2021年12月24日
車好き必見!日産が提供してきた名車20選!
日産はこれまで数多くの名車を誕生させ、多くのファンを虜にしてきました。その人気ぶりは国内だけには留まらず世界でも注目を集めている程。
そこで今回は日産が提供してきた往年の名車を、ヴァ・ベーネの過去の一部の買取事例を元に、登場した年代ごとに20のモデルを紹介していきます。
目次
1 日本で最初の小型乗用車「ブルーバード 312」
ブルーバードは1959〜2001年まで提供されていた人気シリーズ。長きに渡り多くのファンを魅了し、現在でも高い支持を得ています。
ブルーバード 312は初代にあたるモデルで、1961年にマイナーチェンジされ登場した一台。
それまでとはフロントグリルやテールランプ、メーターパネルの仕様が変更されました。またトランクリッドの開閉がキー操作で開き、閉じるとロックされる構造になったことがポイント。
2 ベテランの職人が仕上げた流麗なボディ「シルビア CSP311」
シルビアは1965年から販売をスタートしたモデル。7世代に渡り、2002年まで続いた人気シリーズです。
シルビア CSP311は初代にあたる一台。クリスプカットと呼ばれる流麗なボディが特徴的で、その美しさから宝石のカットと呼ばれる程。
フェアレディのシャシーを流用し、2シータークーペのボディを合わせたセミカスタムメイドのモデルとしても知られています。また、4速フルシンクロトランスミッションやダイヤフラムスプリングクラッチなど、先進的な装備が取り入れられたことでも有名です。
3 マイカーブームの火付け役「サニー B10」
サニーは1966年に初代がデビューしたブランド。その後40年に渡り、9タイプのモデルを提供してきた人気シリーズ。
サニー B10は初代の型式で、前述したブルーバードよりも小型にすることで、マイカーを持つ層を増加させるきっかけになった一台です。
より低価格で提供することで、多くの家庭にマイカー文化を浸透させたことで多くの方に愛されました。車名の「サニー」は公募で決定し、販売台数は約44万台を記録しています。
少ないパーツで組み上げられた軽量モノコックボディを採用したデザインがポイント。また直列4気筒のA型エンジンを搭載したことも特徴の一つ。これはその後もアップデートされ多くの車に採用されたことで、ファンの間では傑作エンジンの評価を得ている程です。
4 ブルーバードシリーズで大ヒットを収めた「ブルーバード P510」
前述したブルーバードシリーズの3代目にあたるモデルが、ブルーバード P510。提供を開始したのは1967年のことで、ブルバードシリーズの中で大きな成功を収めた一台です。
ボディデザインは直線的で彫りの深いシャープなデザインが特徴的。先代までのメカニズムは一新されており、エンジンはL型の水冷直列4気筒SOHCを採用。サスペンションは日産で初となる四輪独立懸架を取り入れるなど、当時の先進技術を搭載した一台になっています。
その人気は国内だけではなく、北米を中心に大ヒット。当時のアメリカの高校生が初めて購入する車として人気を集めたモデルでもあります。
5 ハコスカの愛称で親しまれている「スカイライン C10」
スカイラインは、日産が誇るスポーツカーの定番モデル。1957年に初代をリリースし現在では13代目を数え、その人気ぶりは衰えることを知りません。
その中でもスカイライン C10は、GT-Rグレードの登場と合わせて一気に知名度を上げた歴史的な一台。1968年に発売され、エンジンはプリンス製の直列4気筒OHC1483cc G15型を搭載。
現在でも“ハコスカ”の愛称で親しまれている人気モデルです。旧車の中でも多くファンを虜にしており、車好きの方の土台を作った車種といっても過言ではありません。
6 “ハイオーナーカー”を確立させた「ローレル C30」
ローレルは1968年に登場し2003年まで提供されたシリーズ。日本で初めての、ライトバンなどの商用車を設定しない“ハイオーナーカー”として開発された一台です。
ローレル C30は1968年にデビューした、初代にあたるモデル。エンジンはプリンス製の直列4気筒SOHC1815ccのG18型を搭載。
ステアリングやサスペンション、リア・セミトレーリングアームやマクファーソンストラットの四輪独立懸架方式などを採用したことがポイント。これらは日産独自開発によるもので、それまでのマイカーとは違った高級感溢れる一台として話題を集めました。
