2021年4月16日
あなたの車も狙われている!?車の盗難対策を実施し大切な愛車を守ろう
現代の車は技術の進歩もあり、魅力的なモデルが各メーカーよりリリースされています。
その反面、盗難数が増加していることも事実で、ひと月で200台を超えることもある程。さらにその中で発見できたのは40件程度なんだそうです。つまりほとんどの盗難車両は行方不明になってしまうわけですね…。狙われやすい車両は最新の車だけではなく、海外で旧車の人気があることからスカイラインやスープラなどの車もその車両の一つ。
想いが詰まった愛車を守るためにも、盗難対策が必要です。しかしながらどのような対策を行えば最適なのかが悩んでしまうもの。
そこで今回は大切な愛車の盗難対策について、おすすめの対策方法を紹介していきます。
目次
1 おすすめのセキュリティ対策7選
車の盗難対策として、様々なセキュリティアイテムやサービスがリリースされています。盗難方法も巧妙な手口が増えてきているので、対策が一つだけでは簡単に盗難されてしまう可能性も。2つ3つを重ねて対策を行うことがポイントです。
ここではおすすめの7つの盗難対策方法を紹介していきます。
1-1 盗難対策の中でもセキュリティ性能が高い「イモビライザー」
イモビライザーは車と鍵のそれぞれに事前に登録されたIDを照合し、一致した場合のみエンジンがかかる仕組みの盗難対策の一つ。
当然ながらIDが一致しなければ、エンジンが始動することはありません。これにより自走して持ち去ることができないことがメリット。
盗難対策の中でもセキュリティ性能が高いことがポイントで、古い年式の車でも後付けできることができます。取り付ける際のコストは一般的に15,000〜20,000円程度が必要になることを覚えておきましょう。
1-2 車上荒らしを抑制する自動車カバー
自動車カバーの本来の目的は花粉や黄砂、雨などから汚れを防ぐためのもの。
使用目的は盗難対策ではありませんが、自動車カバーをかけることで車種を特定されにくいことがメリット。また盗難だけではなく、車上荒らしやイタズラを防止しやすいこともポイントです。
ただ着脱が面倒なことや蒸れが生じやすくなることがネック。特に旧車などの年式の古い車ではボディの塗装面がデリケートになっているので、蒸れによって塗装面に発生していた亀裂に水分が入り込み、外装に変色やひび割れなどの悪影響が出ることも。
自動車カバーは車の盗難そのものを防ぐことが目的ではありません。他の盗難対策とあわせて利用することが必要です。
費用は2,000〜15,000円程度かかるのが一般的です。
1-3 安価で手軽にできるハンドルロック
ハンドルロックはその言葉通り、ハンドルを固定させる盗難対策方法の一つ。ステアリングロックとも呼ばれ、ステアリングを回らなくすることで盗難を防ぐものです。
現在では標準装備されている車もありますが、セキュリティアイテムとして販売もされています。ハンドルロックには1ヶ所で止めるものと2ヶ所で止める2タイプを用意。
セキュリティ対策としては安価で手軽に利用できることがメリット。しかしながら力を入れるだけで簡単に取り外せたり、切断されてしまうことも。そのため複製できないディンプルキー付きのものや2ヶ所固定のものを選ぶことがポイントで、ハンドルの中心部分に取り付けることがポイント。
価格は2,000〜15,000円程度で購入することが可能です。
1-4 視覚的な防犯効果が期待できるタイヤロック
タイヤロックはタイヤに専用器具を装着することでタイヤ自体を動かなくする盗難防止グッズ。タイヤに装着するものなので、視覚的な防犯効果が期待できることがメリット。
複製できないディンプルキー付きのものが効果的です。ただし、タイヤロックの着脱は面倒ですし、毎回乗車時に着脱しなければいけません。特に悪天候の時はより手間がかかってしまうことがデメリット。
万が一、外すのを忘れて車を走行させるとホイールを損傷するので注意しましょう。
費用は3,000〜50,000円程度で種類によって、かかるコストが幅広いことが特徴です。
1-5 人が近づくと点灯するセンサーライト
センサーライトは人が近づくと自動でライトが点灯するもの。種類によっては点灯時間が短いものや明るさを調整できるものまで様々。
点灯時間の調整は段階式と無段階式の2タイプ。段階式は5秒、15秒、30秒という具合に切り替えられるもので、無段階式は点灯時間を一定範囲で自由に調節できるものです。
車の周囲に人感センサー付きのライトを設置するだけなので、簡単かつ手軽にできる盗難対策方法の一つ。
しかしながらセンサーライトは車の盗難そのものを防ぐ手段ではないため、ほかのセキュリティ対策をあわせて利用することをおすすめします。
コストは2,000〜15,000円程度で購入できます。
1-6 衝撃を感知すると作動するカーセキュリティシステム
カーセキュリティシステムは、ガラスの破壊やこじ開けといった衝撃を感知すると作動する装置。不正なエンジンの始動を阻止し、音が発しないタイプとアラーム音が出るタイプのものがあります。
車両そのものの盗難対策としてだけではなく、車上荒らし対策にも役立つことがメリットの一つ。
