2023年2月20日
エンジンオイルを交換する際の目安や、交換すべき理由
自動車の心臓部分である、エンジンを守るための重要な役割を持つエンジンオイル。
主に「潤滑」「密封」「防錆」「冷却」「清浄」の5つの役割があり、エンジンのスムーズな動作やパワーを維持するための役割を持ちます。
エンジンオイルを交換せずに放置してしまうと、トラブルの原因になるので、定期的にメンテナンスすることがポイント。
そこで今回はエンジンオイルを交換する際の目安や、交換すべき理由について解説していきます。
エンジンオイルの選び方についてはコチラも併せてご覧ください。
目次
1 そもそもエンジンオイルを交換すべき理由
自動車のエンジンオイルは、車を動かす上で重要なアイテムの一つ。定期的にエンジンオイルの交換をしなければ、エンジンに大きなダメージを与えてしまいます。
前述した通り、エンジンオイルには主に「潤滑」「密封」「防錆」「冷却」「清浄」の5つの役割があり、エンジンオイルが劣化すると、様々な不具合がエンジン内部で発生してしまうのです。
1-1 潤滑作用
エンジンオイルは潤滑油の役割を持ち、エンジン内部の様々なパーツが円滑に作動するためには必要不可欠。それぞれの部品がスムーズに動くことで、摩耗を防ぐことができ故障のリスクを軽減してくれます。
その一方でエンジンオイルが劣化してしまうことで、潤滑作用が失われてしまいます。その状況を放置してしまうとエンジン性能が低下してしまい、故障の原因になることを覚えておきましょう。
1-2 密封作用
密封作用はピストンとピストンリングの隙間を密閉してガス抜けを防ぎ、パワーを維持してくれます。
エンジンはシリンダー内で燃料を燃焼させ、それによって得たエネルギーを利用します。その際に、隙間があるとエネルギーが外部に漏れて必要なパワーを得ることができません。
エンジンオイルを定期的に交換することで、適切な粘度を保つことができます。これにより、エンジンオイルがピストンとシリンダーの隙間を密封することができ、エンジン本来の力を保つことができるわけです。
1-3 防錆作用
防錆作用はエンジン内の水分や酸が原因で発生する錆を防いでくれる役割のこと。
エンジン内部は燃料の燃焼によって高温になるため、内部と外部との温度差が大きくなり、結露が発生してしまいます。金属部分のパーツに水分が付着し、酸素と結合してしまうことで錆ついてしまいます。エンジン性能の低下にも関わることを覚えておきましょう。
エンジンオイルは錆の発生を軽減してくれる効果があるので、定期的な交換を行うことが大切です。
1-4 冷却作用
冷却作用は車の動力をエンジン内部で作る際に、高音になったエンジンを冷却するもの。
エンジン内部は高温になり、冷却しないとオーバーヒートに繋がってしまいます。劣化したエンジンオイルの使用を続けてしまうと、熱を吸収することができません。
エンジンのオーバーヒートを防ぐためにも、エンジンオイルを交換することで冷却性能を維持し、エンジンの負荷を軽減しましょう。
1-5 清浄作用
清浄作用は、エンジン内部にあるスラッジと呼ばれる汚れを吸収してくれるもの。スラッジを放置してしまうと、エンジンへの故障に繋がるため汚れを除く必要があります。
エンジンオイルを交換しないまま、使用し続けるとスラッジを吸収することができなくなり、エンジンの不具合に繋がります。エンジンオイルを定期的に交換することで、清浄作用を維持しましょう。
2 オイル交換をすべき目安
車のエンジン性能を維持し続けるためにも、大切になるのがエンジンオイルの交換。一般的に走行距離と前回交換してからの経過日数で判断します。ここではオイル交換をすべき目安について説明していきます。
2-1 走行距離
オイル交換の判断基準の一つに走行距離があげられます。一般的に3,000km~5,000kmが目安となるので、覚えておきましょう。