7 スタイリッシュさと実用性を実現した「フェアレディZ S30」
フェアレディZは1969年に提供を開始したクーペタイプのスポーツカー。
フェアレディZ S30は、初代にあたるモデルで世界中で人気を集めた人気モデル。世界総販売台数55万台を記録し、当時のスポーツカーとしては異例の記録を樹立し大きな話題を生みました。
軽量なモノコックボディで、前後輪ともにストラット式サスペンションによる四輪独立懸架を採用。エンジンはL型直列6気筒を搭載し、パワフルな走行性能も実現させたことがポイント。
それまでのスポーツカーにはなかった荷室の広さや、乗用車にも引けの取らない乗り心地などが特徴。スポーツカーとしてのスタイリッシュさはそのままに、高い実用性が搭載された夢のような一台です。
8 初代サニーをアップデートした「サニー B110」
前述したサニーシリーズの2代目として開発されたのがサニー B110。1970年に提供を開始し、1973年まで続いたモデルです。
ボディデザインは、スクエアな印象を保ちつつ先代より少し大型化されています。エンジンは直列4気筒ターンフローOHVのA12型を搭載。高回転化に適した5ベアリング式へ変更されていることもポイントの一つです。
9 小型ボンネットトラックと言えば「サニートラック」
サニートラックは前述したサニーシリーズのボディタイプの一つ。日産が商用車として製造していた小型ボンネットトラックで、“サニトラ”の愛称で親しまれています。
運転席と荷台が分かれていないワンピースボディを採用し、外観はスタイリッシュになっていることがポイント。クラシカルなスタイルで現在でも高い人気を誇っている一台です。
10 スカイラインの代名詞とも言える「スカイライン C110」
スカイライン C110は、前述したスカイラインブランドの4代目にあたるモデル。
1972年に「愛のスカイライン」のキャッチコピーで提供をスタートし、スカイラインシリーズの中で最高販売台数を記録した一台です。
“ケンメリ”や“ヨンメリ”の愛称で親しまれており、その人気ぶりは社会現象を巻き起こす程でした。車そのものの販売実績もさることながら、Tシャツなどの関連グッズなどが飛ぶように売れ、異例の大ヒットを収めたことでも有名です。
またCMで放映されたロケ地は観光名所になる程の人気ぶり。関連グッズを持っていたり、CMのロケ地に行ったことがある方も多いのではないでしょうか。
11 日本初のターボエンジン搭載車「セドリック 430」
セドリックがリリースされたのは1960年のこと。2004年まで続いた長寿シリーズで、高級車でありながらも多くのファンを虜にした一台です。
セドリック 430は5代目モデルで販売を1979年にスタート。ボディデザインは曲線を多用した先代より一新され、直線的でクリーンなイメージへと路線変更されています。
乗用車では初の直列6気筒ディーゼルエンジン、LD28型搭載車をラインナップ。また日本初のターボエンジンL20ETを採用した搭載車を発表したことも話題を集めました。
スポーツカーのようなハイパワーではなく、ガスの清浄化や燃費向上、騒音といった観点に配慮されています。現在も親しまれているダウンサイジングターボエンジンの先駆けと言える一台です。
12 V型6気筒エンジンを日本で最初に搭載した「セドリック Y30」
セドリック Y30は前述したセドリックシリーズの6代目。1983年に提供を開始し、1999年まで続いたモデル。
V型6気筒エンジンを日本で最初に搭載したことがポイント。またボディタイプはハードトップ、セダン、ワゴン、バンのフルラインナップの最後もモデルです。
13 トヨタが開発したソアラがライバルの「レパード F31」
レパードは1980〜2000年まで提供されていたシリーズ。ブルーバード 910型をベースに開発されたモデルで、高級パーソナルカーとして人気を博した一台です。
レパード F31は、2代目にあたるモデルでリリースされたのは1986年のこと。トヨタが開発したソアラが最大のライバルとして開発。
前期型と後期型に分類され、自由さや表現力をキャッチコピーとしていることでも知られています。
14 若くアクティブな層をターゲットにした「セドリック Y31」
