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フェアレディZの歴代シリーズを振り返り、最新型のZ35型についても迫る

フェアレディZの歴代シリーズを振り返り、最新型のZ35型についても迫る

日産が提供しているフェアレディZシリーズ。これは日本国内に止まらず世界中の人々を魅了しているスポーツカーです。初代S30型が1969年にリリースされ、現在は6代目フェアレディZまで続いている人気車種でもあります。

そして2020年の9月には7代目となるフェアレディZ35のプロトタイプが公開され、大きな話題を集めました。これは2022年にリリースが予定されており、国内のファンのみならず世界中の愛好家にとって待ち遠しい瞬間でもあります。

そんな歴史のあるシリーズですが、原型となったダットサン・フェアレディが存在しています。

今回はフェアレディZの歴代シリーズの特徴から、現在の相場や原型となったダットサン・フェアレディについてまで詳しく解説していきます。

1 国内外から愛されているフェアレディZとは

1-1 フェアレディZの概要

フェアレディZは、日産自動車が1969年から現在まで提供しているスポーツカー。日本国内だけではなく、世界的にも高い人気を誇っています。

フェアレディZには車にも洗練されてゆく美しさを求め、当時の日産社長を務めていた片山氏が命名。「フェアレディ」は貴婦人、「Z」はアルファベットの最後の文字ということから究極を意味しています。

ちなみに車種名にフェアレディがついているのは日本国内のみで、海外に向けた車種に関してはフェアレディの代わりに「ダットサン」や「NISSAN」が付けられています。

フェアレディZは長い歴史がありますが、実はスタートから30年経過した2000年に歴史をいったん幕を下ろしました。その後2002年に復活し、現在まで続いている人気シリーズです。

1-2 フェアレディZが世界で通用している理由

フェアレディZはどんな速度でも安定した走りを実現しており、強いボディと運動性能を持ち合わせている一台。

その中でも搭載しているエンジンが特徴です。初代フェアレディZには直型6気筒エンジンを搭載しており、現行フェアレディZはV型6気筒エンジンを搭載しています。

これによりトルク感や加速感が気持ち良く味わえるような造りになっているんですね。

ポルシェをライバルとして開発された初代フェアレディZは、当時の最上級モデルだったスカイラインGT-Rと同じS20型のエンジンを搭載しました。

これは最高出力160馬力、最高速度210km/hを記録しているパワフルなエンジン。

ハイスペックな一台ですが、求めやすい価格も魅力の一つ。初代の発売当時はこの求めやすい価格により「身近なスポーツカー」として人気を集め、世界中へと浸透していくわけです。

またTVアニメの「湾岸ミッドナイト」やドラマの「西部警察」に出てきたことで様々な層の心を掴んでいきます。このようにフェアレディZは車好きはもちろんですが、幅広い層に愛される一台です。

2 歴代フェアレディZの変遷

国産スポーツカーの元祖と呼ばれているフェアレディZ。ここでは現在までのフェアレディZの特徴を説明していきます。

2-1 国産スポーツカーの元祖「フェアレディZ S30型」

初代フェアレディZは1969年にリリース。ロングノーズ・ショートデッキの流麗なスタイルが特徴で、前述した通りエンジンはパワフルな直列6気筒を搭載しています。

4輪ストラットサスを採用したモノコックボディによってポルシェ 911などの海外スポーツカーに匹敵するパフォーマンスを実現した一台です。

またスポーツカーでありながらもATモデル(3速)や4人乗りモデルなどをラインナップしていたことでも話題となりました。

初代フェアレディZには通常グレードの他に以下の4つのグレードがあります。

  • 【フェアレディZ-L】AMラジオ付きカーステレオやリクライニングシートなどの装備が充実している、上級グレード
  • 【フェアレディZ432】スポーツ仕様で4バルブ・3キャブレター・2カムのエンジンを搭載
  • 【フェアレディZ432-R】フェアレディZ432のレーシング仕様
  • 【ダットサン240Z】アメリカやイギリスのみに販売されていた海外仕様

