2024年8月3日
2035年以降、ガソリン車には乗れなくなるのか?
2021年に「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と日本政府が発表。
将来的に、ガソリン車の利用が廃止される見込みですが、実際のところ実現可能かどうか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は政府が掲げる目標や規制などに触れつつ、現在使っている車を長持ちさせる方法についてもお伝えします。
目次
1 ガソリン車は2035年に販売禁止されるのか
日本政府に限った話ではありませんが、将来的にガソリン車の利用廃止を目指しています。
2035年までにガソリン車(新車)の販売が禁止されるというものですが、突然ガソリン車の利用を禁止するわけではありません。
段階的に目標や規制をし、徐々にガソリン車の廃止を目指します。
ガソリン車の販売規制にあわせ、普及を目指すのが電気自動車(EV)です。
政府が方針を発表してから今日まで、補助金をはじめとしたEV販売や充電スポットの設置を推進するなど、EVの普及に向けた動きが多く見られます。
しかしながら、バッテリー問題や充電スポットの普及など、さまざまな問題を抱えているのが現実です。EV100%を実現するにはまず、それらの問題点を解決しなくてはなりません。
つまり「ガソリン車の販売を禁止にする」とは、現状の問題点を解決した後の結果だということです。
また東京都は2020年12月に、「脱ガソリン車100%」の実現を2030年までに目指しています。
ただし、ガソリン車にはハイブリット車(HV)が含まれていません。HVの車検証にある「燃料の種類」の欄には「ガソリン」と記載されていますが、「脱ガソリン車」として認められています。
そのため2030年以降であっても、東京都でハイブリット車の新車を購入することは可能です。
2 中古車であれば2035年以降も購入可能
2035年以降のガソリン車販売禁止を目指していますが、対象は新車のみです。
中古車市場に流通する、ガソリン車の販売に関しては規制されていないため2035年以降も購入可能です。
ただし、上記の計画は2024年6月時点でのものです。そのため、今後変更される可能性がある点は覚えておきましょう。
また増税や法整備によって、ガソリン価格の高騰や、ガソリン車の維持費が高くなってしまう可能性を視野に入れておかなくてはなりません。
そのためガソリン車を利用できなくなる日は、当分先の話となりそうです。
しかしながら、日本政府は2050年カーボンニュートラルにて、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする方針を掲げています。今後、EVに関する技術開発やインフラ整備が政府の目標通りに進行した場合、ガソリン車が利用できなくなる可能性は十分にあると言えるでしょう。
3 2035年以降もガソリン車に乗り続けるために
前述した通り、2035年以降もガソリン車に乗り続けることは現段階では可能です。現在使用している車を長く乗り続けるには、メンテナンスが求められます。
車を長持ちさせるための主なメンテナンスは、「オイル関係の交換」と「定期的な洗車」が挙げられます。
ここでは、それぞれのメンテナンス方法についてお伝えします。
3-1 オイル関係の交換
オイル交換は車を長持ちさせるために必要なメンテナンス。
エンジンオイルは車の走行中はもちろんですが、時間の経過とともに経年劣化します。
古いオイルのままだと、燃費の悪化や焼き付きの原因につながります。
最悪の場合、車が故障してしまう可能性があるため6か月ごとまたは走行距離にして5,000㎞ごとにオイルを交換しましょう。
車の使用環境によっては、早めの交換が必要な場合もあるため定期的に確認することが大切です。
3-2 定期的な洗車
車に長く乗り続けるためには定期的な洗車も重要です。
自動車は主に金属できているので、時間の経過とともに劣化していきます。また、劣化は空気中の埃や除雪剤などの塩分によって加速することも覚えておきましょう。
目安として1ヶ月に1度は洗車することが推奨されています。また、雨が降ったあとや塩分などで汚れたあとは、速やかに洗車しましょう。
洗車はガソリンスタンドなどでも実施できますが、自分でも対応可能です。
自分で洗車をする際のポイントなどについては、コチラの記事をご覧ください。
ガソリン車に長く乗り続けるなら定期的なメンテナンスが大切
日本政府は、2035年に向けガソリン車販売規制を進めています。
ただし、規制されるのは「新車でのガソリン車の販売」のため、中古のガソリン車の販売に関しては規制されません。
世界的にEV普及が進む中、ガソリン車に魅了されている方も多いはず。
2035年以降もガソリン車に乗り続けることは可能です。その場合は、車のメンテナンスが有効な手段と言えます。主に定期的なオイル交換や洗車が必須です。
乗り続けたい方は適切なメンテナンスを心掛けましょう。また、メンテナンスだけでは維持が難しいケースも少なくありません。
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