2021年11月12日
頭文字Dの登場車種をヴァ・ベーネの買取事例から紹介
これまで多くの自動車漫画が発行されてきましたが、現在でも多くの自動車フリークを虜にしているのが「頭文字D」。1995年から連載を開始し、2013年まで続いた人気漫画。累計発行部数は2021年4月時点で5,500万部を突破している程です。
自動車にあまり興味がない方でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
そこで今回は、人気漫画「頭文字D」の作中に登場したモデルをヴァ・ベーネの過去の買取事例を元に23車種紹介していきます。
目次
1 主人公、藤原 拓海の搭乗モデル「AE86スプリンタートレノ」
AE86スプリンタートレノはトヨタが提供していたスポーツカーで、通称「ハチロク」で人気を集めたモデル。特徴的ばボディカラーから「パンダトレノ」の愛称でも親しまれています。
頭文字Dの作中では主人公の藤原 拓海の愛車。これから紹介する個性的なキャラクターと熱い戦いを繰り広げ、多くのファンを虜にしました。連載開始時には、AE86スプリンタートレノは生産を終了していましたが、その人気ぶりは国内にとどまらず海外でもカルト的な支持を誇った一台です。
2 高橋 啓介の搭乗モデル「FD3S アンフィニ RX-7」
FD3S アンフィニ RX-7はマツダが開発・提供していたスポーツカーで、3代目にあたるモデル。先代まで続いていた「サバンナ」の呼称が外され、アンフィニの名を冠したことがポイント。
キャッチコピーは「アンフィニのスポーツです。」「その非凡さが、アンフィニ。」「ザ・スポーツカー」「ザ・ロータリースポーツ」などがあり、足回りには新開発の4輪ダブルウィッシュボーンが使用されたこともトピックの一つ。
頭文字Dの作中では、主人公に最初にバトルを仕掛けたライバル高橋 啓介の搭乗モデルです。“赤城レッドサンズ”のメンバーで、高い人気を誇るキャラクターの一人。
3 赤城レッドサンズのリーダー、高橋 涼介の愛車「FC3S サバンナRX-7」
FC3S サバンナRX-7は前項で紹介したFD3S アンフィニ RX-7の先代にあたる一台。
1985年に誕生し、新開発のマツダ・FCプラットフォームに基づいて開発されたモデル。フロントブレーキには、日本車で初となる対向4ピストンのアルミキャリパーを採用したこともトピックの一つ。
頭文字Dの作中では“赤城レッドサンズ”を率いるリーダー、高橋 涼介が搭乗したモデルとして人気を集めました。前項で紹介した高橋 啓介の実の兄で、作中では圧倒的なドライブテクニックを魅せるキャラクターの一人。
4 中村 賢太が搭乗していた「S14 シルビア Q’s」
S14 シルビア Q’sは日産が生産していたモデルで、1993年にデビュー。シルビアは7代に渡り人気を博したシリーズですが、S14は6代目にあたるモデル。
先代よりボディサイズは拡大され全車3ナンバーに。自然吸気はレギュラーガソリン仕様だったが、ハイオク仕様に変更されたこともポイントの一つ。
“赤城レッドサンズ”のメンバー、中村 賢太の搭乗車として作品内に登場。
5 妙義ナイトキッズを率いる中里 毅の愛車「BNR32 スカイラインGT-R」
BNR32 スカイラインGT-Rは、人気シリーズ“スカイライン”をベースとして開発されたモデル。
1989年に発表された一台で、16年ぶりのGT-R復活を遂げたモデルです。多くの最新装備が採用され、ツインターボエンジンRB26DETTを搭載したことが特徴の一つ。足回りは「ATTESA E-TS」「Super HICAS」を採用しています。
頭文字Dでは、“妙義ナイトキッズ”のリーダーを務める中里 毅の搭乗モデルです。
6 女性ドライバー佐藤 真子が搭乗していた「シルエイティ」
シルエイティは、日産が提供していた180SXの車体にシルビアのフロントマスクを顔面スワップされたモデル。元々シルエイティは正式な車種名ではありませんでしたが、後に日産により商標登録されています。
“インパクトブルー”のメンバー佐藤 真子の愛車として頭文字Dに登場。作品内ではトップクラスのドライビングテクニックを持つキャラクターですが、メカニズムについては詳しくありません。そのため、助手席には親友の沙雪がいることで真の実力を発揮し、主人公との熱いバトルを繰り広げています。
7 藤原 拓海に勝利した須藤 京一の愛車「CE9A ランサーエボリューションⅢ GSR」
CE9A ランサーエボリューションⅢ GSRは三菱が販売していたブランド。1995年に「進化は、とまらない。」のキャッチコピーで登場。
市販車では珍しい大型のリアウイングや、開口部の大きいフロントバンパーを備えたモデル。WRCで初めてチャンピオンに輝いたことでも有名で、歴代シリーズの中でも高い人気を誇る一台です。
