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車高短を行うことで得られる4つの効果

車高短を行うことで得られる4つの効果

愛車の見た目、気を使ってますか?

愛車をより魅力的に魅せてくれる方法は様々ありますが、車高短もそんなドレスアップ方法の一つ。

シャコタンと呼ばれていることが一般的で、一昔前まではちょっとヤンチャな方に好まれているイメージがありました。しかし現在では定番のカスタマイズの一つで、多くの方の選択肢として知られています。

今回は車高短についてメリットやデメリット、車検で見られるポイントや基準値まで余すことなく徹底解説していきます。

1 車高短とは?

車高短は自動車の車高を元の設定されていた高さよりも低くする改造方法。一般的には「シャコタン」と呼ばれているので、こちらの方が聴き馴染みがある方も多いかもしれませんね。

シャコタンは車高短が語源で、そもそも車高短の始まりは1970年代後半まで遡ります。この時代に暴走族の車両に車高短を取り入れることが流行し、1980年代には暴走族以外の若者を中心に広まっていきました。

次第に時代が経過するにつれて、メーカーが発表する新車のデザイン自体が車高を下げることがトレンドになるほど。そのような時代背景から1995年にコイルスプリングとトーションバーを変更する際に届出が不要になる規制緩和が実施されます。これにより使用者の自己責任のもとで自由にスプリングを変更し、車高を落とすことが可能になったわけです。

それまでは車高短を実施する場合、陸運支局などへ届出をし認可されることが必要でした。もし認可されていない状態で公道を走行すると違法行為扱いになってしまいます。

車高短を行う場合に、スプリングを専用の物に換装することが一番簡単な改造方法です。規制緩和が実施されるまでは、車検のたびに純正スプリングに変更することが多発してしまいました。

現在では届出が不要となり合法にはなったものの、最低地上高などのルールを設定し車検時に確認する項目になったわけです。車検適合基準などについては詳しく後述します。

それまでは車高短している車=暴走族の車というイメージがありましたが、現在ではあらゆるジャンルの車種が車高短の対象となっているほど。車高を落とすことへの抵抗が少なくなったことで、車高短のハードルが下がったと言えます。

2 車高短を行うことで得られる4つの効果

車高短を行うことでの効果は大きく4つ。

まずはなんと言ってもその見た目。車高を落とすことでタイヤハウスの隙間やタイヤとボディの隙間が当然ながら埋まるので、スタイルがよく見えることが魅力。

次に車高を落とすことでドライバーの視線が下がるので、運転中のスピード感がアップします。また車高短を実施することで車体自体の重心が下がるので、運動性能も向上し安定感が増すことがメリット。

最後にミニバンなどの元々車高の高い車であれば足回りの安定感が向上し、余計な振動や騒音も少なくなることも効果の一つ。これにより後部座席での車酔いが軽減されるなんてこともポイント。

3 極端な車高短はデメリットばかり

極端な車高短を行うことはデメリットが多く、おすすめしません。それまで通常の車高であれば運転中や普段何気なく利用していたコンビニの駐車場ですら、障害物となることを覚えておきましょう。

例えばコンビニやスーパーなどの駐車場で困るのが、出入り口の段差やスロープの存在。車体と路面とのクリアランスに対し、無理に車を入れば前後のバンパーや車両の底を傷つけてしまいます。また段差が大きい場合に、車体の腹下の部分が路面に引っかかることで最悪の場合に動けなくなるなんてことも…。

これがもし走行中に車が動かなくなったら事故を発生させてしまう可能性があります。そのような場合、ハザードを焚いて停車しましょう。この時に無理に進もうとすると、事故に繋がる危険性が高くなるので絶対に無理はしてはいけません。

まずは近辺に人がいないかを確認し、もしいるのであれば助けを求めてください。ギヤをニュートラルに入れて車を押してもらいましょう。

車高短を実施することで効果もある反面、様々なデメリットがあるので取り入れる場合はその点も考慮する必要があります。

4 車高短の車検基準は?

4-1 車検で見られる車高の基準値

前述した通り車検では車高の基準値が設定されており、地上面から自動車の最も低い所までの高さが9cm以上と定められています。これは保安基準第3条で規定されているので、車検時でもこの保安基準の規定に沿って検査されるわけです。

自動車の最も低い所の条件が「空車状態」「前輪と後輪の真ん中の間を計測」「ロアアームやエアロパーツは除外」の3つ。前輪と後輪の真ん中の間を計測する際は別の基準が設けられています。特にマフラーを改造しているケースは注意が必要。これは車の状態によって基準値が異なるということ。例えばアンダーカバーを装着している場合、地上面から5cm以上でないといけません。その他にも大きい車ほど車高基準値が厳しく、地上面から9cm〜14cmは必要とされています。

このように9cmあるから大丈夫と考えていると後々痛い目にあってしまうことを覚えておきましょう。しかしエアロパーツを装着している場合は除外され、地上面から5cm以上の高さに自動車の最も低い箇所があれば問題ありません。エアロパーツは車高には含まれないですが、樹脂製であることとライト類が埋め込まれて一体化されてないことが条件です。

その外にもサスペンションの足回りや、タイヤと連動し上下するパーツの下端などはエアロパーツ同様に除外されます。つまりエアロパーツなどの除外パーツを除いた自動車の一番低い所を計測し、地上面よりも9cm以上の高さがあれば車高においては車検に合格できるということですね。

4-2 どのように車検時に計測するのか

車検時に地上高を計測するわけですが、厳密な検査は実施されません。

一般的な検査方法の手順は車両の下回りを確認後、車体の最も低い箇所の車高を計測します。この計測される場所で最も多いのがマフラー部分とリアデフ部分です。ここの箇所が9cm以上になっていれば、ほぼ問題はないでしょう。

注意点としてはマフラー部分です。純正から社外パーツと交換していた場合に、車検で引っかかってしまうケースが多いようです。マフラー購入時に車検対応などを謳っているケースも、取り付け時にチェックしておくことがポイント。

また見落としがちなのが、ウィンカーやフォグライトが装着されたバンパーを装備している場合、バンパーにも車高基準が適用されることを覚えておきましょう。

まとめ

愛車をカッコよく見せたいと考えるあまり、ついつい地面スレスレまで車高を落としてしまうなんてことも。車検にさえ通すことができればと、その場しのぎの方法を選択してしまう方がも多いことも事実。

よくみられるやり方が、タイヤの空気を入れて車高を上げるという方法です。ただ車検時にタイヤの空気圧も規定値内であるか確認するので、あまり無理に空気を入れすぎても検査時に引っかかってしまいます。

車高を下げることで見た目が良くなるメリットはあるものの、タイヤをホイールに擦ってしまったり縁石などにぶつけてしまうなんてデメリットもあります。車の足回り部分は人の命にも関わる重要なパーツの一つ。それゆえトルクの締め付け具合に至るまで細かな基準値が定められているわけです。

車検に合格することを目的にその場しのぎで対応するのではなく、安全性の観点からも定められて規定値内でカーライフを楽しみたいものですね。

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