2022年9月30日
三菱の名車といえば?これまでの有名モデルを紹介
三菱自動車は国内を代表する自動車メーカーの一つです。
起源は1870年に設立された海運会社九十九商会。その後、三菱造船株式会社として独立を果たし、1934年に三菱重工業に社名を変更します。
そして三菱重工業から自動車の製造や販売を行う自動車部門が独立し、1970年に「三菱自動車工業株式会社」として歴史をスタート。
これまで多くの名車を提供し、根強いファンを持つ自動車メーカーとして成長を遂げていきます。
当記事では三菱が発表してきた名車の一部を紹介していきます。
目次
1 三菱初の軽自動車「ミニカ」
ミニカは1962年に初代が登場し、8世代に渡り2011年まで製造されたモデル。三菱初の軽自動車で、50年近く提供された長寿シリーズです。
軽自動車特有の小回りの利きやすさと燃費の良さが魅力で、女性や年配の方からもセカンドカーとして人気を集めた一台です。
ミニカの歴代モデルの特徴は次の通り。
- 初代:三菱が提供していた360をベースに開発され、2サイクル2気筒の空冷エンジンを採用
- 2代目:1969年にリリースされ、ツインキャブの水冷エンジンを搭載したGSSとSSがラインナップ
- 3代目:1972年に販売を開始し、エンジンは新開発の2G21型4サイクル直列2気筒SOHC359ccを搭載
- 4代目:登場したのは1977年のことでボディサイズを拡大。1983年のマイナーチェンジでは軽自動車初のターボエンジンを採用したモデル
- 5代目:先代よりデザインやプラットフォームを変更し1984年に発売スタート
- 6代目:1989年に登場し国内の4輪車ではクラス初となる5バルブ直列3気筒DOHCターボエンジンを採用
- 7代目:1993年に販売を開始し、先代より丸みを帯びたデザインへと変更。また新開発の直列4気筒(4A30型)エンジンを搭載
- 8代目:ミニカシリーズ最後のモデルで、シンプルなボディデザインが特徴
2 独自のディティールが特徴的な「デボネア」
デボネアは3世代に渡り、1964〜1999年まで製造された高級車です。
車名の由来は、英語で「愛想の良い、礼儀正しい、陽気な優雅な」という意味。
初代デボネアはアメリカ車を想像させるスタイリングで登場。両端にエッジを立てたボンネットフードやトランクフード、L字型のリアコンビネーションランプなど、国産車には見られない独自のディテールが印象的な一台です。
初代は1964〜1986年まで製造されましたが、基本構造やデザインを変えることなく製造されたことから「走るシーラカンス」とも呼ばれています。
1986年に販売をスタートした2代目デボネアは、先代より駆動方式をFFに変更。スーパーチャージャー搭載車やAMG仕様など、個性的でバラエティに富んだラインナップを誇った一台です。
3代目が登場したのは1992年のことで、ボディを3ナンバー専用に統一。また車間距離自動制御システムやジャイロセンサー内蔵カーナビゲーションシステム、バックカメラなど当時の最先端の装備が採用されました。
3 本格派スポーツカー「ギャランGTO」
1970年より販売を開始したギャランGTO。
スタイリングデザインが特徴的で「ダイナウェッジライン」と称したスタイリッシュなフォルムでトランクの後端を跳ね上げる「ダックテール」と呼ばれるトランクリッド後端の跳ね上がったデザインが特徴的な一台です。これは当時のアメリカで人気を集めていたマッスルカーのトレンドを反映させたもので、当時の国内では珍しさを感じさせる一台に仕上がっています。
現在でも本格派スポーツカーとして国内だけではなく海外でも多くのファンを虜にしています。
ギャランGTOは大きく「初期」「後期」に分類され、初期シリーズは三菱初となるDOHC化を実施。そこにツインキャブレターを加えた「4G32型DOHC」を採用しています。
