2024年8月9日
日産スカイラインシリーズの10代目にあたるR34型の魅力とは
60年以上の歴史を持つ日産が提供しているスカイラインシリーズ。現在まで13代を数えており、車好きだけではなく世界中で人気を集めている人気シリーズです。
ハコスカやケンメリなど愛称で親しまれている車種や、モータースポーツ界でも数々の栄光を勝ち取ってきた名車スカイライン。それぞれの時代の最先端の技術を搭載し現在まで進化を遂げてきました。
今回は10代目スカイラインにスポットを当て、GT-Rも併せてその特徴などについて触れていきます。
目次
1 10代目スカイラインの概要
10代目スカイラインが登場したのは1998年5月のこと。販売期間は約3年間で、販売台数は約6万台を記録しました。
キャッチコピーは「ドライビングボディ」、「ボディは力だ。」。GT志向でスポーツイメージを薄めた先代の反省からホイールベースを短縮し、ボディ剛性を向上するなどの手が加えられました。その剛性度はメルセデスベンツやBMWを凌駕する程。
ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペの2種類をラインナップ。スタイリングはシャープかつ引き締まったフォルムへと変貌を遂げました。先代と比べると全長が短縮されていますが、居住性はそのままになっていることが特徴の一つ。
1999年にはGT-Rをフルモデルチェンジを実施しリリース。 先代から全幅がワイド化されており、エンジンはRB26DETT型を搭載しています。
先進技術を採用し、運動性能やボディ剛性を向上させた一台。ドライバーがGT-Rの優れた運動性能を安心して引き出せるようになっています。およそ1万台を販売し、全体の約16%を占めています。
2 R34型スカイラインの特徴
スカイラインR34型のボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペの2タイプをラインナップ。
シャーシ・ボディは世界基準を上回る目標で開発され、先代よりも大幅に剛性を高めています。
足まわりは前後ともマルチリンク式を採用。マルチリンクの剛性アップやHICASとLSDの制御特性向上などを合わせて、コーナーリング性能が向上した一台に仕上がっています。
駆動方式はFRがベースで、8代目スカイラインより採用された4WDモデルも展開されています。4WDモデルはGT-RゆずりのアテーサE-TS制御で、フロント駆動を0〜50%に切り替える方式。ミッションはグレードごとに4ATと5MTが用意されています。
エンジンは全てのグレードに「NEOストレート6」と呼ばれる、RB型直列6気筒DOHCを搭載。
2.5LターボとNA、2.0LのNAと合計4種類のエンジンがグレードによって使い分けられています。
グレードと搭載エンジン、駆動方式は以下の通り。
グレード | エンジン | 駆動方式 |
GT | RB20DE | FR |
25GT | RB25DE | FR |
25GT-FOUR | RB25DE | 4WD |
25GT-t | RB25DET | FR |
R34型スカイラインGT-Rの特徴
R34型スカイラインの特徴の一つにGT-Rが設定されている点がポイント。
性能差を突き放すためにシャーシ&ボディには大幅な変更が加えられました。
基本骨格のバージョンアップに伴い、高速バトルでの安定性に効く空力効果も見直され、最新のトレンドであるアンダーパネルやディフューザーを新たに装備。
エンジンや足まわりについては大きな変化はみられませんが、信頼性やドライバビリティは確実に向上した一台です。RB26DETTエンジンを搭載し、強力な動力性能を実現しました。
駆動方式は4WDを採用。ラリー仕様とは異なり、制御方式をFRを主体としたものに変更されています。
基本骨格となるシャーシとボディの設計を徹底的に見直されている点もポイント。
剛性はもちろん、その剛性配分も解析により最適化させ、固いだけでなくコーナーリングに効くボディ特性に仕立てられている一台です。
外観のデザインは、ベースモデルにブリスターフェンダーでワイド化され曲面基調から直線基調に変更。力強さを感じさせる印象に仕上げられました。
グレードは標準仕様に加え、以下の5つが設定されています。
- V-spec:アドバンスドエアロシステムや専用ダンパーなど
- V-specⅡ:カーボン製ボンネット、大径リヤブレーキローターなど
- M-spec:V-specをベースにリップルコントロール・ダンパーを装着
- V-spec(Ⅱ)N1:快適装備廃止、専用高剛性ブロック、メタルブレードタービンなど
- V-specⅡ Nür/M-spec Nür:N1仕様手組みエンジンや専用パーツを装備
この中でもレース専用グレードのV-spec(Ⅱ) N1と、第2世代GT-R最後の記念モデルのV-specⅡ NürとM-spec Nürは、その特別感と販売数の少なさからプレミアが付き価格が高騰している程です。
スカイラインシリーズの中でも注目度が高いR34型
日産が開発した人気モデル「スカイライン」。現在は13代を数え、多くの自動車ファンを魅了しています。
そんなスカイラインシリーズの中でも10代目にあたるR34型は、その性能と魅力的なデザインにより、現在も多くの自動車愛好家から高い評価を受けています。
中古車市場でも高値で取引されることも多く、今後も注目を集める一台です。
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