2024年7月26日
「100系チェイサー」の魅力とは、シリーズ最後のモデルに迫る
1977年から2001年まで6世代に渡り販売された「チェイサー」。
トヨタが開発したモデルで、シリーズ累計新車登録台数は約95万台にものぼります。
同社が手掛けた「マークⅡ」や「クレスタ」の姉妹車で、マークⅡ3兄弟とも呼ばれています。この中でもチェイサーはスポーティなモデルとして位置付けられており、廉価グレードからラグジュアリーグレードまで幅広くラインナップ。
多くの自動車ファンを魅了し、トヨタの歴史はもちろん自動車史にも名を刻んだ一台です。
簡単ではありますが、チェイサーシリーズの変遷は以下の通り。
- 初代:1977年に日産のスカイラインの対抗馬としてデビュー
- 2代目:最上級グレード「アバンテ」を追加し1980年に登場
- 3代目:1984年に発表され、ハイソカーブームを牽引
- 4代目:1988年にデビューし、シリーズ最高販売台数を記録
- 5代目:1992年、スポーツモデル「ツアラー」を追加
- 6代目:シリーズ最後のモデルとして1996年に登場
チェイサーは、約25年に渡り時代を彩ってきました。さらに詳しく知りたい方はコチラをご覧ください。
今回は、シリーズ最後のモデルとなった6代目チェイサーにフォーカスし、その特徴に迫ります。
目次
1 シリーズ最後のモデルとなった6代目チェイサー
1977年から永きに渡って時代を彩ったチェイサー。
そんな人気シリーズの最後に登場したのが、6代目にあたる100系チェイサーです。。
「強い高級車に乗ろう」のキャッチコピーで、1996年に登場し2001年まで販売されました。そのキャッチコピー通り、衝突安全ボディ「GOA」を採用するなど安全性が強化されています。
約5年の販売期間で、およそ7万台を記録した100系チェイサー。2001年に生産を終了し、トヨタ「ヴェロッサ」へと受け継がれました。
2 シャープなスタイリングと安全性能を高めた100系チェイサー
100系チェイサーが持つ最大の特徴は、シャープなスタイリングです。
先代よりオーバーハングが前後短縮され、丸型4灯ヘッドランプを装備。リアテールランプは初代チェイサーを彷彿とさせる三層構造を採用しています。
横長に伸びたヘッドランプとスマートなグリルが印象的なフロントマスクや直線を多用し、彫りが深いサイドシルエットは、無駄のないスッキリしたデザインです。
また、100系チェイサーは安全性が向上しており、「衝突安全ボディGOA」を採用しています。
これはトヨタが開発した技術の一つで、1995年「スターレット」に初めて導入されました。
Global Outstanding Assessmentの頭文字を取ったもので、世界トップレベルの安全性能を追求する社内目標性能を意味しています。
これにより安全性が大幅に向上し、キャッチコピーでもある「強い高級車に乗ろう」に最適な技術といえるでしょう。
これまで多くのモデルに導入されたGOAは、スターレットやチェイサーに留まらず現在も採用されています。自動車はもちろん、一部のトラックやマイクロバスなど実に様々な車種に活用されています。
3 ラグジュアリーからスポーツまで多彩なグレードラインナップ
6代目にあたる100系チェイサーは、ラグジュアリーグレードの「アバンテ」とスポーツグレードの「ツアラー」を用意。
アバンテは高級感を高めたグレードで、快適な乗り心地と燃費効率を重視。また内装の質感や装備が充実しているグレードです。
対してツアラーはスポーティな走行性能を追求し、「ツアラーV」と「ツアラーS」をラインナップ。
このグレードには、ディスチャージヘッドランプが装備されていることがポイント。これは「HIDランプ」または「キセノンライト」とも呼ばれるもので、高輝度放電ランプの一種です。
従来のハロゲンランプよりも2倍ほど明るく、視認性が向上します。また、消費電力が少なく、パーツの劣化リスクも低いのが特徴です。
またツアラーVは、スポーティな走りから特に人気を集めたグレードです。
4 豊富なエンジンバリエーション
100系チェイサーはグレードと同様に、豊富なエンジンバリエーションも特徴の一つ。
ディーゼルやガソリン仕様など、合計6種類のパワートレインをラインナップしています。ディーゼル仕様は、「2L-TE型 2.4L 直列4気筒ディーゼルターボ」のみを用意。
ガソリン仕様は以下の5種類。
- 2JZ-GE型 3.0L 直列6気筒自然吸気
- 1JZ-GTE型 2.5L 直列6気筒シングルターボ
- 1JZ-GE型 2.5L 直列6気筒自然吸気
- 1G-FE型 2.0L 直列6気筒自然吸気
- 4S-FE型 1.8L 直列4気筒自然吸気
ユーザーの好みに合わせ、多種多様なエンジンをラインナップしています。
その中でも、「1JZ-GTE型シングルターボエンジン」を搭載したモデルが人気を集めました。これは、最高出力280馬力を発揮し、本格派スポーツカーにも引けを取らないパワーとトルクを備えています。
多くの自動車好きに親しまれており、現在も高い人気を誇るエンジンです。
多種多様なグレード、エンジンをラインナップし安全性や走行性能を高めた100系チェイサー
トヨタが開発し1977年に発表したチェイサー。6世代に渡り、2001年まで販売された人気シリーズです。
そんなチェイサーの歴代モデルから、今回は6代目にあたる100系チェイサーについてお伝えしました。
高級なラグジュアリーグレード「アバンテ」とスポーティグレード「ツアラー」をラインナップ。エンジンバリエーションも多種多様で、多くの自動車ファンの心を掴んだ一台です。
また、安全性能を高めた「GAO」や「ディスチャージヘッドランプ」の採用なども特徴。
安全性や走行性能の高さから、今もなお高い人気を誇る100系チェイサー。
時代を彩ったモデルを、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
WEBでカンタン無料査定!
旧車の買取なら、ヴァ・ベーネにお任せ!
業歴35年は信頼の証!お急ぎの方はお電話でも承っております。