走行距離が長くなれば長くなるほど、当然ながらエンジンオイルが劣化してしまいます。これによりエンジンへの負担が大きくなるので注意が必要です。
2-2 前回のオイル交換からの経過日数
オイル交換の目安に、前回のオイル交換からの経過日数で判断する場合があります。その場合は3ヶ月〜6ヶ月で交換することが推奨されています。
ただ、走行距離が5,000kmを超えているのであれば、前回のオイル交換から3ヶ月以内だとしても交換を検討しましょう。
また、エンジンオイルはエンジンを動かさなくても酸化が進みます。これにより錆や劣化の原因となるので、車に乗っていないからといってオイル交換を怠らないように注意しましょう。
2-3 自動車メーカーが推奨しているオイル交換の目安
各自動車メーカーはエンジンオイルの交換時期を定めており、それぞれの公式サイトで確認することができます。
メーカーの基準にのっとっているので、各車両のモデルやグレードのスペックに応じて交換時期を確認することができます。ただ、運転する頻度や環境によってタイミングは異なるので、あくまでも参考の一つとして検討しましょう。
3 車種によって異なるエンジンオイル交換の目安
エンジンオイル交換の目安は、車種や搭載エンジンなどによっても異なります。ここでは、ケース別にエンジンオイル交換の目安について触れていきます。
3-1 ターボチャージャーなどの過給器がついているケース
ターボチャージャーやスーパーチャージャーを搭載している場合、通常のエンジンよりも早めのエンジンオイル交換が必要です。
ターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給機は、エンジンの発熱量が大きくなります。エンジンオイルは熱によって徐々に分子構造が失われエンジンオイルとしての役割を果たせなくなるため、過給器の付いたエンジンでは劣化が早まる傾向にあります。
そのためターボチャージャーやスーパーチャージャーなどの過給器が付いている場合は3ヶ月ごともしくは走行距離3,000km~5,000kmを目安としましょう。
3-2 軽自動車の場合
軽自動車は普通自動車に比べ、コンパクトなボディサイズが特徴。
室内空間を最大にするためにエンジンルームは、極限まで狭めて設計されています。排気量が少ないことがメリットですが、高い回転数でパワーを稼ぐのでエンジンへの負荷が大きくなる傾向に。
そのためエンジンオイルも劣化しやすいため、普通車よりも早めのエンジンオイルの交換を検討する必要があります。
4 乗り方によっても変わるエンジンオイル交換のタイミング
エンジンオイル交換の目安は走行環境によっても変化します。
普段から運転する頻度が高かったり、アップダウンの激しい道を走行するなど車への負担が大きな乗り方はシビアコンディションと呼ばれています。
そのような場合、エンジンオイル交換は早めに検討した方がいいでしょう。
シビアコンディションは以下のような状況です。
- 走行距離の3割以上が悪路走行(未舗装道路・雪道・凹凸路・砂利道など)
- 走行距離が多い(年間走行距離20,000km以上)
- 山道や坂道で使うことが多い
- 渋滞などに合う頻度が高くアイドリングの時間が長い
- 時速30km以下で走ることが多い
- 7km程度の短距離での使用を繰り返す
- 高地走行(標高2,000km以上が目安)
- 外気温が氷点下以下の続く場所での使用
上記のようなシビアコンディションでの走行が多い場合、エンジンオイルの劣化や消耗が通常よりも早まるので注意が必要です。
このような走行環境が多い方は、こまめにエンジンオイルの状態をチェックし、交換すべきかを判断しましょう。
5 オイルフィルター交換も忘れずに
エンジンオイルの交換は大切ですが、それと同様にオイルフィルターの交換も定期的に実施する必要があります。
オイルフィルターは、エンジン内で出る汚れや鉄粉などを除去するもの。使用期間が長くなれば汚れが溜まり、フィルターそのものが詰まってしまい、オイルの循環機能が低下していきます。それによりオイルフィルターでは、エンジンオイルの汚れを取り除くことができなくなるのです。