フェアレディZ432-Rは生産台数がなんと30台のみだったこともあり、現在では滅多に見ることができない幻のモデルです。

世界総販売台数55万台を記録し、特にアメリカで大ヒットし「Z-Car」の愛称がつく程。日本国内では約8万台の販売台数と言われているので、驚異的な記録だということが分かるのでは。

まさに「技術の日産」を体現し、安くて壊れないに加え高性能であることを世界が認めた結果と言えます。

2-2 当時の国内最速車「フェアレディZ S130型」

フェアレディZ S130型は1978年から1983年に提供された2代目モデル。

デザインは初代フェアレディZ S30型とあまり変わりはないものの、より乗用車色が強まった仕様になっています。ルーフを取り外して収納できるTバールーフ仕様が追加されたことも特徴の一つ。

もちろん、性能部分も進化をとげています。エンジンは2800ccのL28E型が搭載され、最高速度194km /hをマークし当時の国内最速車となりました。

またTVドラマ「西部警察」の劇中車に採用されたことで、幅広い層に人気を集めました。

2代目フェアレディZはキープコンセプトのモデルチェンジが功を奏し、特に北米市場では初代フェアレディZ同様に高い人気を獲得しています。

フェアレディZ S310型のみの累計販売台数は45万台を超え、初代を含めた販売台数が100万台を突破しました。

フェアレディZ S130型の中でも、1982年にターボチャージャー付のL20ET型エンジンを搭載している200Z-T型が追加されました。

これは最高出力145ps/5600rpm、最大トルク21kgm/3200rpmという2.8L車に迫るスペックを持ち、最高速度200km/h以上の動力性能を発揮した一台。

また国産車として初となる扁平率60のワイドタイヤを採用したことも特徴の一つです。

2-3 フルモデルチェンジされた「フェアレディZ Z31型」

フェアレディZ Z31型は1983年にフルモデルチェンジを実施しリリースされた3代目のモデル。

内外装共に一新されており、初代以来のロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを踏襲しつつも、空力特性を追求したフォルムを取り入れました。

独特のパラレルライジング式リトラクタブルヘッドランプを採用されています。エンジンは先代の直6 SOHCのL型から、新世代のV6 SOHCターボのVG型が搭載されました。

2LのVG20ET型を搭載する「200ZX」と3LのVG30ET型を搭載する「300ZX」が設定されています。

スペックは200ZXが最高出力170ps/6000rpm、最大トルク22kgm/4000rpm。300ZXが最高出力230ps/5200rpm、最大トルク34kgm/3600rpmで、230馬力を記録する程です。

2-4 最先端のメカニズムを採用した「フェアレディZ Z32型」

フェアレディZ Z32型は、1989年から2000年まで提供された4代目フェアレディZです。10年以上生産が続いた長寿モデル。

それまでは「コストパフォーマンスに優れるスポーツカー」をコンセプトに地位を築いてきたフェアレディZ。しかし80年代半ばの円高の影響を受け価格上昇は避けられず、コンセプトは従来の路線から大きく変更した仕様です。

伝統のロングノーズ&ショートデッキではなく、ワイド&ローでショートノーズのスタイルを採用している一台。プロポーションが大きく変化しましたが、走行性能が一段と向上したことも特徴の一つ。

エンジンは3Lに一本化され、V6 DOHC NAのVG30DE型と同ツインターボのVG30DETT型の2種類をラインナップ。

共に先代から大幅にパワーアップされており、特にターボ車の最高出力は当時の国産車トップの数値を叩き出しています。

トランスミッションは、先代同様5速MTと4速トルコン式ATを設定し、駆動方式は伝統のFRを踏襲。

ターボ車には当時の最先端だった電子制御式4輪操舵システム「Super HICAS」が装備され、ハンドリングの向上が図られたことが特徴です。

またコンバーチブルや新グレード「バージョンS」を追加しています。歴代モデルの中で最も全幅が広く全高が低い仕様となっている一台です。

2-5 復活のイメージリーダー「フェアレディZ Z33型」

フェアレディZ Z33型は2002年から2008年に提供された5代目のモデル。

バブルが崩壊し業績不振に苦しんでいた日産ですが、5代目フェアレディZを復活のイメージリーダーとして開発された一台です。エクステリアはどこか初代を彷彿とさせるスタイリングを採用しています。歴代モデルに設定されていた2by2は廃止し、2シーターのみの設定です。

