抗して薄く、スポーツ感の強い低いボンネットを採用。ヘッドライトも薄く、今見てもスタイリッシュなスタイルが当時は斬新でした。
FRによって、ドリフト車としても支持されるようになりました。
インテリアに関しても、ヘッドレストが一体となった丸みのあるシートや曲面のダッシュボードなど、随所にこだわりが感じられます。
このスマートなデザインがデートカーとしての人気を支えたと言っても過言ではないでしょう。
4 日産 レパード
日産「レパード」も、デートカーとして人気を獲得したモデルの1つ。
特に1986年に登場した2代目レパードは、ソアラに対抗して開発されたという経緯もあり、当時の若者の支持を獲得しました。
2代目レパードでは、初代の4ドアを廃止し、2ドアクーペのみがラインナップ。高級感を意識したスタイルからも、ソアラへの対抗心が伺えます。
後期型の3.0L VG30DETエンジンは、最高出力255psを記録し、ソアラを上回るパワーを実現しました。
映画「あぶない刑事」に登場したことで有名となり、現在でも根強い人気を誇っています。
5 トヨタ セリカ
プレリュードやソアラなど、前述のモデルに比べて人気は劣るものの、トヨタ「セリカ」もデートカーを代表する1台です。
1985年にリリースされた4代目セリカの中でも、1986年に登場したGT-FOURは、映画「私をスキーに連れてって」で使われ、当時のスキーブームと相まって一躍人気に。
現在でも旧車としての人気が高いモデルとなっています。
バブル期の若者の憧れデートカー
今回はデートカーについてお伝えしました。
1980〜90年代、バブル景気に沸く日本では、車を所有することが当たり前とされ、現代よりも身近な存在でした。
当時はドライブがデートの定番とされており「このモデルに乗っていればモテる」と、特に若者からの支持を集めていたのが「デートカー」です。
そんなデートカーは、スタイリッシュな外観だけでなく、高級感のあるインテリアや当時の最新技術を多く採用していたのが特徴。ラグジュアリーな外観と走行性能を両立したモデルもあり、今でも根強い人気を誇るモデルも多数存在します。
そんなデートカーには、現行モデルにはない珍しい仕様も多数存在し、今だからこそ気づくことができる魅力もあるはず。
当時憧れだったデートカーを、あえて現代で楽しんでみるのもアリなのではないでしょうか。
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