汚れたままのエンジンオイルがエンジン内を循環すると、エンジンの摩耗や故障などのトラブルや燃費低下に繋がります。この様に、オイルフィルターはエンジンオイルと同様に重要な物ですので、フィルター交換も忘れない様にしましょう。
オイルフィルターを交換する際は、エンジンオイル交換2回につき1回が目安。しかしエンジンオイル同様に運転頻度や使用環境により、オイルフィルターに汚れが溜まるスピードは異なることを覚えておきましょう。
6 エンジンオイルを交換しないと起こるリスク
これまでエンジンオイル交換のタイミングについて記載してきました。ここでは、そもそもエンジンオイルを交換しないとどのようなリスクがあるのかを説明していきます。
6-1 燃費の低下
エンジンオイルの交換を放置してしまうと、エンジンオイルが劣化してしまい摩擦抵抗が増えたり、密封作用の低下を招いてしまいます。
これによりエンジンの効率が低下してしまうため、燃費の低下に繋がることを覚えておきましょう。当然ながらエンジンオイルの交換を放置すればする程、燃費にも大きく影響してしまいます。
6-2 エンジン故障
エンジンオイルの交換を放置してしまうと、最悪のケースにエンジンが故障してしまう可能性があります。
劣化してしまうとエンジンオイルの汚れが蓄積し、十分な量を保つことができません。このような状態で車を運転し続けると、エンジン内部のパーツが癒着してしまい回転することができなくなります。
これによりエンジンが焼き付いてしまい、エンジン本体を交換しなければいけません。車種や搭載するエンジンの種類によって金額は異なりますが、それなりの金額が必要になることを覚えておきましょう。
7 エンジンオイルを早急に交換すべきサイン
エンジンオイルを交換しないと様々なリスクが考えられます。
以下のような症状が発生した場合は、早急にエンジンオイルを交換しましょう。
- エンジンオイルランプの点灯
- エンジンから異音が発生
- エンジンから白煙
ここではそれぞれのケース別に説明していきます。
7-1 エンジンオイルランプの点灯
エンジンオイルランプが点灯している場合、エンジン内部の油圧が下がったり、エンジンオイルの残量が少なくなっていることを意味します。
エンジンオイルが不足していないのに油圧が下がるケースもありますが、そのような場合はオイルポンプが故障、あるいは破損していることが考えられます。残量不足であればエンジンオイルを交換すれば問題ありませんが、故障であれば業者に依頼をしましょう。
エンジンオイルランプはスピードメーター付近にありますので、点灯した場合は、早急に原因を確認し対応することが大切です。
7-2 エンジンから異音が発生
アクセルペダルを踏み込んだ時や、走行中にエンジンから“ゴロゴロ”や“ガラガラ”といった異音がする場合はエンジンオイルの不足が考えられます。
エンジンオイルの残量が不足していると、潤滑作用が十分に発揮することができず、エンジン内部のパーツが接触する際に異音が発生しやすくなります。そのまま、放置してしまうとパーツの摩耗が早まり、エンジン破損や故障を起こす可能性が高まるので早急に対応することが重要です。
異音が発生した際は、エンジンオイルの残量をオイルレベルゲージで確認し、不足しているのであれば補充しましょう。
一方で、“カンカン”や“キンキン”のような異音が発生した場合、エンジンがオーバーヒートしているかもしれません。このようなケースはエンジンオイルではなく、冷却水の量が不足している可能性が高いです。
エンジンの回転数が不安定だったり、警告灯が表示されます。そのまま走行を続けてしまうとエンジン故障に繋がるので、異変に気づいた時点でエンジンを止めましょう。
冷却水はエンジンルーム内のリザーバータンクで確認することができます。
