2024年1月19日
ファンベルトを交換すべきタイミングと修理にかかる費用
エンジンの冷却やパワーステアリングの作動など、エンジンルーム内でさまざまな役割を果たすファンベルト。
エンジンルーム内に搭載されている部品であるため、車の走行距離が長くなったり、エンジンに負担がかかったりすることで劣化し、交換が必要になります。
ファンベルトを交換する際に気になるのが、費用ではないでしょうか。また依頼する場所も知りたいところ。
そこで今回は、ファンベルトの交換にかかる費用や、依頼場所についてお伝えします。
ファンベルトに関する基礎知識はコチラをご覧ください。
目次
1 ファンベルトの交換にかかる費用
ファンベルトの交換費用は、車の規格によって変動します。
- 軽自動車:約3,000円
- 普通自動車:約4,000円
- 大型自動車:約5,000円
なお上記はあくまで「規格ごとのファンベルト単品の費用」であり、交換を業者などに依頼する場合は別途工賃がかかります。
ファンベルトの交換にかかる工賃は、軽自動車・普通自動車が約5,000円、大型自動車が6,000円程度です。
また、ファンベルトの交換は車種によっても変動します。
一部の例を以下に記載しているので、所有車と照らし合わせたうえで参考にしてください。
- ムーヴ(ダイハツ):約8,000円
- タント(ダイハツ):約10,000円
- ワゴンR(スズキ):約12,000円
- エブリィ(スズキ):約6,000円
- エスティマ(トヨタ):約12,000円
- モコ(日産):約15,000円
- ステップワゴン(ホンダ):約8,000円
上記は、工賃を含めたあくまで「目安」の費用なので、交換を検討する際は依頼場所に金額を確認しましょう。
1-1 ファンベルトの交換後に調整費用がかかることも
ファンベルトは、交換後に異音などの不調が続くこともあります。その場合は、交換したファンベルトを「調整」することで症状を緩和できるでしょう。
ファンベルトの調整にかかる費用相場も、交換と同様車の規格ごとで以下のように違いがあります。
- 軽自動車:約2,500円
- 普通自動車:約3,000円
- 大型自動車:約3,500円
2 ファンベルトの交換を依頼できる場所
ファンベルトの不調や故障による交換は、以下の場所で行えます。
- ディーラー
- 整備工場
- カー用品店
- ガソリンスタンド
ここでは、ファンベルトの交換に対応してくれる場所の詳細と、DIYでの交換についてあわせて解説します。
2-1 ディーラー
ファンベルトの交換を依頼する場所として、もっとも安全かつ確実とされているのがディーラーです。
メーカーや車種にあわせて、最適な部品や工程で交換作業を行ってくれるためです。
ただしディーラーへの交換依頼は、部品が純正品となるため費用が高くなる傾向にあります。
ディーラーによっては自身で持ち込んだ部品での交換に対応しているので、費用を抑えつつ安全・確実にファンベルトを交換したい場合におすすめです。
2-2 整備工場
自動車整備工場には、ファンベルトの交換技術を有した専属の整備士が在籍しているため安心です。
各整備工場で取り扱っている部品を使用するため、純正品よりも割安になるでしょう。
ただし、メーカーや車種によっては交換可能な部品が用意できないこともあるため、注意してください。
2-3 カー用品店
ファンベルトの交換が可能なカー用品店もいくつか存在しています。
カー用品店であれば、純正品よりも安いパーツを気軽に購入できるため、交換費用を抑えたい方におすすめです。
またカー用品店は、整備工場と異なり土日や祝日も営業しているので、自由なタイミングでファンベルトの交換を依頼できるのもポイント。
ただし、店舗によっては整備士が在籍していない場合もあり、その場合は提携の整備工場に交換を依頼することになります。そのため、かえって交換費用が割高になることも覚えておきましょう。
2-4 ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでは、給油ついでにファンベルトを点検してもらい、交換してもらうことが可能です。
カー用品店と同様、整備士がいない場合は対処できない点には注意してください。
また、整備士がいなくてもファンベルトを交換してもらえる場合がありますが、専門技術を有していないスタッフが対応するため品質面に不安が残ります。
ファンベルトは正しい手順や方法で交換しないと、エンジンやエアコンの作動に支障をきたします。
そのため、ガソリンスタンドにファンベルトの交換を依頼するのであれば、整備士の在籍有無をしっかり確認しておくことが大切です。
2-5 DIYでの交換は可能?