頭文字Dではメンバー全員がランサーエボリューションを愛車にしている、“エンペラー”のリーダー須藤 京一の搭乗車。主人公が初めて敗北を喫する相手としても記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
8 エンペラーに所属していた岩城 清次の愛車「CN9A ランサーエボリューションⅣ」
CN9A ランサーエボリューションⅣは前項で紹介したCE9A ランサーエボリューションⅢ GSRと同シリーズ。「ランサーの走り、ここに極まる。」のキャッチコピーで1996年に誕生。先代よりエンジンは鍛造ピストンを採用し、最高出力は280馬力、空気抵抗係数Cd値0.30と更に進化を遂げた一台。
作中では前項で紹介した、須藤 京一と同じチームに所属していた岩城 清次の愛車。リーダーの須藤 京一の右腕として人気を集めているキャラクターです。
9 秋山 渉の搭乗車「AE86 カローラレビン」
AE86 カローラレビンは前述したAE86スプリンタートレノと同じシリーズ。AE86スプリンタートレノとは姉妹車で、カローラセダンをベースに開発されたモデル。
1983年にリリースされ、カローラレビンとして最後のFR車。固定ライトが特徴の一台です。
作品内では、愛車への思い入れが人一倍強いキャラクターとして描かれた秋山 渉の愛車として登場しています。
10 小柏 カイの愛車「SW20 MR2」
SW20 MR2はトヨタが提供していたモデルで、販売をスタートしたのは1989年のこと。国内の自動車メーカーで、初の市販ミッドシップ車として開発された一台です。
車名の由来は「Midship Runabout 2seater」の頭文字から創作された造語。エンジンはセリカと同じ2.0Lの直列4気筒を搭載しています。
小柏 カイが搭乗したモデルとして作品内に登場。
11 秋名スピードスターズを率いる池谷 浩一郎の搭乗車「S13 シルビアK’s」
S13 シルビアK’sは前述したS14 シルビアと同じシリーズで、1988年に販売をスタート。
近未来なエクステリアデザインを採用しており、グッドデザイン大賞を受賞。そのシルエットから女性からの支持を集めています。歴代シリーズの中でも高い人気を誇っており、最多販売台数を記録している一台です。
頭文字Dでは、主人公が所属する“秋名スピードスターズ”を立ち上げた池谷 浩一郎の搭乗車。藤原 拓海のバイト先の先輩キャラクターとして登場しています。
12 藤原 拓海の先輩、健司の搭乗モデル「RPS13 180SX」
RPS13 180SXは日産が開発したモデルで、S13 シルビアとは姉妹車です。1996年に販売をスタートし、リトラクタブルヘッドライトとハッチバックスタイルが特徴。
作中では前項で紹介した、池谷 浩一郎の親友として登場した健司の愛車。
13 藤原 拓海のサッカー部の先輩、御木の愛車「ST205 セリカ GT-FOUR」
ST205 セリカ GT-FOURはトヨタが提供していたモデルで、1994年に登場。市販化されたセリカGT-FOURとしては最後の一台。斬新なデザインが採用された歴代モデルは、北米や欧州にも輸出されています。
頭文字Dでは、主人公のサッカー部時代の先輩として登場した御木の愛車。
14 伝説の走り屋と呼ばれた藤原 文太の愛車「GC8 インプレッサ WRX STi Version V」
GC8 インプレッサ WRX STi Version Vはスバルがリリースしていたモデル。1992年にデビューを飾り、2000年まで続いた一台です。90年代のラリー界を席巻したことでも有名で、エンジンは水平対向4気筒「EJ」を採用しています。
作中では主人公の父親の藤原 文太の搭乗車。元々はAE86 スプリンタートレノが愛車でしたが、息子の藤原 拓海に譲ることに。それ以降はGC8 インプレッサ WRX STi Version Vに乗り換えています。
かつて伝説の走り屋と呼ばれており、人気を集めているキャラクターです。
15 カミカゼ・ダウンヒラーの異名を持つ末次 トオルの愛車「NA6CE ユーノスロードスター」
NA6CE ユーノスロードスターは、マツダが製造していたオープンタイプのスポーツカー。リリースを開始したのは1989年のことで、「人馬一体」をテーマに開発。
1,600ccの直列4気筒DOHC16バルブエンジンを搭載し、レイアウトはフロントミッドシップを取り入れています。またサスペンションはマツダで初めてのダブルウィッシュボーン式が前後ともに採用され、リトラクタブルヘッドライトが特徴的な一台です。