前期シリーズのトピックはトップグレードとしてラインナップされたMR。一時は排出ガス規制対策の影響を受けたことで廃止に追い込まれます。その後MRが進化し発表されたのは「2000GSR」。オーバーフェンダーで武装したスパルタンモデルで、4G52型4気筒SOHCアストロンエンジンを搭載したモデルです。
4 ギャランGTOの弟分「ギャランFTO」
ギャランFTOは1971年にギャランGTOから派生したスペシャリティカー。ボディタイプは2ドアクーペのみをラインナップ。
グレードは「GⅠ」「GⅡ」「GⅢ」の3タイプで、4G41型エンジンを装備した一台です。ギャランGTOの弟分的モデルで若年層をターゲットにしています。
FTOは「Fresco Tourismo Omologare(フリスコ・ツーリスモ・オモロガーレ)」の略で、「新鮮なクーペスタイルのツーリングカー」という意味が込められています。
新規設計だったギャランGTOに対し、ギャランFTOはコルトギャランとギャランGTOから一部を踏襲し開発。コルトギャランが装備していた「エンジン」「ドライブトレイン」「サスペンション」などの主要コンポーネントやボディの一部を採用しています。またギャランGTOのドア部分を流用し開発されたのがギャランFTOです。
ボディはショートホイールベースとワイドトレッド。ラグジュアリーな内装とモダンなスタイル、そして強心臓を積んだギャランGTO。これに対しボディサイズが手頃でスポテーィーな仕上げとした、走行性能を重視したのがギャランFTOです。
5 三菱最後の後輪駆動車「スタリオン」
1982年にデビューしたのがスタリオン。力強い面構成のボディデザインが特徴的で、リトラクタブルヘッドライトを採用したモデル。
三菱が軽自動車を除いて後輪駆動車として最後に開発した一台です。車名の由来は、星のstarとギリシャ神話の英雄ヘラクレスの愛馬であるArionを組み合わせたもの。
国産車初の空冷式インタークーラーターボを採用した一台。初代のみの生産で終了しましたが、モータースポーツの世界でも活躍し全日本ツーリングカー選手権にも出場しています。
6 三菱を代表するモデル「ランサーエボリューション」
ランサーエボリューションは1992年に販売を開始したスポーツカー。三菱を代表するモデルで多くのファンを虜にしており、「ランエボ」の通称でも知られている一台です。
ランサーエボリューションI – III、ランサーエボリューションIV – VI、ランサーエボリューションVII – IX、Xでそれぞれ基本となる車体が異なります。第1世代、第2世代、第3世代、第4世代で分類されるシリーズ。
熱狂的なファンが多いことからカルトカーなどど称されることも多く、市場では高値で取引されることもしばしば。チューニングのベースとしても高い人気を誇るモデルです。
ランサーエボリューションシリーズ初代から、ランサーエボリューションⅥのキャッチコピーは以下の通り。
- ランサーエボリューション:スポーツセダンの最高位へ。
- ランサーエボリューションⅡ:またも、最強へと進化をとげた。
- ランサーエボリューションⅢ:進化は、とまらない。
- ランサーエボリューションⅣ:ランサーの走り、ここに極まる。
- ランサーエボリューションⅤ:V次元の、瞬発力。
- ランサーエボリューションⅥ:次の頂点へ、進化していく
7 ダイムラー・クライスラーとの共同開発「コルト」
コルトは三菱とドイツに拠点を置くダイムラー・クライスラーによって共同開発されたコンパクトカー。初代メルセデス・ベンツCクラスなどを手掛けたオリビエ・ブーレイ氏が手掛けたことでも話題を集めました。
「まじめまじめまじめコルト」というキャッチフレーズで2002年に登場した一台です。
今後の動向に目が離せない三菱自動車
これまで多くの名車を誕生させてきた三菱自動車。
軽自動車からスポーツカーまで多数のモデルがラインナップされてきました。
モータースポーツへの参戦や電気自動車の開発など、今後の動向に目が離せない自動車メーカーです。
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