往年の名車を振り返る。三菱が産んだ本格派スポーツカー「ギャランGTO」

往年の名車を振り返る。三菱が産んだ本格派スポーツカー「ギャランGTO」

現在でも本格派スポーツカーとして多くのファンを魅了しているギャランGTO。この名車が誕生してから実に50年の月日が流れました。その人気ぶりは国内のみに止まらず多くの海外のファンも虜にしています。

またギャランGTOの弟分的車種のギャランFTO、その人気ぶりも衰えていません。

そこで今回は三菱の名車の一つであるギャランGTOの変遷から、ギャランFTOとの違いまで詳しく迫っていきます。

1 三菱が産んだギャランGTOとは

ギャランGTOは三菱が1970年より提供をスタートさせ、8年間に渡り多くのファンを魅了した一台。それまでの三菱車のイメージを一新させたことで、大ヒットを収めた名車です。

誕生するまでには三菱の主力車種が関係しています。1960年代にリリースされていた「コルト」の名を引き継ぎ、1969年に誕生したのが「コルトギャラン」。これが“ギャラン”シリーズの始まりで、そこから派生したのがギャランGTOです。

ギャランGTOは前述した通り、「コルトギャラン」をベースにスポーツテイストに仕上がっていることが特徴の一つ。コルトギャランをベースにしているものの、「ボディ」「エンジン」「内装」の全てを新規に設定し直されています。これにより今までのイメージを一新させることができた要因の一つです。

特にスタイリングデザインが特徴的で「ダイナウェッジライン」と称したスタイリッシュなフォルムでトランクの後端を跳ね上げる「ダックテール」と呼ばれるデザインを国内で初めて採用したことがポイント。これは当時のアメリカで人気を集めていたマッスルカーのトレンドを反映させたもので、当時の国内では珍しさを感じさせる一台に仕上がっています。

2 そもそもGTOってどんな意味?

GTOはイタリア語の「Grande Tourismo Omologare(グラン・ツーリスモ・オモロガーレ)」の略。イタリア語でオモロガーレは「承認」や「許可」を意味しており、自動車レースのGTカーとして正式に承認された車両を意味しています。

三菱は国内で初めてGTOの冠をギャランに使用。これには本格GTカーや本物のグランドツーリングカーという意味を持たせており、他メーカーとの差別化を図ることに成功させたことは言うまでもありません。

3 ギャランGTOの変遷に迫る

ギャランGTOは大きく「初期」「後期」に分類され、それぞれのポイントを説明していきます。

3-1 ギャランのイメージを刷新した初期シリーズ

1970年に誕生したギャランGTOは「AⅠ」「AⅡ」「MR」の3つのグレードをラインナップ。

シングルキャブのAⅠとSUツインキャブのAⅡには4G32型SOHCエンジンを搭載していました。スポーツカーらしい走りが特徴で、最高スピードはAⅠで170km/h。一方AⅡは180km/hを記録しています。

トップグレードのMRは4G32型GSエンジンをベースに、三菱初となるDOHC化を実施。そこにツインキャブレターを加えた「4G32型DOHC」を搭載。スペックは最高出力125馬力で最大トルク14.5kg・mをマークしています。

内装にもこだわりが見られ、8連メーターにオーバーヘッドコンソールを装備。運転席は航空機の操縦席を彷彿させることから。フライトコックピットと呼ばれていました。車内は黒を基調としスポーツムード溢れる仕上がりになっていることが特徴です。

3-2 さらに進化を遂げた後期シリーズ

ギャランGTOがリリースされてから2年後の1972年にGTO 17Xシリーズが誕生。これはAⅠ・AⅡの後継モデルで、4G35型4気筒SOHCエンジンに換装した一台です。

AⅠはXⅠ、AⅡはXⅡへと呼び方が変更。XⅠはシングルキャブ仕様で105ps、XⅡはツインキャブで115psと進化を遂げました。一方MRは4G32型エンジンのまま変更点はありませんでした。

そしてリリースから3年後の1973年、排出ガス規制対策の影響を受けトップグレードのMRはラインナップから姿を消すことに。累計販売台数は約850台で、現在では希少車として多くのファンから人気を集めている一台です。

そしてMRが進化し登場したのが「2000GSR」。これはオーバーフェンダーで武装したスパルタンモデルで、4G52型4気筒SOHCアストロンエンジンを搭載した一台。5速マニュアルミッションを駆使すれば、最高スピード190km/hをマーク。またスタートから400mまでは16.5秒で駆け抜ける程のパワーを持っています。

4 ギャランGTOとギャランFTOとの違い

ギャランFTOは1971年にコルトギャランから派生したスペシャリティカー。ボディタイプは2ドアクーペのみをラインナップ。

グレードは「GⅠ」「GⅡ」「GⅢ」の3タイプで、4G41型エンジンを搭載した一台です。ギャランGTOの弟分的車種でターゲットを若年層に向けたモデルです。

FTOは「Fresco Tourismo Omologare(フリスコ・ツーリスモ・オモロガーレ)」の略で、「新鮮なクーペスタイルのツーリングカー」という意味が込められているそう。

新規設計だったギャランGTOに対し、ギャランFTOはコルトギャランとギャランGTOから一部を踏襲し開発されました。コルトギャランが装備していた「エンジン」「ドライブトレイン」「サスペンション」などの主要コンポーネントやボディの一部を採用。またギャランGTOのドア部分を流用し開発されたのがギャランFTOです。

ボディはショートホイールベースとワイドトレッド。ラグジュアリーな内装とモダンなスタイル、そして強心臓を積んだギャランGTO。これに対しボディサイズが手頃でスポテーィーな仕上げとした、走行性能を重視したのがギャランFTOです。

まとめ

今回は本格スポーツカーのギャランGTOについて解説してきました。

ギャランGTOはそれまでの三菱のイメージを一新させ、大成功を収めた一台。提供期間は8年のみですが、現在でも人気を誇っているのには理由があります。

機会があればギャランGTOのような本格スポーツカーを体験してみるのもおすすめですよ。

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