頭文字Dでは“セブンスターリーフ”のメンバー、末次 トオルの愛車。作中ではロードスターの軽さを活かしたドライビングスタイルを持ち味にしているキャラクターです。その走りから、通称「カミカゼ・ダウンヒラー」とも呼ばれています。
16 東京から来たオタク二人組の搭乗モデル「S15 シルビア」
S15 シルビア spec.Rは、日産が提供していたブランドで1999年に誕生。シリーズ最後のモデルで、優れた走行性能を持つ高い人気を誇る一台です。
スタイルの特徴はサイド面のプレスラインがリアフェンダー、リアトランクにかけて徐々に絞り込まれる「深絞りプレス成型」を採用したリアフェンダー。エンジンはSR20DET型を搭載しています。
東京から来た二人組の車オタクの搭乗車として頭文字Dに登場。
17 秋山 延彦の搭乗車「SXE10 アルテッツァ」
SXE10 アルテッツァはトヨタが開発し、1998年に販売をスタート。
エンジンは1G-FE型 直列6気筒と、3S-GE型 直列4気筒の2種類をラインナップ。サスペンションはダブルウィッシュボーン式を採用。衝突安全ボディを取り入れているので、安全性にも優れている一台です。
作品内では、前述した秋山 渉の従兄弟として登場した秋山 延彦の愛車。
18 高橋 啓介の愛車を破損させた会川の愛車「CP9A ランサーエボリューションV」
CP9A ランサーエボリューションVは前述したCN9A ランサーエボリューションⅣの同シリーズ。
「V次元の、瞬発力。」をキャッチコピーに1998年にデビュー。WRCやサーキットで多くの功績を残した名車で、ランサーエボリューションでは初となる3ナンバー車です。
頭文字Dでは前述した高橋 啓介の愛車を破損させた会川の搭乗車。
19 一条の愛車「CP9A ランサーエボリューションVI トミ・マキネン・エディション GSR」
CP9A ランサーエボリューションVI トミ・マキネン・エディション GSRは前項で紹介した同シリーズで、2000年に発売スタート。
当時の三菱のWRCワークスドライバーだった、「トミ・マキネン」の4年連続ドライバーズ・チャンピオンを記念して開発された特別仕様車。
作中では前項で紹介した、会川の仲間として登場した一条の愛車。
20 ゴッドアームの異名を持つ城島 俊也の搭乗モデル「AP1 S2000」
AP1 S2000はホンダが1999年にリリースしたスポーツカー。ホンダの創立50周年を記念したモデルで、29年ぶりに販売されたFR車です。
環境性能と運動性能を追求した一台で、ボディは「ハイXボーンフレーム構造」を採用。2.0L直4NAエンジンF20Cを搭載し、ピストンスピードはF1に匹敵する程。
“パープルシャドウ”のメンバー、城島 俊也の愛車として頭文字Dに登場。左手をシフトノブ、右手をステアリングホイールから離さない「ワンハンドステア走法」を体得していることから、「ゴッドアーム」の異名を持つキャラクターです。
21 チーム246を率いる大宮 智史の搭乗モデル「NB8C ロードスターRS」
NB8C ロードスターRSは前述したNA6CE ユーノスロードスターの同シリーズ。ユーノス店廃止により、マツダ・ロードスターの車名となった2代目にあたるモデル。販売をスタートしたのは1998年のこと。
2000年には、初代と合わせて「世界で最も売れた2人乗りオープンカー」にギネスブックに認定されたことでも有名です。
“チーム246”のリーダー、大宮 智史の愛車として作中に登場しています。
22 小柏 カイの愛車「ZZW30 MR-S」
ZZW30 MR-Sはトヨタが開発したオープンタイプのスポーツカー。MR2の後継車で1999年にリリースを開始。
車名の由来は「Midship Runabout Sportsopencar」の頭文字から創作されたもの。
作品内では前述した、MR2に搭乗していた小柏 カイの愛車。
23 スパイラル・ゼロを率いる池田 竜次の搭乗モデル「Z33 フェアレディZ」
Z33 フェアレディZは日産が開発したモデルで、提供をスタートしたのは2002年のこと。
先代にあたるZ32の生産が2000年に終了していたこともあり、多くのファンが待ち望んだ一台とも言えます。V型6気筒 3.5LのVQ35DE型エンジンを搭載し、サスペンションはマルチリンク式を採用。
“スパイラル・ゼロ”を率いるリーダー、池田 竜次の愛車として頭文字Dに登場しています。
まとめ
今回は人気漫画「頭文字D」の作中に登場したモデルを、ヴァ・ベーネの過去の買取事例を元に紹介してきました。
頭文字Dをきっかけに多くの車好きを生み出し、現在でも多くのファンを虜にしています。個性豊かなキャラクターも注目されがちですが、登場している車種も見逃せないポイント。
当記事を読んで、当時の青春を思い返していただければ幸いです。