車の塗装は業者じゃないとできない?自分でできる車の塗装手順などについて紹介!

車の塗装は業者じゃないとできない?自分でできる車の塗装手順などについて紹介!

愛車のボディカラーを自分好みの色に変更したいと考えている方も多いのではないでしょうか。車の塗装はある程度の知識と経験があれば自分でも実施することが可能です。

しかしながらどのような手順で行うべきか、また注意すべきポイントはどこなのかを知りたい方も多いはず。

そこで今回は車の塗装を自分で行う場合に押さえておくべき知識や注意点などについて、詳しく解説していきます。

1 車の塗装が必要になるシチュエーション

車の塗装は、接触事故による擦り傷や凹みを修繕する際の板金塗装補修として発生する機会が最も多いでしょう。接触事故の衝撃が強かった場合、塗装剥がれやひび割れが発生することもあります。

軽度の傷であればタッチアップやパウンドでの修復で十分ですが、重度の場合は板金が必要です。ほかにも、経年劣化による色褪せ発生した場合も、塗装が必要になるでしょう。

車の塗装は紫外線を浴びると劣化していくため、所有年数が長くなるほど塗装にも影響が出ます。また、車のカラーに飽きてしまった場合に、好みの色に塗り替える「オールペイント」を実施する場合もあります。

車はボディ全体のカラーが統一されているため、部分ごとの塗り替えではなく全体を塗り替えるのが基本です。とはいえ、ご自身で全塗装する場合は自由にカラーリングができますが、あくまでワンカラーでの塗り替えが一般的なものであることだけ覚えておきましょう。

2 自分で塗装を実施する前に知っておくべきこと

2-1 車の塗装の3つの種類

車の塗装には、ソリッド・パール・メタリックの3種類があります。

それぞれの特徴は以下の表をご覧ください。

塗料の種類 特徴
ソリッド 材料を混ぜないで使用可能
絵の具のように塗料同士を混ぜるだけで配色が変更できる
塗装に必要な「クリア」塗装の作業が不要
パール 通常の塗料に「マイカ」という鉱物の粉が含まれている
半透明の幕が何層にも重なっている
車のボディに光沢感・高級感を追加できる
耐久面・肌触りがよくないためクリア塗装が必須
メタリック 塗料にアルミが加えられた塗料
反射やグラデーションを楽しめる
雨により酸化するため、クリア塗装によるコーティングが必要

2-2 車のボディカラーを形成する大切な4つの工程

車の塗装は一度塗るだけでは不十分です。美しい見た目に仕上げることはもちろんですが、車の耐久性を高めるためにも4つの工程に分けて塗装を繰り返してカラーを仕上げています。

ここでは車のボディカラーを形成する大切な4つの工程について説明していきます。

2-2-1 防錆や塗装のベースとなる「下地」

車を塗装する際に一番初めに実施する工程が「下地」です。これにより塗装のベースになることはもちろんですが、防錆効果を生み出すためにも必須になる工程です。

最初に防錆用の塗料を使って塗装し、その後に2回目以降の塗装につながる塗料を塗るという流れになります。

下地の段階では、ボディカラーとは無関係の色を使うことが一般的。この段階で最終的な希望の色を塗ったとしても、さらなる上塗りが行われるため意味がありません。グレーなどの下地用塗料を塗布し、次の工程に備えましょう。

2-2-2 上塗りの補強をするための「中塗り」

次の工程は「中塗り」と呼ばれるものです。これも最終的な仕上がりに関わる重要な工程ですが、より綺麗に仕上げるための準備段階の塗装になります。

中塗りでは仕上げ用のボディカラーを使用する場合もあれば、下地で使ったカラーを継続して塗装していくパターンもあり人によって様々です。

2-2-3  完成の状態に仕上げていく「上塗り」

上塗りは完成形として実施される塗装のことで、最終的に仕上げたいカラーを塗装していくことになります。

ここまでに行われた下地や中塗りの作業は、上塗りのために行われたものといっても過言ではありません。当然ながら上塗りは特に丁寧に行う必要があります。ここで色ムラになったり、ミスを犯したりしてしまうと車の塗装は美しく仕上がりません。

塗装の工程の中でも一番気を使うことになるでしょう。

2-2-4 最後の仕上げ「クリア」

上塗りの段階でベースは出来上がっていますが、最後の仕上げとして行われるのが「クリア」。耐久性を高めるためや塗料の酸化を防ぐこと、そして滑らかにすることを目的にクリア塗装が最後に行われます。

塗装の種類がソリッドであれば、基本的にこの作業は不要です。しかしソリッドに対してもクリア塗装を行ったほうが耐久性は上がり、ツヤのある仕上がりることを覚えておきましょう。

より上質に仕上げたい場合は、ソリッドでもクリアの工程を取り入れることをおすすめします。

3 準備すべきアイテムとそれにかかる費用

車の塗装には、以下のアイテムが必要です。

  • 塗料(スプレーカラー・ローラー用)
  • クリア
  • 耐水ペーパー
  • シリコンオフ
  • プラサフ
  • マスキングテープ
  • マスキングシート
  • ぼかし剤
  • スポンジ

それぞれカー用品店やホームセンター、通販で簡単に入手可能です。

自分で車を塗装する際、塗装の範囲によって必要なアイテムも異なるため、費用もそれに応じて変動します。例えばカー用品店などでカラースプレーやクリアスプレーを購入する場合は、1本あたり約600円〜1,000円前後で販売されています。

