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ブタ目の愛称で親しまれている3代目コロナマークⅡ。その愛称の由来や特徴について

ブタ目の愛称で親しまれている3代目コロナマークⅡ。その愛称の由来や特徴について

自動車には長い歴史があり、多くの名車が誕生してきました。

時には特徴的なデザインから愛称がつけられることも少なくありません。

国内自動車メーカーのトヨタ自動車も、これまでユニークな愛称で親しまれたモデルを数多く誕生させました。

その中でも今回は、「ブタ目」の愛称で親しまれたマークⅡにスポットを当て、その特徴や魅力などに迫ります。

1 マークⅡの系譜

マークⅡはトヨタ自動車が手掛けたモデルで、1968年に販売をスタート。その後、9世代に渡り2004年まで続いた人気シリーズです。

同社が展開していたクラウンとコロナの中間に位置するモデルとして開発されたマークⅡ。

販売当初は「コロナマークⅡ」の車名で登場し、4代目まで継承されました。1984年にデビューした5代目からはマークⅡに車名が変更されています。

1980年代後半には、当時のハイソカーブームを牽引した一台でもあり多くの方に親しまれたモデルです。現在は生産を終了していますが、チューニングカーやドリ車のベースとして高い人気を誇ります。

今回、紹介する「ブタ目」こと3代目コロナマークⅡの他にも特徴的なデザインから愛称がつけられたモデルがあります。

それが1968年に登場した初代コロナマークⅡで、1971年のマイナーチェンジを経て「イーグルマスク」の愛称で親しまれました。

鷲のように突き出たフロントマスクが特徴的なことから、このような愛称がついたのです。

ここからは、今回紹介するブタ目こと3代目コロナマークⅡについて次章より深掘りしていきましょう。

2 “ブタ目”の由来

1976年にデビューした3代目コロナマークⅡ。

ブタ目の愛称でも親しまれ、現在も多くのファンを魅了する一台です。

そもそもブタ目と呼ばれる理由は、極端に離れた左右の単眼2灯式ヘッドライトが、まるで豚の目を思わせるつぶらな目をしていることにあります。

現行車ではみられない、この顔つきこそが3代目コロナマークⅡの最大の特徴で存在感抜群です。

また、1972年に登場した日産自動車の2代目ローレルも影響しているんだとか。

2代目ローレルは、その見た目から「ブタケツ」や「ブタケツローレル」の愛称で親しまれていました。その影響もあって、ブタ目と呼ばれるようになったとも言われています。

3 ブタ目こと3代目コロナマークⅡの魅力

1976年に販売開始された3代目コロナマークⅡは、先代の販売不振を踏まえて開発されたモデルです。

小型上級車市場における顧客の幅広さに対応することを基本方針にした一台。

では、具体的にどのような特徴や魅力があるのでしょうか。ここでは3代目コロナマークⅡについての特徴や魅力について触れていきます。

3-1 優雅なスタイリング

前述した通り、3代目コロナマークⅡは先代の販売不振を受けて登場しました。

ボディタイプは4ドアセダン、2ドアハードトップ、5ドアワゴン、商用車仕様の5ドアバンの4種類を展開。

それまでアメ車を彷彿とさせるスポーティなボディデザインでしたが、ヨーロッパ調のクラシカルな落ち着いたスタイリングに。

所々、アメ車の要素も取り入れており、欧米の特徴的なデザインを上手くミックスしたデザインとなっています。

ブタ目と呼ばれる特徴的なフロントマスクはもちろんですが、内装もシックでシンプルなデザインで統一されています。

3-2 サスペンション、パワートレイン

フロントサスペンションは、先代のダブルウィッシュボーン式からマクファーソンストラット式に変更されたこともポイント。

リアサスペンションはグレードによって異なり、上級グレードには4リンクのセミトレーリングアーム式を、その他のグレードにはリジッドアスクル式を採用しています。

エンジンは、直列4気筒 SOHC 2.0Lと直列6気筒 SOHC 2.0Lをラインナップ。最上級グレードとして設定されていた「グランデ」には、直列6気筒 SOHC 2.6Lを搭載しています。

マークⅡの歴代シリーズの中で、唯一DOHCエンジンを採用していない点も特徴の一つです。

個性的なデザインで人気を博した3代目コロナマークⅡ

トヨタ自動車が開発したマークⅡ。9世代に渡り1968〜2004年まで続いた人気シリーズです。

今回は歴代の中でも3代目にスポットを当て、愛称の由来や特徴などについて触れてきました。

ブタ目と呼ばれる特徴的なボディデザイン、内装にもこだわりが光る一台です。

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