クラクションで大きな音を出したり、ヘッドランプやハザードランプを何度も点滅させて異常を知らせてくれることが特徴。ただ誤作動を起こすことがあることも覚えておきましょう。特に振動を検知するカーセキュリティを設置するのであれば、精度が高く誤作動しにくいものを選ぶのがポイント。
費用は一般的に5,000〜30,000円程度です。
1-7 GPS車両追跡サービスやスマホで追跡
現在では防犯対策の技術も進化しているので、GPS車両追跡サービスやスマホのアプリなどで追跡することもできます。
GPS車両追跡サービスは万が一盗難にあってしまった場合、GPSで位置を特定後、契約しているセキュリティ業者のスタッフが現場に急行してくれるサービスのこと。この盗難対策は現在の主流になりつつあり、多くの盗難車が発見されている事例もあります。
車両追跡サービスを利用するためには専門業者との契約が必要なので、高額なコストがかかることがネック。希少車や絶版車など、現在では手に入れることが難しい車両を所有している方に人気の対策方法です。
またスマホのアプリなどで追跡する方法も人気を集めています。車に取り付けた端末が異変振動を検知すると、スマホに通知してくれる「iLine」や、アプリと連携して紛失物をGPSで追跡できる小型のGPS搭載キーホルダー「TrackR」といったものなど種類は様々。
万が一愛車が盗難されても、車の現在位置を把握することができる可能性が高いので取り戻しやすくなることがメリットです。
しかしながら車に搭載するGPS発信機はバッテリーで稼働していることが多いため、バッテリー切れに注意する必要があります。またリアルタイムで位置情報を取得するために通信費などの月額料金を支払わなければならないものもあるので、取り付けることを検討するのであればランニングコストなどを事前に確認してしておきましょう。
2 自分で設置することはできる?
カーセキュリティを購入する際は、自分で愛車に設置できるものかどうかという確認も必要です。施工に複雑な配線知識などが必要なカーセキュリティは、購入したとしても結局は取り付けを専門業者に依頼する必要があることも覚えておきましょう。
自分で取り付ける技術があればいいのですが、配線工事まで行う必要がある製品の取り付けに素人がチャレンジするのはとても危険です。取り扱いを間違うと車に取り返しのつかないダメージを与えてしまうだけでなく、事故などに繋がる恐れも。
最近では素人でもある程度の知識と経験があれば取り付けることができ、しかもセンサー精度なども高い製品なども販売されるようになっています。自分で無理なくできる範囲で、より効果的なカーセキュリティを選ぶことが大切です。
3 万が一、盗難にあった際にまず行うべき3つの手続き
ここでは万が一大切な愛車が盗難されてしまった際に、行うべき3つの手続きを説明していきます。
3-1 警察署にまずは被害届を提出
車が盗難された場合は、盗難被害が発生したエリアを管轄する警察署に被害届を提出しましょう。被害届を提出することで車が見つかりやすくなるとともに、盗難車が犯罪に使用されたときに被疑者になることを防ぐことができます。
被害届を出すときにはナンバープレートの番号や車台番号が必要です。自動車検査証のコピーをとっておきましょう。
車両保険の保険金を請求するときに受理番号が必要になる可能性が高いため、被害届を提出したら受理番号を取得します。警察署によっては刑事課に後日問い合わせなければならないので、必要な場合は忘れずに問い合わせましょう。
3-2 公道走行を不可にする一時抹消登録
盗難された車を公道走行不可の状態にすることも大切な手続きの一つ。また自動車税が課税されないようにするために「一時抹消登録」を行いましょう。
一時抹消登録を行う際は、以下の4つ書類が必要です。
・自動車検査証
・ナンバープレート(自動車登録番号標)
・印鑑登録をしている実印
・印鑑登録証明書
万が一被害にあった際に自動車検査証やナンバープレートを紛失している場合もあるでしょう。そのようなケースであれば、運輸支局で理由書に必要事項を記入します。このような場合は印鑑登録証明書・実印・被害届の受理番号の3つを持参して運輸支局に行く必要があるので覚えておきましょう。
一時抹消登録を実施することで車検切れになります。もし盗難車を発見して取り戻した場合は再度登録が必要です。登録を怠ってしまうと公道を走行することができず、罰則を受けてしまうことになることを覚えておきましょう。
3-3 保険に加入していれば保険会社へ連絡
盗難にも対応した車両保険に加入している場合、手続きを行えば保険金が支払われます。
保険金を請求できる期間が定められていることがあるため、早めに保険会社に連絡しましょう。保険金が支払われるかわからない場合や、請求方法がわからない場合も保険会社に問い合わせることをおすすめします。
まとめ
今回は大切な愛車を守る盗難対策について紹介してきました。
盗難対策には「始動停止」「威嚇」「固定器具」「警報」「通報・追跡」の5タイプ。盗難対策は1つだけではなく、2つ3つ対策を講じることが大切です。
大切な愛車を守るためにも防犯対策を実施し、安心感のある充実したカーライフを送りましょう。