水中メガネの愛称で親しまれている初代「ホンダZ」とは

水中メガネの愛称で親しまれている初代「ホンダZ」とは

昭和に登場した自動車には、現在では名車と呼ばれているモデルが多数存在しています。1970年に初代が発売された「ホンダZ」もその内の一つ。

見た目はコンパクトにまとまった軽自動車ですが、スペシャリティカーのコンセプトを導入したブランド。特に初代ホンダZは特徴的なスタイリングや、性能や機能面が充実したグレードが登場するなど、まさに名車と呼べる一台です。

そこで今回は軽自動車の概念を変えた、ホンダZの初代モデルに注目し解説していきます。

1 N360をベースにスペシャリティカーとして登場した「ホンダZ」とは

ホンダZは、国内の有名自動車メーカー“ホンダ”が提供していた軽自動車。2世代に渡りファンを魅了したシリーズで、初代が発表されたのは1970年のこと。

軽自動車としては高出力エンジンを搭載していたN360をベースに、スペシャルティカーとして開発された一台です。初代Zは僅か4年間の販売期間であったものの、若者を中心に高い支持を得たことで人気を博しました。

1998年に2代目がデビューし、先代よりSUVタイプのボディを追加ラインナップ。これはホンダが提供した唯一の軽SUVとしても知られています。縦置きミッドシップでビスカスセンターデフ4WDという特異なレイアウトが特徴的で、ランボルギーニ・ディアブロと同じ仕様でした。このことから、一部では軽自動車のスーパーカーと呼ばれた程。

2002年に排ガス対策を実施せず生産終了となりました。

2 特徴的なボディデザインから生まれた愛称とは

前述した通り、ホンダZはN360をベースにスポーティな要素を加えた一台。

ボディデザインは日本人が手掛けたもので、センターピラーやドアサッシュがないことがポイント。上下スライド式のクォーターウインドーも降ろせるので、サイドの開放感は大きい仕様になっています。誰もが目を奪われるのは、後ろから見た際のリアウインドーの形状でしょう。潜水用ゴーグルのような見た目をしていたことから、「水中メガネ」の愛称で親しまれました。

外観も特徴的ですが、内装も軽自動車でありながらも大人4人が乗車するだけの居住スペースを確保。また飛行機のコックピットを連想させるデザインも印象的です。

3 高性能エンジンを搭載し機能面も充実した「GS」の登場

初代ホンダZのグレード構成はシングルキャブレターの「ACT」「PRO」。ツインキャブレターの「TS」「GT」の4タイプをラインナップ。

デビューした翌年には軽自動車では初となる5速MT、前輪ディスクブレーキを装備する「GS」を最上級グレードに追加。エンジンは「GT」や「TS」同様にツインキャブレターの36psを搭載し、最高速は120km/hをマークする程の高性能でした。

その他にもGSのみに標準で「145SR10ラジアルタイヤ」「レーシングタイプの特製バケットシート」「パッシングライト」などが装備されたことがポイント。

このGSが登場したことで、他社メーカーへの刺激となったことは言うまでもありません。GSを皮切りに三菱からは「ミニカ スキッパー」が、スズキからは「フロンテクーペ」が発表されるなど、ハイスペックな軽自動車のパイオニアとして君臨した一台です。

4 約2年間で4度の仕様変更

初代ホンダZは、短期間に頻繁な仕様変更を実施していたこともポイントの一つ。

実施された年代と、主な内容は以下の表をご覧ください。

年代 主な仕様変更
1971年2月 ゴールデンシリーズを発表
1971年12月 マイナーチェンジを実施し、グレードはダイナミックシリーズのみ発売
1972年1月 ゴールデンシリーズが復活し追加ラインナップ
1972年11月 Bピラーが存在しないハードトップスタイルへ変更

1971年2月にはシングルキャブ仕様の「ホリデイ」「カスタム」「オートマチック」、ツインキャブ仕様の「GTL」の4グレードからなる「ゴールデンシリーズ」が追加。従来のグレード体系だった、シングルキャブレターの「ACT」「PRO」、ツインキャブレターの「TS」「GT」は差別化するために「ダイナミックシリーズ」と命名されました。

同年の12月にマイナーチェンジを実施。プラットフォームとパワートレインは、1971年5月にリリースされた「初代ライフ」のものを採用。それに伴い、ホイールベースが80mm延長されると共にエクステリアが変更されました。

またグレード体系も変更され、ダイナミックシリーズが「TS」「GT」「GL」「GTL」の4タイプ。全車ツインキャブ仕様に変更されたことがポイントで、ゴールデンシリーズはラインナップから外れました。

その他の特徴は、バランサー付水冷式のEA型エンジンを搭載したこと。こちらは最高出力・最大トルクのスペックに変更はなかったものの、振動や騒音が改善されたことがポイント。さらに水冷化に伴いヒーターが温水式に改められ性能が向上した他、ベンチレーションシステムも改良。その他、ホイールベース拡大に伴いドライビングポジションも改善されたことも特徴の一つ。

その翌年の1972年1月には、ゴールデンシリーズが復活しラインナップ。グレード体系が「DX」「CUS」「AT」に変更され、それにあわせ全車シングルキャブ仕様に。ダイナミックシリーズのテールゲートの枠が黒に対し、ゴールデンシリーズは車体と同色を採用。これにより、それぞれのシリーズの違いが明確になったことがポイント。

さらに1972年の11月には2度目のマイナーチェンジを実施し、ボディがピラーレスハードトップ化。その他にもフロントマスクやリアバンパーの形状などが変更されました。グレード体系は従来の「ダイナミックシリーズ」「ゴールデンシリーズ」の区分けが廃止され、「SS」「GT」「GL」「GSS」の4グレードに簡略化されラインナップ。全車エンジンが燃料蒸発ガス排出抑止装置付のツインキャブ仕様と変更されました。

まとめ

今回はホンダが提供していたN360をベースに、スペシャルティカーとして開発された「ホンダZ」の初代モデルについて解説してきました。

それまでの軽自動車には前例のなかった個性的かつ、スタイリッシュな内外装デザインを採用したことがポイント。ボディデザインが特徴的で、その見た目から「水中メガネ」の愛称で現在でも親しまれている一台。軽自動車を感じさせない居住空間と、飛行機のコックピットをイメージさせる内装も魅力的です。

また忘れてはいけないのが、初代が登場した翌年にグレードに追加ラインナップされた「GS」の存在。軽自動車で初となる5速MT、前輪ディスクブレーキを装備するなど自動車史に名前を刻んだ一台と言えます。

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