2020年1月27日
3代目セリカの愛称「ブラックマスク」の由来と車種の特徴について
セリカは、トヨタにより製造・販売されたモデルで、ハードトップ・クーペ型モデルとして知られています。
1970年に初代A20/30型が誕生して以降、7代にわたって2006年までバージョンアップを繰り返してきました。
今回はトヨタのセリカから、ブラックマスクの愛称で親しまれている「3代目A60型」について紹介します。
なぜ3代目A60型はブラックマスクと呼ばれるようになったのか、セリカの歴史と3代目の特徴に触れながら紐解きます。
目次
1 2000初頭までは、トヨタの手頃なスポーティモデルといえば「セリカ」
トヨタの手頃なスポーティモデルは今であれば86ですが、2000年代初頭まではセリカがその座にありました。1970年の初代発売から、長らく若者に人気の2ドアクーペと3ドアハッチバックボディを備え、代々DOHCやターボエンジンによる鋭い走りが人気を集めていた理由です。
1981年に発売された3代目セリカは、中でも後輪駆動FR最後の世代として長く人気を維持しました。セリカで初めてターボエンジンが採用されたのも3代目で、リトラクタブルヘッドライトが採用されたのも最初です。
さらには、3ドアモデルのノーズを伸ばして6気筒エンジンを積むXXシリーズが生まれた世代でもあり、記念すべきモデルといえます。
2 3代目セリカの特徴と歴史
「世界、新CELICA」のキャッチコピーを掲げた3代目セリカが登場したのは、1981年のこと。2代目であるA40/50型からさらにスペシャルティカーの要素を強めたモデルとして発表されました。
ソアラの誕生を受け、ターゲットをより若者向けにしたことでも知られています。登場して間もない頃は4気筒系ボディにライズアップ式ヘッドランプが採用されていました。これは、日本車初となる仕様です。
その後、1983年にマイナーチェンジが行われ、ブラックマスクの愛称で親しまれる「リトラクタブル式ヘッドランプ」に変更したモデルが誕生しました。
今回メインで紹介しているブラックマスク以降も、3代目セリカはさまざまなマイナーチェンジを繰り返します。1982年9月には、GT-T系と呼ばれる1800 ccツインカムターボ搭載モデルが登場。その後1983年8月にはドアミラーの標準化というマイナーチェンジが実施されました。
3代目セリカは、2代目までの特徴を引き継ぎつつ新たな仕様を搭載し、かつ次の世代に続くヒントを残した1台として多くの旧車ファンに知られています。
3 「ブラックマスク」の名前の由来
3代目の発売当時はリトラではなくポップアップ式ヘッドライトでした。1983年のマイナーチェンジでリトラが採用され、これと合わせてグリルがライトと同じ幅に変更されます。
このためライトを閉じた状態で前から見ると、フロントマスク全体がブラックで統一されていました。このマイナーチェンジが非常に好評でファンが急増。
これに伴いポップアップ式ライトの前期型と区別するため、「ブラックマスク」という愛称が生まれることに。これと前後して、前期型をライトが動作する様子から「ヒラメ」と呼ぶようにもなりました。
A60セリカオーナーズクラブ「ブラックマスク」の結成
ブラックマスクは誰が呼び始めたのか微妙なところですが、自然発生的に呼び方が普及していきます。
また1985年にはフルモデルチェンジしてFFになる4代目へと切り替わっていますが、FR人気を反映して1987年にA60セリカオーナーズクラブ「ブラックマスク」が結成されています。
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