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ハイドロプレーニング現象とは?その原因や対処・予防法について

ハイドロプレーニング現象とは?その原因や対処・予防法について

自動車教習所の教本にも記載されている「ハイドロプレーニング現象」。走行中にタイヤと路面の間に水が入り込むことでグリップ力を失ってしまう現象のことです。

ハイドロプレーニング現象が起こると、場合によっては完全に制御不能となり、重大な事故が発生する原因となることもあります。

近年ではタイヤや車の性能向上によって発生リスクは少なくなったとはいえ油断は禁物。日頃のメンテナンスや道路状況に合わせた運転を怠らず、発生を未然に予防することが大切です。

今回はハイドロプレーニング現象について、その原因から発生した場合の対処方法、予防方法までお伝えします。

1 ハイドロプレーニング現象とは?

そもそもハイドロプレーニング現象とは、走行中に車のタイヤと路面の間に水が入り込むことによって、摩擦力を失ってしまう現象のこと。つまり、タイヤが接地せず水に浮いた状態のことです。「アクアプレーニング現象」や「水膜現象」とも呼ばれます。

ハイドロプレーニング現象が起きると、タイヤと路面間の水の量が減るまでの間グリップが得られません。制動距離が伸びるのはもちろんのこと、スリップなどの原因にもなります。

一般的に一部のタイヤのみに起こるケースが多く、 全てのタイヤに起こることは稀です。全てのタイヤでハイドロプレーニング現象が起きるとグリップは完全に失われてしまい、ハンドル操作をはじめアクセルやブレーキに至るまで制御不能になります。

2 ハイドロプレーニング現象はなぜ起こるの?

通常、車のタイヤは路面に接地してグリップします。雨天時や水たまりが残っている場合でも、タイヤの溝により排水することで、充分なグリップを発揮可能です。

しかしながら、タイヤの排水能力を上回る水量の路面を走行する場合には排水が追いつかず、ハイドロプレーニング現象が発生する原因となります。さらに、タイヤの接地面積が大きすぎる・小さすぎる場合、タイヤのパターンを反対に装着している場合には本来の排水能力が発揮できない場合があるので、注意が必要です。

ハイドロプレーニング現象の原因となるのは、主に以下の6つ。

  • タイヤの排水能力を上回る水量の水たまりを走行する場合
  • 磨耗してタイヤの溝が浅くなり、排水能力が損なわれている場合
  • タイヤの溝に砂や小石をはじめとした異物が挟まり、排水能力が損なわれている場合
  • タイヤの空気圧不足により接地面積が大きくなり、本来の排水能力をうまく発揮できない場合
  • タイヤの向きを間違えて装着し、うまく排水が出来ていない場合
  • スピードを出し、接地面積が小さくなっている場合

特に気をつけたいのは、雨天時の高速道路です。タイヤの設置面積はスピードを出すに従って小さくなります。

高速で走行する場合には、接地面積が小さくなることに加えて粘度により水がタイヤに付着するため、排水が追いつかなくなってしまうことも。具体的には雨の日に80km/hを超えたスピードで走行すると起きやすくなるとされています。

3 ハイドロプレーニング現象が起きてしまったら

運転時にハイドロプレーニング現象が起きてしまった場合、スピンなど事故につながる危険性があるため、ハンドルやアクセルの急な操作はしないようにしましょう。

まずは慌てずアクセルから足を離して減速しつつ、可能な限り直進してください。水たまりを通過し、グリップの回復を待ちましょう。

スリップしてしまった場合は回転方向と反対方向にハンドルを切ることで、対処できることがあります。

4 ハイドロプレーニング現象を予防するには

ハイドロプレーニング現象を未然に防ぐためには、以下の4つに気をつけましょう。

  • タイヤの定期点検をする
  • 路面状況に応じてクルーズコントロールモードはオフにする
  • 雨天時や深い水たまりが予想される時は速度を80km/h以下に落として運転する
  • 急ハンドルや急ブレーキは避ける

中でもタイヤの定期点検は非常に大切なポイント。月に1度の空気圧の点検はもちろんのこと、タイヤの磨耗のチェックも欠かさずに行いましょう。タイヤの溝に異物が挟まっていないかなども注意して確認してください。

ハイドロプレーニング現象を予防するには、定期的に点検しタイヤ本来の排水能力を維持することが大切です。

日々のメンテナンスを怠らず、道路状況に応じた運転を

今回はハイドロプレーニング現象についてお伝えしました。

ハイドロプレーニング現象が起こるのは、深い水たまり、接地面積が大きすぎる・小さすぎる、タイヤが磨耗している、タイヤの排水能力が追いつかないなど、本来の排水能力が発揮できていないことが主な原因とされています。

未然に防ぐためにはタイヤの定期点検を忘れずに行い、雨の日や水たまりの上を走行する場合には80km/h以下に落とすなど、状況に応じた運転を心がけることが大切です。

ポイントをおさえることで、重大な事故の原因ともなるハイドロプレーニング現象を予防しましょう。

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