全塗装の場合はスプレーを大量に使用するため4〜5本は必要になることを覚えておきましょう。その他のアイテムに関しても取扱店舗によって異なるため一概には言い切れませんが、トータルして約10,000〜12,000円ほど見積もっておくことをおすすめします。

アイテムによっては100円ショップでも購入できるため、塗料に費用をつぎ込んで、残りのアイテムは限りなく安く済ませるといったことも可能です。

4 塗装を行う手順

4-1 自分で全塗装を行う際の基本手順

車を全塗装する場合、まずはぼかし剤を塗装箇所全体にスプレーします。できるだけ満遍なく、均等に吹きかけることが大切です。

ぼかし剤を吹き付けた後は、カラースプレーなどでボディ全体に塗り重ねていきます。スプレーを塗りつける際のコツは、できるだけ一定のスピードを維持することがポイント。また、全体を均一に塗装するために3〜4回は塗りつける必要があります。

カラーの塗りつけが完了したら、5分程度時間を空けてからクリア塗装をしましょう。クリアはツヤを出すための工程なので、厚塗りしすぎないことが綺麗に仕上げるコツです。

クリア塗装が完了したら、再びぼかし剤を使用して塗装全体を馴染ませます。最初のぼかし剤を吹き付ける工程は錆の防止など、あくまで機能性の向上が目的です。

この段階でのぼかし剤は、塗装をより綺麗に見せるための「仕上げ」になる工程です。ここまでの流れで、車の塗装が完了します。

4-2 失敗例や注意点

塗装の際にホコリやゴミを綺麗にしておかないと、ボディにブツブツができてしまいます。必ず塗装前に洗車し、ホコリが舞わない場所で拭きあげましょう。

作業中にホコリやゴミを発見した場合はその都度除去し、乾燥後の場合は耐水ペーパーで対処します。古い塗装の剥離や、塗りつけが不足していた場合に「ゆず肌」となることもあります。

ゆず肌を防ぐためには、下地処理を徹底し、塗装の塗り重ねをより多くしましょう。またスプレーの移動速度を早めることで防げる場合もあります。塗装後にゆず肌が見つかった場合は、耐水ペーパーで研磨した後に、再度塗装します。

また塗料の濃度や塗りつけ方やスプレーのスピードにムラがあると、仕上がりにもムラができてしまいます。塗りつけのパターンを均等にすることで、カラーリングのムラは防げるでしょう。

クリアを塗る前であれば、ムラを目立たなくするための重ね塗りも可能です。これらの失敗例に関する対策を押さえておくことで、自分で車を塗装する成功率を向上できるでしょう。

5 業者に全塗装を依頼するメリットやデメリット

自分で実施する塗装は費用を安く抑えられる反面、仕上がりにムラが出たり、そもそも綺麗に仕上がらなかったりといったデメリットが挙げられます。

業者に依頼することで、仕上がりの不安を解消できるでしょう。専門知識と技術を持った業者に依頼すれば、新車のような輝きを取り戻せます。

ただし、専門業者に依頼すると、自分で実施するよりも当然ながら費用がかかることは覚えておかなければなりません。また、全塗装してしまうことで売却時の査定金額に影響が出ることも覚えておきましょう。

色は変えたいけど、塗装してしまうのは抵抗があるという方には、フルラッピングがおすすめ。フルラッピングは専用のカラーフィルムで車全体を覆い、車のカラーを変更する作業のことです。

塗装とは異なりベースカラーは変わらないため、査定への影響はありません。また、飛び石などを防止する効果もあります。ラッピング作業やパーツの脱着などに費用がかかってしまうデメリットは変わりませんが、塗装に抵抗がある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

6 車の塗装費用の目安と期間

車の塗装を業者に依頼した場合は、パーツごとに費用が異なります。

バンパーは装着したままか取り外すかによって費用が変動しますが、一般的には約15,000円が相場。リアバンパーの場合は、およそ18,000円程度必要です。

フェンダーの費用はフロントフェンダーであれば約30,000円が相場で、リアフェンダーになると約40,000円。ガラスの脱着などがある関係でリアフェンダーの方が高くなる傾向にあります。

ドアに関しては一般的な費用は約35,000円程度ですが、開閉時に傷がつきやすいため相場より高くなる可能性があるでしょう。

ルーフは他の塗装部分とは異なり高額になりがち。その費用は約52,000円程で、紫外線や落下物の影響を受けやすく作業のしづらさや工程の多さから費用相場が高額になります。

また車の塗装を業者に依頼する場合は、およそ3週間〜1ヶ月程度は時間がかかってしまうことを覚えておきましょう。2色以上でカラーする場合は単色よりも時間がかかるため、1ヶ月半〜2ヶ月ほど期間がかかることも少なくありません。

依頼する業者や車種によって期間は変動するため、事前に依頼する業者に問い合わせることをおすすめします。

まとめ

今回は、車を自分で塗装したい方に向けて、塗装の準備や必要なアイテムに関する基礎知識を紹介しました。事前に知識を収集し、練習を重ねることで初心者でも車の塗装を楽しめます。

しかし自分での塗装は簡単な物ではありません。そのような場合は業者に塗装を依頼することで満足のいく仕上がりになるでしょう。

愛車のカラーを思い切って変えたいと考えている方は、是非本記事の内容を参考にしていただけると幸いです。

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