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知っておくべきバンパーのメンテナンス 。費用の相場から注意点について

知っておくべきバンパーのメンテナンス 。費用の相場から注意点について

自動車のバンパーは、衝突時の衝撃を緩和する重要な安全装置です。しかし、その役割上飛び石などが原因で最も傷つきやすい部位の一つでもあります。

小さな傷でも放置すると目立つようになり、修理や交換の費用は高額になりがち。そのため、傷を発見したら早めの対応を心掛けることが大切です。

軽度の傷であれば自己修理も可能ですが、損傷が広範囲に及ぶ場合は、専門業者への依頼をおすすめします。

今回は、車のバンパーを修理や交換する際の判断基準や、一般的な費用の相場などについてお伝えします。

バンパーの役割や歴史についてはコチラの記事をご覧ください。

1 自動車バンパーの損傷を放置することで起こり得る2つのリスク

車のバンパーの損傷を放置してしまうことでのリスクはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは損傷を放置してしまうことで起こりやすいリスクを紹介します。

1-1 バンパー内部のセンサーやレーダーなどの安全機能に関わる装置の不具合

現代の自動車バンパーは、ポリプロピレン素材が採用されていることが一般的。

この素材は加工性に優れ、表面が硬くなめらかで傷つきにくい特徴を持っています。また、錆びにくい性質があるため、傷による劣化の進行も抑えられる点がメリット。

しかし、近年のバンパーには各種センサーやレーダーなど、重要な安全装置が内蔵されています。外観上は軽微な傷に見えても、これらの装置にダメージを与えている可能性があるため注意が必要です。

そのため、安全機能に関わる装置の不具合は重大な事故につながる恐れがあるため、目立たない傷でも定期的な点検が重要です。

1-2 保安基準に適合せず車検に通らなくなる可能性も

バンパーは外部からの衝撃を軽減する重要な安全装置のため、割れや歪みがある場合、道路運送車両法の保安基準に適合せず、車検不合格となる可能性が高くなります。

バンパーに関する具体的な検査基準は明確には定められていないものの、バンパーの変形は不適合と判断される要因となります。さらに、バンパー内部の安全装置やヘッドライト、マフラーなどの周辺パーツへの影響も考慮されるため、損傷したバンパーは車検合格の大きな障害と言えるでしょう。

2 車のバンパーを修理するか交換すべきかの判断基準

車のバンパーを修理するか交換すべきかの判断基準

バンパーの損傷は、その程度によって修理か交換のいずれかの対応が必要となります。

ただ、一般の方が独自に判断することは難しいケースも少なくありません。迷った場合は専門業者への相談をおすすめします。

ヴァ・ベーネでもバンパー修理や交換対応も可能ですので、お問い合わせフォームまたはお電話でお気軽にご相談ください。

ここでは、バンパーの修理対応と交換対応が必要となる一般的なケースについて説明します。

2-1 軽微な損傷であれば修理対応

バンパーの損傷が手のひらサイズ程度の傷やへこみができた場合や、衝突などによりバンパーのずれや部分的に外れかけたなどのケースは修理が必要です。

また小さな損傷でも複数箇所に及ぶ場合は修理コストが膨らむ傾向にあります。このような場合、バンパー全体の交換の方が費用を抑えられる可能性もあるため、修理と交換のコストを比較検討した上で行いましょう。

2-2 全体に傷が広がっている場合などは交換対応

バンパーの交換が必要なケースは、全体に及ぶ大きな損傷がある場合やバンパーに亀裂が生じているケースです。また、バンパーの内部までダメージを受けていると判断された場合も交換が必要となります。

バンパーの交換は修理よりも作業期間が長引く傾向にあることを覚えておきましょう。これは、適合するパーツの取り寄せや、安全装置の調整など、より慎重な作業が必要となるためです。

そのため、交換の場合は費用の他にも修理日数を確認のうえ検討しましょう。

3 自動車バンパー修理・交換の主な依頼先

自動車バンパー修理・交換の主な依頼先

バンパー修理や交換を依頼する場合は、主に以下の通り。

  • ディーラー
  • 板金業者
  • カー用品店・ガソリンスタンド

ここでは、修理や交換を依頼する主な業者の特徴などについてお伝えします。

3-1 自社車両に精通したスタッフによる質の高いサービスを提供するディーラー

メーカーの正規販売店であるディーラーでは、自社車両に精通したスタッフによる質の高いサービスを提供しています。

純正部品の使用とアフターフォローの充実により、高い信頼性が期待できるでしょう。

ただし、修理・交換作業は外部の工場へ委託することでの中間マージンの発生や、基本的に純正パーツを使用するため他の業者に比べ費用は高くなりがちです。

3-2 他の業者に比べ柔軟な対応可能な板金業者

板金業者は、他の業者に比べ柔軟な対応が特徴です。予算や修理内容に応じて、純正品以外の社外品や中古パーツの使用など、要望に応じた提案が期待できるでしょう。

ただし、板金業者は店舗により技術力や対応品質に差があることも事実です。選定の際は、実績や口コミ、保障内容などについてホームページなどで、あらかじめ確認しておくことが大切です。

3-3 他の業者に比べリーズナブルな価格設定が魅力のカー用品店・ガソリンスタンド

多くのカー用品店やガソリンスタンドでも、店舗によってはバンパーの修理・交換サービスを提供しています。

給油や洗車などの日常的な車両メンテナンスと同時に利用可能な利便性に加え、他の業者に比べリーズナブルな価格設定が魅力。

ただし、大きな損傷の場合は対応できないケースが多く、専門店への紹介となる可能性があります。そのため検討する際は、あらかじめ電話などで確認しておくと安心です。

4 車のバンパー修理にかかる一般的な費用相場

車のバンパー修理にかかる一般的な費用相場

ここでは、バンパー修理を実施する際の一般的な費用の相場について触れます。

バンパーの損傷が軽度の場合は部品の脱着が不要なため、塗装などの材料費は発生するものの、主に技術料が費用の中心となります。このため、技術者の腕により出来栄えと費用に差が生じやすい特徴があります。