前述したセドリックシリーズの7代目がセドリックY31。1987〜2014年まで提供され、より若い層へのアプローチを前提に開発されたモデルです。
従来からのブロアムをはじめ、スポーツ性向上に効果のあるグランツーリスモなどが用意されました。歴代セドリックで初めて、ステーションワゴンやバンがラインナップされなかった一台でもあります。
エンジンはVG30ET、VG30E、VG20DET、VG20E、RD28、RB20P(LPG仕様)、CA20P(LPG仕様)を7種類をラインナップ。VG20DET型エンジンを初めて搭載した車種であり、セドリック初のDOHCを採用したこともポイントです。
15 GT-Rを受け継ぐことができなかった「スカイライン GTS-R」
スカイライン GTS-Rは前述したスカイラインブランドの7代目にあたるモデル。
7代目スカイラインが1985年に登場し、その2年後にGTS-Rを800台限定で発表。流通数が少ないことから現在では希少車で、高額で取引されている程。
スカイラインで唯一、GT-Rの名前を受け継がなかったモデルとして知られています。レースモデルとして開発され、全日本ツーリングカー選手権をはじめ国内レースを席巻した一台です。
16 女性からも高い支持を得た「シルビア S13」
シルビアは1965年に登場し、7世代に渡り2002年まで販売されたモデル。シルビア S13は5代目にあたる一台で、1988年に発表。このモデルから2ドアクーペのみになり、先代までの3ドア形式は180SXとして独立しています。
スポーツ走行に適した設計で、かつスポーツ走行用の改造パーツが多く発売されていたことから、走り屋にも人気があった一台です。男性だけではなく、デザイン性の高さから女性からの支持を得たことで歴代シルビアの中で最多の販売台数を記録しています。
17 シーマの歴史の創設者「シーマ FPY31」
シーマが登場したのは1988年のこと。5代目に当たるモデルが現行車で提供されています。
シーマ FPY31は初代にあたる一台。Y31セドリックやグロリアと同じプラットフォームを使用しながら、3ナンバー専用の上級車としても注目されました。
搭載エンジンはVG30DET型V型6気筒DOHCターボと、VG30DE型V型6気筒DOHC NAの2種類をラインナップ。スタイルを意識したボディデザインで、センターピラーのない4ドアピラーレスハードトップです。
18 平成のスタートを切った「フェアレディZ Z32」
フェアレディZ Z32は、前述したフェアレディZシリーズの4代目。
「スポーツカーに乗ろうと思う」をキャッチコピーに、完璧なスポーツカーをコンセプトに開発。1989年に登場し2000年まで、なんと11年間もの間生産され続けた一台。
ボディデザインは獲物を狙う動物がイメージされており、停車した状態でも躍動感のあるフォルムを追求していることが特徴です。
19 若者を中心に人気を博した「180SX」
180SXは、1989年に提供をスタート。初期・中期・後期に分類され1999年まで販売されました。
クーペ型の乗用車で、姉妹車はシルビアS13。ボディスタイルは、短いノッチのあるハッチゲートを用いたファストバッククーペ。スタイリッシュな外観や機能性から若者を中心に人気を集めた一台です。
20 初代マーチの系譜「フィガロ」
フィガロは1991年に登場した小型乗用車。1982年に提供された初代マーチをベースに開発されたモデル。
それまでリリースされたパオやBe-1に続く、パイクカーシリーズの一つ。その中で唯一ターボとATのみをラインナップ。
白の本革を使用した内装など、どちらかというとラグジュアリーな雰囲気を持ったモデルとして人気を博した一台です。小型のオープンカーモデルで、レトロ調なデザインから女性からの人気を集め、1991年にはグッドデザイン賞を受賞。
国内専売車にもかかわらず海外へ中古車が輸出される程でした。
まとめ
今回は日本の人気自動車メーカー、日産が提供してきた20車種の名車を紹介してきました。
乗っていた当時を思い出した方もいれば、実は購入を検討していたなんて方もいらっしゃったかもしれませんね。
ボディデザインがカッコイイモデルもあれば当時の最新技術を搭載した一台まで、それぞれの特徴は実に様々。今後も多くの名車を生み出してきた日産の動向に目が離せません。
当記事で少しでも旧車の魅力を感じていただければ幸いです。