当初のエンジンはVQ35DEを搭載していましたが、2007年では新設計のVQ35HRに一新しています。

フェアレディZ Z33型は、以下の派生モデルが4種類用意されたことでも有名です。

  • 【タイプE】スーパーGTのホモロゲモデル
  • 【S-tune GT】タイプEをベースにNISMOがモディファイを行なったコンプリートモデル
  • 【バージョンNISMO】NISMO・オーテックの共同開発で生まれた量産の域を超えた理想のZ33型
  • 【バージョンNISMO Type 380RS】スーパー耐久参戦用レースカーの公道仕様

フェアレディZ Z33型はスカイラインGT-R R34型の生産終了のタイミングで登場。SUPER GTでも活躍し、多くのファンを熱狂させた一台です。

2-6 フェアレディシリーズの最長モデル「フェアレディZ Z34型」

フェアレディZ Z34型は、2008年にリリースされたモデルです。

5代目からホイールベースを短縮し、伝統のロングノーズを採用。エンジンは排気量3.7LのV6型を搭載し、最高出力は336馬力を記録しています。先代よりも更なる走行性能向上を図ったモデル。

スタイリングはかつてのフェアレディZのアイデンティティーであった、ロングノーズが強調されたプロポーションに変化しました。

2シーター専用ボディのみとなることは先代と同様で、発売当初はクローズドボディのクーペのみが用意されました。

ボディサイズは先代に比べ全長が短縮され、全幅が拡大しています。またホイールベースも短縮され、より運動性を重視したディメンションに変化されました。

パワートレインは一新されており、エンジンは3.7L V6 NAのVQ37VHR型を搭載しています。

トランスミッションは、6速MTとマニュアルモード付7速トルコン式ATが設定。6速MT仕様には、シフトダウン時にブリッピングにより回転数を合わせる「シンクロレブコントロール」機能が、MTとしては世界で初めて装備されたことが特徴です。

2009年に日本カーオブザイヤーのMost Fun部門賞やグッドデザイン賞を受賞するなど、専門家筋から高い評価を受けている一台。

2019年にはフェアレディZ 50周年を記念した「50th Anniversary」を発表しています。

2-7 ついにベールを脱いだ「フェアレディZ Z35型」

2020年の時点ではフェアレディZ Z34型が最新モデルですが、2022年にデビューを予定しているのが7代目フェアレディZ Z35型。

2020年の9月にプロトタイプが公開され、Z35型はホイールベースやAピラーからルーフラインを見るとZ34型の形状を踏襲していることが分かります。先代よりも全長を122mm延長していますが、それを感じさせないコンパクトなデザインへと仕上がっています。またリアコンビランプはZ32型をイメージさせるデザインで、エンブレムはS30型を踏襲するもの。

どこから見てもフェアレディZだということがわかる姿を作り出しており、ファンにとってはたまらない一台と言えるでしょう。

もちろん見た目だけではなく、装備しているパーツなども一新していることが特徴の一つ。エンジンはスカイラインに搭載されているV型6気筒ツインターボを搭載。プロトタイプではスカイラインにはなかった6速MT仕様を準備し、9速ATのラインナップを予定しています。これに合わせてサスペンションを大幅に変更したことで、操縦性を高めるなど進化させていることもポイント。

