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エンジンの駆動力をタイヤに伝えるドライブシャフト

エンジンの駆動力をタイヤに伝えるドライブシャフト

エンジンからの駆動力をタイヤに伝える役割を果たす、ドライブシャフト。

走行において非常に重要視される部品ですが、ドライブシャフトの具体的な役割や構造まで把握しきれていない方も多いのではないでしょうか。

今回はドライブシャフトについて、役割・構造の視点から解説していきます。

ドライブシャフトが破損したらどうなるか、また破損の原因は何かという疑問を、交換・点検の視点も交えながら説明します。

1 ドライブシャフトとは

ドライブシャフトとは、エンジンの動力をタイヤに伝える装置のことです。

車輪とデファレンシャルギアをつなぐ形で設置されています。

エンジンより発生した駆動力はミッションからプロペラシャフトに伝わり、その後にデファレンシャルギアからドライブシャフトにつながっていく仕組みです。

1-1 ドライブシャフトの役割

ドライブシャフトの役割は非常にシンプルです。

それは、エンジンからの駆動力をタイヤに伝えるということ。シンプルな役割ではあるものの、この動きがなければ車は動きません。

当然、ドライブシャフトが破損すると車の走行は不可能です。

1-2 ドライブシャフトの構造

ドライブシャフトは、以下3つのパーツから構成されています。

ジョイント
  • ステアリングを左右に曲げる
  • 段差における上下の動きに対応する
  • どんなに角度が大きくてもスムーズにタイヤの回転がスムーズにするように調節する役割をもつ
ブーツ
  • ジョイントを保護するゴム製の部分
  • ジョイントの中にホコリ・雨水が入り込まないようにしている
シャフト
  • ジョイント同士・ブーツ同士をそれぞれつなぐ部品

2 ドライブシャフトが破損したらどうなるのか

ドライブシャフトが破損すると、正常な走行が困難になります。

ここでは、ドライブシャフトの寿命や破損のサインについてわかりやすく解説しています。

2-1 正常な走行が困難になる

ドライブシャフトが折れたり歪んだりして破損すると、エンジンからの駆動力がタイヤまで伝わりにくくなります。

その結果、走行自体が困難になります。

ドライブシャフトがどれくらい歪んでいるかで異なるものの、安全な走行のためには修理が必須です。仮にドライブシャフトが折れてしまった場合は、エンジンからの駆動力がタイヤに全く伝わらず、走行が不可能になります。

自走自体も困難になるため、レッカーなどを使用して整備工場に移動させなければなりません。

2-2 ドライブシャフトの寿命

ドライブシャフト自体は金属でできているため、耐久性が非常に高くなっています。しかし、ドライブシャフト内にあるブーツはゴム製であり、金属と比べて劣化しやすいといえるでしょう。

ブーツが劣化し、交換が必要になるまでの期間がおよそ5〜10年とされているため、ドライブシャフトの目安として覚えておきましょう。

2-3 ドライブシャフト破損のサイン

ドライブシャフトから異音が発生したら、破損の兆候です。

ブーツが破れることで内部のグリスが飛散し、金属同士が擦れてしまいます。

金属同士の擦れで発生する異音はドライブシャフト破損のサインと認識しておきましょう。また、ドライブシャフトは損傷がひどくなることで振動も発生します。

振動まで発生している状態だと、ほとんど破損している状態と同様です。ドライブシャフトから異音や振動が発生したら、すぐに修理しましょう。

3 ドライブシャフトが破損する原因

ドライブシャフトが破損する原因は、ベアリングやグリスの劣化が考えられます。

ベアリングはドライブシャフトの回転軸を支える部品で、これが劣化するとスムーズに回転しなくなり、異音が発生します。

それに加え、ベアリングの軸がブレることによる摩擦抵抗もドライブシャフトが破損する原因の一つ。

ドライブシャフトに搭載されているベアリングは高耐久のものが多いものの、走行中に負荷がかかることで自然に劣化していきます。

特に、ステアリングを切った状態でアクセルを踏むと、より負荷がかかるため注意が必要です。

また、グリスの劣化もドライブシャフトが破損する原因の一つ。

グリスは、車のパーツの動きをスムーズにするための潤滑油で、ベアリングもグリスによって潤滑されています。グリスが劣化すると硬くなり、ベアリングの回転を滞らせてしまいます。

グリスの劣化は、走行距離や車種によっても異なりますが、一般的に5万km~10万km程が交換のタイミングです。

ドライブシャフトは、走行に欠かせない重要な部品の一つです。定期的な点検と交換で、安全な走行を心掛けましょう。

4 ドライブシャフトの点検・交換は自分でできる?

ドライブシャフトの点検を自分でするのは、難しいものです。

なぜなら、ジョイント内部にあるベアリングがブーツに隠れており目視で確認できないためです。

シャフトの歪みに関しても、僅かなものは目視で確認ができないため、やはり自分で点検するのは難しいでしょう。

もし目視で確認できるほどの歪みがあれば、明らかに破損しているのですぐに修理してください。

日常的かつ自分でできる唯一の点検方法は、ブーツのチェックです。

停車時にステアリングを左右にいっぱい切ることで、それぞれの方向のブーツを確認しましょう。ブーツ周辺にグリスが飛散していたり、亀裂や破れがあったりする場合は修理が必要です。

ドライブシャフトの交換は、専門知識と技術が求められます。自分で交換しようとすると、逆にドライブシャフトを破損させてしまう恐れがあるため避けましょう。

ドライブシャフトを交換しなければいけない場合は、ディーラーや専門業者に依頼することをおすすめします。

5 ドライブシャフトの交換費用

ドライブシャフトの交換費用は、新品のドライブシャフトにかかる費用と工賃で分けられています。

純正のドライブシャフトは、およそ2万円から購入可能。

社外部品やリビルト品、中古品であればさらに安く購入できますが、修理後の不備を防ぐためには純正のドライブシャフトが無難です。

なお、工賃に関しては業者によって変動するためまちまち。1〜2万円前後で実施可能なところもあれば、3万円以上かかる場合も少なくありません。

車にとって重要な部品のドライブシャフト

ドライブシャフトは、エンジンからの駆動力をタイヤに伝える非常に重要な部品です。

破損すると車が自走できなくなるため、劣化状態をこまめにチェックして破損する前に適宜修理・ケアする必要があります。

とはいえ、ドライブシャフトの破損を自分で確認・修理するのは困難です。

そのため、ドライブシャフトが破損しないよう、目視できるブーツをこまめにチェックするか、異音や振動が発生したタイミングで修理を依頼しましょう。

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