7-3 エンジンから白煙
エンジンから白煙が発生するケースは、エンジンオイルや冷却水に問題がある可能性が高いです。
エンジンオイルが原因の場合、エンジンオイルが漏れていたり、オイル交換時にエキゾーストマニホールドなど高熱になる部分にオイルが付着してしまったりすると、オイルが焦げて白煙を出すことがあります。
冷却水が不足している場合は、エンジンのオーバーヒートが考えられます。
どちらの場合にせよ、エンジンルームから白煙が上がった場合は、すぐに安全に停車できる場所に停車させましょう。
しばらく様子を見て、白煙がおさまりボンネットの熱も下がってきたら、ボンネットを開けてください。オイルが焦げたような臭いがする場合は、エンジンオイルの漏れか、エキゾーストマニホールドなどへのオイルの付着が考えられます。
オイル量を確認して、エンジンオイルが極端に減っている場合は、無理をせず整備工場かロードサービスに依頼します。エンジンオイルが減っていないのであれば、安全な速度で運転して、付近の整備工場などに依頼しましょう。
その際に焦げる臭いがしなければ冷却水の量を確認します。量が不足しているのであれば、補充をしましょう。異音がしていたり白煙が出た場合は自己判断では難しいため、早めに業者に依頼することをおすすめします。
8 自分でエンジンオイルをチェックする方法
エンジンオイルの状態は運転頻度などの使用環境により、劣化や消耗が進行してしまいます。
その際に、エンジンオイルを交換すべきか補充すべきなのかをチェックすることで、エンジンの負担を軽減することができます。
業者に依頼することもできますが、簡単に自分でチェックすることも可能です。
まず、オイル点検をする際に注意して欲しいことは、必ずエンジンを停止した状態でチェックすること。エンジンが熱を持っている状態で行うと、手を火傷してしまう危険性があるので十分に注意が必要です。
セルフチェックの場合は、運転前に実施することをおすすめします。
走行後にチェックをする場合は、必ずエンジンを停止した上でしばらく時間をおきましょう。エンジンが冷めているかを確認してから開始するようにしてください。
エンジンオイルの量を正確に測るために、車を平らな場所に停めておくこともポイント。セルフチェックを行う際の準備物はキッチンペーパーもしくは、いらない布のみで問題ありません。
準備ができたら、ボンネットを開けましょう。エンジンルーム内にあるオイルレベルゲージの状態を見て、エンジンオイルの色と量の状態を確認します。
オイルレベルゲージは、取っ手の部分はリング状の形をしており、イエローなど目立つ色になっていることが一般的です。
次にオイルレベルゲージを引き抜き、準備した布などで拭き取ります。その際に茶色や黒色だったり、ザラザラしていたりする場合は、オイルが劣化しているため交換すべきタイミングです。
エンジンオイルの量を確認するには、オイルレベルゲージのF(上限)とL(下限)のマークをチェックしましょう。
オイルレベルゲージを引き抜いたときに、オイルのついている位置がF以上だと量が多すぎ、L以下だと少なすぎる状態を意味します。FとLの間にエンジンオイルがあれば適量です。
9 自分でエンジンオイルを交換する方法
業者に依頼しエンジンオイルを交換する場合もありますが、道具を揃えて手順を覚えれば自分で交換することも可能です。
ここでは自分でエンジンオイルを交換する際の準備物や手順、注意点などについて説明していきます。
9-1 エンジンオイルを交換する際の2つの方法
エンジンオイル交換の方法は「上抜き」と「下抜き」の2種類。上抜きと下抜きのメリット・デメリットは以下の表をご覧ください。
上抜き | 下抜き | |
メリット | ・古いエンジンオイルが残りづらい | ・オイルチェンジャーが不要 |
・比較的短時間でエンジンオイルを抜くことができる | ・オイルレベルゲージが不要 | |
・エンジンオイルで床を汚しにくい | ||