現在の日産の最新技術を結集したモデルは、ほぼ最終形と言っても過言ではありません。

3 フェアレディZの元祖「ダットサン・フェアレディ」

スポーツカーの代名詞ともいえるフェアレディZですが、このシリーズの前身となるダットサン・フェアレディが存在します。

ここではフェアレディZが誕生するまでを、車種別に特徴を踏まえて説明していきます。

3-1 ダットサン・フェアレディ1200

ダットサン・フェアレディ1200は1960年に発表されたモデル。これがフェアレディZの元祖となる一台です。SPL212型とSPL213型を用意していました。

スタイリングは、ロングノーズ・ショートデッキのプロポーションを採用しています。当時の国産車としては流麗かつスマートなもの。

エンジンは1.2L 直4 OHVのE型を搭載し、最高速度も132km/hを記録しています。

北米を主なターゲットにしていたため、左ハンドル仕様となっており、生産台数は累計で約500台です。

3-2 フェアレディ1500

フェアレディ1500がリリースされたのは1962年。シャーシやブレーキ部分はフェアレディ1200を踏襲しています。

先代のフェアレディ1200との大きな違いはエンジンのパワーアップです。これにより本格的なスポーツカーへと進化したことが特徴の一つ。

当時のセドリックに搭載されていた1.5L直4OHVのG型を専用チューニングしたもので、最高出力71ps/5000rpm、最大トルク11.5kgm/3200rpmを誇る性能です。

スタイリングは先代と比べ、曲線的だったフォルムから直線的でよりシャープな印象に変貌しています。

また先代が4人乗りだったのに対し、後部座席を横向きに設置し3人乗りに変更。このような珍しい座り方は国産車では唯一と言えます。内装部分は4連大型メーターが並ぶダッシュボードと3スポークステアリング、本格的なバケットシートなどを備え、スポーツカーに相応しい雰囲気が演出されている一台。

装備面ではラジオやヒーター、シガーライター、時計などが装備され当時の自動車としては豪華なものです。

3-3 フェアレディ1600

フェアレディ1600は1965年にリリースされたモデル。先代のフェアレディ1500との大きな変更点はエンジンです。当時のシルビアに搭載されていた1.6L直4OHVのR型を採用。

最高出力90ps/6000rpm、最大トルク13.5kgm/4000rpmのスペックを持ち、最高速度は165km/hに向上した一台です。

またフロントブレーキがディスク化され、トランスミッションがフルシンクロ化。車両重量は先代に比べやや増加し、910kgとなりました。

3-4 フェアレディ2000

フェアレディ2000は1967年にリリースされたダットサン・フェアレディの最後のモデル。

これは最高出力145馬力を誇り、最高速度は国産車では初めての200km/hオーバーを記録します。

さらにゼロヨン加速と呼ばれる静止した状態から400mまでの到達時間に関しては、15.4秒を叩き出しました。この記録は1980年代になるまで国内では破られなかった記録です。

4 フェアレディZの相場

幅広い層から人気を集めているフェアレディZシリーズですが、現在の取引金額の相場が気になるところ。

車種の状態にもよりますが、平均的に100〜400万ほどが相場です。

シリーズの中で初代S30型は旧車人気のトップで相場は300万以上。しかし古いモデルになれば市場に出回っている多くの車両は、過去にレストアや大掛かりな修復を受けているものがほとんど。またボディのサビや腐食が目立つものもあり、ノーマル車を見つけることは難しいと言えるでしょう。

歴代シリーズの中でも比較的新しい型式が流通しており、最も流通している型式は5代目フェアレディZ Z33型。平均価格は70万円程度で、100万円以下で購入できるFRスポーツカーの中では人気の一台です。

次に流通しているのは現行モデルの6代目フェアレディZ Z34型。平均価格は約200万円ですが、高いもので約550万円程度です。

またボディカラーによっても相場が変動しています。ベーシックなホワイトやブラック、シルバーは流通数も多く比較的、低い予算で購入が可能です。

一方でイエローやブルーなどの鮮やかなボディカラーはレア色となっており、ベーシックカラーと比べると高値で取引されています。

まとめ

今回はスポーツカーの代名詞でもある、フェアレディZの歴代の車種について解説してきました。

1969年に初代フェアレディZ S30型がリリースされ、現在は6代目フェアレディZが現行モデルとして引き続き人気を集めています。

またフェアレディZの原型であるダットサン・フェアレディの存在も忘れてはいけません。

現在まで6代目を数えるフェアレディZシリーズですが、それぞれの特徴は様々。自分に合った一台を見つけてみるのもオススメです。

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