一般的な修理費用の目安は以下の通り。

  • フロントバンパー:30,000~60,000円程度
  • リアバンパー:50,000~70,000円程度

上記は普通自動車の相場で、軽自動車の場合は比較的に低価格となる傾向があります。

また、バンパーの損傷内容によって費用は異なり、それぞれの修理費用の相場は以下の表を参考にしてください。

損傷内容 修理費用の相場
擦り傷 10cm以内:10,000~25,000円程度
10cm超:20,000~50,000円程度
へこみ傷 20,000~30,000円程度
内部変形 50,000~100,000円程度(※交換費用が別途必要)

衝突時の衝撃が大きくバンパーが内部変形している場合は、フレームの修理費用とバンパーの交換が必要です。そのため交換費用は別途かかることを覚えておきましょう。

軽微な傷の修理であれば、フロント・リアのどちらも数時間程度で終了することがほとんど。

修理店を選ぶ際は、適正価格と確かな技術力のバランスが大切です。検討する場合は見積もりの透明性と実績を確認した上で、信頼できる業者を選択することをおすすめします。

5 車のバンパー交換にかかる一般的な費用相場

バンパーが修理不可の場合や、交換したほうが安く済む場合は交換することになります。交換費用の目安は以下の通りです。

  • フロントバンパー:50,000〜100,000円程度
  • リアバンパー:80,000〜100,000円程度

新品バンパーの交換時には、様々な追加作業が必要となるケースが多くなる傾向にあります。例えば塗装作業や、センサー類の取付用加工などが挙げられ、特にオプション装備や社外パーツを装着する際は、高度な技術が要求されるため、信頼できる業者選びが重要です。

また、近年の自動車には衝突被害軽減ブレーキなどの安全装置が標準装備されており、バンパー交換時にはエーミング作業と呼ばれる作業が必須となります。このエーミング作業は対応可能な工場が限られ、専門知識を持った整備員でないと実施できません。

そのため、作業時間の長期化や費用の高額化につながる可能性があることを覚えておきましょう。

6 軽微な傷やひび割れであれば自分で補修対応可能

小さな傷やひび割れは、サンドペーパーやパテを使用した補修が可能です。一方、へこみやゆがみは損傷の大きさによって対応が異なり、小さなものであればお湯での修復が有効な場合もあります。

広範囲の損傷や複数のひび割れがある場合は、修理ではなく交換を検討した方がいいでしょう。特に先進安全装置搭載車の場合、センサーやカメラの調整が必要となるため、専門業者への依頼が不可欠です。

また、自分で修復する場合は、新たに傷をつけたり、傷の範囲を広げてしまったりなどのリスクも考えられます。

結果的に自分では対応することができず、業者に依頼する可能性が高くなります。傷の箇所が増えれば修理費用も高額になってしまうため、自分で修理を行う際は十分に検討した上で実施しましょう。

7 修理や交換費用が高額なら保険の利用も視野に

バンパーの損傷が大きく修理・交換費用が高額となる場合は、車両保険の利用も可能です。保険の適用対象となれば、修理・交換費用の一部または全額が補償されます。

ただし、車両保険には「一般型」と「限定型」の2種類があり、それぞれ補償範囲が異なります。

特に限定型は、保険料は比較的安価ですが、単独事故や当て逃げなどによる損傷は補償対象外となっている点に注意しましょう。

限定型の補償対象外となる事故は以下の通り。

  • 当て逃げ
  • 転覆や墜落
  • 単独事故
  • 自転車との接触
  • 他車との衝突・接触
  • 地震・津波・噴火

ただし他車との衝突または接触の場合は、相手が確認できないケースのみ補償対象外となります。そのため、自身の加入している保険の補償内容を事前に確認しておくと手続きがスムーズです。

また、車両保険を利用すると翌年からの保険料が高くなることにも注意が必要です。修理・交換費用の自己負担と保険利用後の保険料上昇を比較検討し、長期的な視点で判断しましょう。

車両保険を使用する際に「交通事故証明書」が必要になるケースがあります。これは各都道府県の自動車安全運転センターが発行する、事故を公的に証明する書類です。

警察に事故を届け出ていない場合、発行されません。そのため事故を起こした際は、忘れずに警察に連絡をしましょう。自損事故の場合でも連絡が必要ですので覚えておきましょう。

バンパーの重要性と損傷放置のリスクを鑑みた定期点検の必要性

自動車の安全性を支える重要なパーツであるバンパー。衝突時の衝撃を緩和する役割を担うため、定期的な点検が欠かせません。

一見軽微な損傷でも放置すると、修理・交換費用が高くなりやすく最悪の場合、車検不合格などの問題につながる可能性があります。自分で修理も可能ですが、専門的な知識と経験が必要となるため、初心者の方は専門業者への依頼をおすすめします。

また、車の売却を検討している場合は、バンパーの修理について慎重な判断が必要です。修理費用をかけても必ずしも査定額が高額になるとは限らないため、傷があるままでの査定受診も選択肢の一つ。

ただし、査定時には損傷状態を正直に申告することが重要です。後々、トラブルにつながるリスクがありますので十分に注意しましょう。

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