デメリット | ・オイルチェンジャーが必要 | ・ジャッキが必須 |
・車種によって交換が難しい | ・時間がかかりやすい | |
・エンジンオイルが低温の場合は抜きづらい | ・初めの内はドレンボルトの着脱が難しい |
下抜きの場合はジャッキアップが必要となり少々手間がかかることから、上抜きできる車種であれば上抜きがおすすめです。
普段から、工具に触れていない方であれば、どうしても難しく感じてしまうかもしれません。その様な場合は、無理をせず業者に依頼をしましょう。
9-2 準備すべき物
エンジンオイル交換に必要なものは、以下の通り。上抜きと下抜きでは準備すべき物が異なるので注意しましょう。
- エンジンオイル
種類が複数あるため、適切な物を準備しましょう。 - オイルフィルター
交換が必要であれば準備をしましょう。 - オイルジョッキ
新しいエンジンオイルを注ぐ際に使用します。 - メガネレンチ(12~19mmが一般的)
ドレンボルトを外す際に使用。車のドレンボルトのサイズをチェックしてから購入しましょう。 - トルクレンチ(30~40N・mが一般的)
ドレンボルトを締める時に使用します。 - 廃油処理ボックス
車のオイル量をあらかじめ確認し、余裕のある容量・数量を準備しましょう。 - オイルチェンジャー(上抜きの場合)
古いエンジンオイルを吸い出す際に使用。 - ドレンボルトのワッシャー(下抜きの場合)
ドレンボルトを締める際に、隙間を埋めるもの。車種によってサイズが異なるのであらかじめチェックしておきましょう。 - フロアジャッキ(下抜きの場合)
車体を持ち上げる際に使用。 - ジャッキスタンド(下抜きの場合)
車体を持ち上げた状態で維持させるもの。 - ウエス、ペーパーなど拭き取りできるもの
オイルを拭く際に使用します。キッチンペーパーでも代用可能。 - パーツクリーナー(オイルの拭き取り用)
オイルがこぼれたりした際に掃除するために使用。 - 手袋(耐油性)
布製の物だとオイルが染みてくるので、耐油性のあるゴム製のものがおすすめ。
9-3 エンジンオイル交換の手順
エンジンオイルを交換する際に、上抜きと下抜きでは手順が異なります。
上抜きは古いオイルをオイルチェンジャーで吸い上げて抜く方法。下抜きは車体下部にあるオイルパンのドレンボルトを開けて、オイルを抜き出していきます。
上抜きの場合は、以下の手順で進めていきましょう。
- 暖気運転(5分程度)でエンジンオイルの温度を高める
- オイルフィラキャップを開け、オイルレベルゲージを抜く
- オイルレベルゲージ部分に、オイルチェンジャーを差し込む
- オイルチェンジャーで古いエンジンオイルを抜き取る
- オイルジョッキを使用し、新しいエンジンオイルを注ぎ、オイルフィラキャップを閉める
- オイルレベルゲージでエンジンオイルが適量入ったかを確認
エンジンオイルを交換する前に車を暖気する理由は、オイルの温度が低いと吸い上げにくいためです。オイル交換の道具を準備している間に暖気をしておくといいでしょう。
下抜きの場合は以下の手順で進めていきます。
- 車輪止めなどを利用して車を停める
- 車をジャッキアップし、ジャッキスタンドで固定
- 廃油処理ボックスを置いてオイルキャップ、ドレンボルトを外してオイルを排出
- ドレンボルトのワッシャーを新品に交換
- ドレンボルトを締める
- ジャッキアップを解除
- オイルジョッキを使い新油を入れて、オイルフィラキャップを締める
- オイルレベルゲージでエンジンオイルの量を確認
下抜きの場合、オイルが落ちきった状態になっているので基本的には暖気は必要ありません。車をジャッキアップするので、思わぬ事故も想定されます。十分に注意しながら作業を進めましょう。
9-4 廃油の処理も忘れずに
エンジンオイルを交換する際に、抜き出した古いオイルを処理する必要があります。廃油処理ボックスはオイルを固めるものが入っているので、排出された古いオイルを可燃ゴミとして処理しましょう。
