マツダと言えばコスモスポーツ!世代ごとで車種名を変更し派生したモデルを紐解く

マツダと言えばコスモスポーツ!世代ごとで車種名を変更し派生したモデルを紐解く

昭和生まれの国産スポーツカーは国内だけではなく、世界的にもブームとなっている程。

スポーツカーの中でも伝説として語り継がれているマツダのコスモスポーツは日本の自動車史において歴史を刻んだ一台です。そんなコスモスポーツですが排出ガス規制の影響を受け生産中止に…。その後コスモスポーツを継承したモデルが世代ごとで車種名を変更し復活を果たしています。

今回はマツダが提供していたコスモスポーツについて概要や特徴から、派生したモデルを説明していきます。

1 伝説のスポーツカー「コスモスポーツ」とは

コスモスポーツはマツダが提供しているスポーツカーで1967年より提供をスタート。国産車で初となるロータリーエンジンを搭載したことで話題を集めたモデル。コンパクトでスマートな見た目とは裏腹に、そのパワフルな走りで数々のファンを魅了しました。

デザインはロングノーズとリアオーバーハングのバランスが絶妙に設計され、とても美しいシルエットになっていることが特徴です。

コスモスポーツの代名詞と言えるのが「ロータリーエンジン」。これは構造上、部品数も少なくコンパクトで軽量なことがメリット。回転運動が低振動なため静粛性に優れていることも魅力の一つ。パワーロスを最小限に抑えて、効率よく動かせることがハイパワーに繋がっていくエンジンです。そんなロータリーエンジン搭載車の加速時の独特なエンジン音に魅了される方も多いのではないでしょうか。

しかしながらロータリーエンジンはメリットばかりではありません。燃費が悪い点や低速回転時には吸排気効率が上がらないというデメリットも…。

当時のスポーツカーに搭載されているエンジンの主流は「レシプロエンジン」。ロータリーエンジンと比較されがちでしたが、決定的な違いはその静粛性にあります。

レシプロエンジンを搭載している場合、4000rpmを過ぎたあたりから騒音と振動が大きくなり、速度が100km/hを超えると会話すら困難に…。一方ロータリーエンジンは7000rpmまで静粛かつスムーズな走りを実現しました。

今もなお旧車ファンを中心に熱狂的な支持を集めており、人気の高い一台です。

2 国産車初となるロータリーエンジンを搭載した「コスモスポーツ」

前述した通り初代コスモスポーツは1967年に発表され、ロータリーエンジンを搭載していたこともあり話題を集めた一台。キャッチコピーは「乗るというより、飛ぶ感じ」。

初代コスモスポーツには前期型と後期型の2種類が存在しています。

ボディタイプは「2ドアクーペ」のみで、セミモノコック方式を採用。見た目はコンパクトな仕上がりで、水平基調で伸びやかなボディ造形からシャープな印象を与えてくれます。エンジンは前述した通りロータリーエンジンを搭載し、公表されている最高速度は185km/hを記録。

前期型が発表された翌年にマイナーチェンジされ後期型のL10Bに形式を変更。ラジエーターやホイールベースの拡大、トランスミッションの5速化などが実施されました。またポートタイミングを変更したことで吸入効率が向上。最高速度は前期型から15km/hアップした200km/hをマーク。内装には当時では高級品だったカークーラーがオプションで装着可能に。その他にも非常灯や3点式シートベルトなどが後期型より装備されました。

高級路線のスポーツカーとして華々しくデビューを果たしましたが、排出ガス規制の影響もあり生産終了。累計生産台数は1176台を記録したモデルです。

3 コスモスポーツをパワーアップさせた「コスモAP/L」

コスモスポーツが生産を中止してから3年後の1975年に「コスモAP」が発売され、車種名を変更し復活を果たします。APはアンチ・ポリューションの略で、公害対策を意味します。

ボディタイプは「2ドア ノッチバッククーペ」「2ドア ファストバッククーペ」の2種類をラインナップ。グレードは「リミテッド」「スーパーカスタム」「カスタム」「カスタムスペシャル」の4種類。コスモスポーツの代名詞のロータリーエンジンはリミテッドのみ搭載し、それ以外はレシプロエンジンを採用しています。

ロータリーエンジンは排出ガス規制をクリアしながらも、低速トルクが増大していることやデメリットだった燃費の面でも旧型に比べ改善されていることが特徴。

当時は自動車排出ガス規制の影響を受け、各種メーカーが対応に追われていました。スポーツカーが次々と消滅しつつある中で、コスモ APがリリースされてから1年半でなんと10万台を記録する大ヒットモデルとなりました。

1977年にはバリエーションモデルとして「コスモL」が追加。“L”はランドゥトップを意味しています。これは4輪馬車が由来で、車のルーフの後ろ半分を革やビニールレザー張りしたもの。

これにより居住性が高いことが特徴で、高い年齢層に向けた高級モデルです。

4 豪華な装備が特徴的な「コスモ」

1981年にコスモに車種名を変更しマツダが提供しているルーチェの姉妹車としてリリース。当時のハイソカーブームに合わせて豪華な装備が特徴的な一台です。

ボディタイプは「2ドアハードトップ」「4ドアハードトップ」「4ドアセダン」の3種類をラインナップ。2ドアハードトップが先行発売され4ドアハードトップ、4ドアセダンの順で登場時期が異なることが特徴です。ハードトップモデルには4灯式リトラクタブルヘッドライトを採用。

搭載されているエンジンもバリエーション豊富で、12Aロータリー、2Lレシプロ、2.2Lディーゼルの3種類を用意しています。

1982年に行われたマイナーチェンジでは世界初となる、ロータリーターボ12A-Tエンジン搭載車を追加。「全域・全速ターボ」と名付けられ、当時の国産車の中ではトップクラスの性能を誇っています。翌年には新開発の自然吸気の13Bエンジンが追加。

インテリア面ではカーオーディオやシートバックの中折れ機構などに特徴がある一台です。

5 ロータリーエンジン専用車の復活「ユーノスコスモ」

ユーノスコスモはロータリーエンジンを搭載したモデルで1990年に発表されました。

コスモスポーツ以来のロータリーエンジン専用車で、13B-REW型と市販車では世界初となる20B-REW型の2種をラインナップ。

ボディタイプは「2ドア ノッチバッククーペ」のみで、20Bエンジン搭載車には世界初となる「CCS」と呼ばれるGPSカーナビを標準装備し話題を集めました。グレードは「TYPE-ECCS」「TYPE-E」「TYPE-S(前期・中期型)」「TYPE-SX(後期型のみ)」を用意しています。

20Bエンジンは当初333馬力で設計されていましたが、運輸省の行政指導により280馬力にパワーを封印する形となりました。スポーツカーには珍しくATのみをラインナップ。これは20Bエンジンの出力に耐えられるMT用のクラッチが、当時では開発されていなかったなんて逸話もある程。

インテリアも本革やウッドパネルが使用され高級感が漂う一台です。

まとめ

今回はマツダのコスモシリーズについて解説してきました。

スポーツカーの代名詞と言われたコスモスポーツをはじめ、公害対策により復活を果たしたコスモAP。世界初となる、ロータリーターボ12A-Tエンジンを搭載している「コスモ」や、コスモスポーツ以来のロータリーエンジン専用車「ユーノスコスモ」など個性豊かなモデルが多いシリーズ。

スポーツカーファンであれば一度は憧れるもの。ファンであれば是非一度は体験してみたいものですね。

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