結論、交換用のファンベルトと工具を揃え、手順さえ把握していれば自分でもファンベルトは交換可能です。
しかし、ファンベルトはさまざまな部品が組み込まれたエンジン周辺の部品であるため、DIYでの交換は容易ではありません。
DIYでの交換に不備があると、エンジンに関連する箇所の作動に影響が出て、スムーズな走行ができなくなります。
そのため、エンジンの修理に関する専門知識・技術を有していない場合は、外部に依頼してファンベルトを交換する方が安心です。
3 ファンベルトの交換を検討するタイミング
ファンベルトの交換費用や交換場所とあわせて、交換を検討すべきタイミングがいつなのか把握しておきましょう。
ここでは、ファンベルトの交換を検討するタイミングを、使用期間・走行距離・異音の視点から解説します。
3-1 車の使用期間が5〜10年を超えた
ファンベルトの交換は、車の使用期間をひとつの目安にしましょう。
購入から5〜10年ほど経った車は、たとえ現段階で異常がなくても、一度ファンベルトの状態をチェックしてもらうのがおすすめです。
使用期間を基準にしつつ、車検のタイミングでファンベルトをチェック・交換するのも良いでしょう。
ただし、エアコンを普段からつけっぱなしにしていたり、後述する走行距離が早い段階で到達した場合は、使用期間に限らずファンベルトが劣化しているかもしれません。
3-2 走行距離が5〜10万kmほどになった
ファンベルトは、走行距離が5〜10万kmほどになったら交換のタイミングです。
走行距離が5〜10万kmに到達したら、たとえ異音などの症状が出ていなくても一度点検してもらいましょう。
反対に、走行距離が伸びていても、不具合が何もない場合は、車検などの時期にまとめてチェックしてもらう流れでも問題ありません。
3-3 異音が生じた
ファンベルトが劣化すると、運転中に「キュルキュル」と異音が発生します。
異音は、ファンベルトに腐食や亀裂といった不具合が発生しているサインです。そのため、異音が聞こえた段階でファンベルトを交換しましょう。
もしファンベルトの交換に行くタイミングがない場合は、鳴き止めスプレーで応急処置をとってください。鳴き止めスプレーはファンベルトの劣化を食い止めるものではないものの、異音自体は抑えられます。
とはいえ、あくまで異音を抑えているだけでファンベルトが直ったわけではないため、異音が発生した段階での修理を推奨します。
4 ファンベルトを交換せず放置するとどうなるのか
ファンベルトが劣化しているにもかかわらず放置すると、オルタネーターやウォーターポンプといった関連パーツが作動せず、エンジンが止まってしまいます。
エンジンが焼き切れたり、ハンドルが重くなったりすることもあるため、安全に走行を続けるためにもファンベルトが劣化したらすぐ交換しましょう。
ただし、ファンベルトの劣化ではなく、掛け違えもしくは張りの強弱がうまくできていないだけのこともあります。
また、他のパーツに不具合が出ていることも。いずれにしろ、走行中に何か違和感を覚えたらファンベルトに不具合が発生している可能性があるので、すぐ点検してもらい適宜交換するようにしましょう。
ファンベルトの交換費用は規格や車種によって異なる
ファンベルトの交換費用は、車の規格や車種によって変動します。交換後に不備があった場合は、再度調整するための費用がかかることも。
ファンベルトはエンジン周辺パーツを作動させるために重要な部品であるため、車の使用期間や走行距離を基準にこまめに点検する必要があります。
異音など、明らかに「劣化」と認識できる症状が表れた場合も、すぐ点検・交換が必要です。また、ファンベルトを含めたエンジンの状態によっては、今回紹介した費用相場とは別に修理費用が上乗せされる可能性もあります。
ファンベルトの点検・交換はディーラーや整備工場、カー用品店やガソリンスタンドに依頼できるので、不調があるからと自分で修理するのではなく、専門知識と技術を有したところに持ち込んでみましょう。
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