廃油処理ボックスを準備できなかった場合は、古いエンジンオイルをガソリンスタンドやカー用品店などに依頼をして処理します。その際に処分が有料であることや、受け付けていないこともあるためあらかじめ確認しておくとスムーズです。
10 オイル交換を依頼できる場所
エンジンオイルを交換する場所は様々で、それぞれ依頼する場所によってメリットやデメリットがあることを覚えておきましょう。ここでは「整備工場」「カー用品店」「ガソリンスタンド」「ディーラー」の4つの場所で行う際の特徴を説明していきます。
10-1 確かな知識と技術力を持った整備工場
整備工場は技術力を持つプロの整備士が作業してくれるため、様々な車種に対応できることが魅力の一つ。安心して車を預けられることができ、オイル交換の作業時間は20〜30分程度。しかしながら時期によっては多くの整備や車検の依頼が集中するので、そのタイミングと重なると待ち時間が長くなることもあるので注意が必要です。
整備工場は少人数で経営している場合が多いので、あらかじめ予約をしておくことをおすすめします。また小さな整備工場では在庫が限られるため、自分が愛用しているオイルが決まっているのであれば事前に確認しておきましょう。
ヴァ・ベーネはエンジンオイル交換はもちろんですが、自動車の修理や整備、車検など幅広く対応可能です。些細なことでも構いません。愛車のことでお困りのことがあればお気軽にお問い合わせください。
10-2 身近でコストが安価なカー用品店
カー用品店は交換用のエンジンオイルを多数取り扱っており、店内から好きなエンジンオイルを選ぶことができます。作業時間はおよそ20〜30分で、作業工賃の相場も500円程度で実施してくれることが魅力。
自分に合った予算や好みに応じてエンジンオイルを選択することができ、迷ったときは店舗スタッフに相談できることもメリット。その反面で店舗スタッフの知識に差があったりするため、基本的には自分で選ぶ必要があります。
また土日などは待ち時間が長くなりやすい点や、店舗によっては取り扱うエンジンオイルの種類が限られることを覚えておきましょう。
10-3 オイル交換以外も対応できるガソリンスタンド
ガソリンスタンドであれば、給油ついでにオイル交換ができることがメリットの一つ。その他にも洗車やタイヤの空気圧チェックなども実施できることがポイント。
作業時間は予約なしでも30分以内に終わるケースが一般的で、工賃は1,000円以内で収まることがほとんど。24時間営業の店舗であれば比較的遅めの時間までオイル交換に対応してくれるので、自分のペースで依頼しやすいことも魅力の一つ。
カー用品店同様に店舗によって整備士の知識や技術力にばらつきがあるため、信頼できる場所を選ぶ必要があります。
10-4 メーカー基準のサービスが受けられるディーラー
ディーラーは前述した整備工場と同様で、プロの整備士が作業を行ってくれることがメリット。
その時の入庫台数によって待ち時間が異なり、長い時間待たされてしまうなんてことも。特に2~4月に販売された車の車検による入庫や冬タイヤの交換などの時期は比較的多い傾向にあります。
工賃に関してはそれぞれの店舗で金額設定が異なっていたり、エンジンオイルの代金と合算の場合もあるので、あらかじめ確認しておくとスムーズです。
カーライフに合わせた適切なエンジンオイル交換を
エンジンオイルを交換すべき目安は、車種やカーライフによって異なります。
一般的に走行距離や前回のエンジンオイル交換からの経過日数などが挙げられますが、一概に決められるものではないので、あくまでも参考にしておきましょう。
また定期的なメンテナンスも必要になるので、セルフチェックを行うことで素敵なカーライフを送れるといいですね。
WEBでカンタン無料査定!
旧車の買取なら、ヴァ・ベーネにお任せ!
業歴35年は信頼の証!お急ぎの方はお電話でも承っております。