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寒い冬でも快適に旧車に乗る方法|カーエアコンの歴史や後付けの注意点について

寒い冬でも快適に旧車に乗る方法|カーエアコンの歴史や後付けの注意点について

旧車には現行車ではあまり見られないような当時の仕様や技術、ボディデザインをはじめとしたさまざまな魅力があります。

しかしながら、生産から長い年月が経過している故に、設計はもちろんのこと製造技術や装備のレベルも現行モデルと比較すると劣っているのも事実。

旧車オーナーなら夏の運転は暑く、冬の運転は寒くて手がかじかんでしまうなんて経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。パッキンの経年劣化によって、隙間風が入ってきてしまうなんてことも。

そこで今回は、旧車の冬のエアコンに焦点を当て、カーエアコン普及の歴史や寒さ対策、エアコンの後付けについてお伝えします。

1 日本車のカーエアコンの歴史

日本車のカーエアコンの初まりは1955年、初代クラウンに温水式ヒーターが装備されたのが最初とされています。

日本ではヒーターと同じく、クーラーも1955年に登場しました。同年、現在は輸入車ディーラーとして知られている「ヤナセ」が、日本初のカークーラー「ゼネコン」を開発し、販売を開始しました。

それぞれの誕生は1955年と比較的早い段階から存在はしたものの、当時はまだ広くは装備されておらず、一般的には利用されていませんでした。

国内でカーエアコンの普及が本格的にはじまったのは1970年代から1980年代のこと。車の排ガス規制が進み、エンジンが2ストロークから4ストロークへと変わりはじめ、冷却方式も空冷から水冷へと移行された時代です。

そして1980年代には、カーエアコンはオプション扱いのものが大半を占め、送風温度を手動で微調整するマニュアルエアコンがほとんどでした。温度の自動調整機能が付いたオートエアコンも存在してはいたものの、オプションに設定していたのは一部の高級車に限られていました。

1990年代に入るとカーエアコンは一般的な装備として、多くのモデルで標準装備となり、現在のように広く使われるようになりました。

つまり、日本車でカーエアコンが装備されている旧車は、1990年代もしくはオプションに設定していた1970〜80年代のモデルがほとんどということ。

それより以前の空冷方式のモデルでは、前のオーナーによって後付けされた場合を除き、エアコンが装備されていないモデルが大半だと言えるでしょう。

2 5つの旧車の冬の寒さ対策

本項では、簡単にできる5つの旧車の冬の寒さ対策をご紹介します。

2-1 服装に気をつける

最も簡単にできる冬の寒さ対策は服装です。

愛車にカーエアコンが装備されていない、もしくはエアコンをつけても寒さが気になる場合は、暖かい衣類を着用しましょう。

暖かいアウターはもちろんのこと、保温性の高いアンダーウェアなどを着用し、しっかりと防寒対策をすることで、冬のドライブも快適になるのではないでしょうか。

他の方法を試す前に、まずは服装を見直してみることを推奨します。

2-2 後付けのヒーターを利用する

冬の寒さが気になる場合、後付けヒーターを利用するのも効果的です。

車用のヒーターは主に、温風が出るタイプと、シートタイプの2つが挙げられます。

温風が出るタイプのヒーターは、ダッシュボードなどに取り付けることで、温風によって車内を温められます。シートタイプのヒーターは、シートに取り付けることで、直接運転席を温めることが可能です。

シガーソケットが装備されているモデルの場合、状況に応じて後付けヒーターを使い分ける、もしくは併用してみましょう。

2-3 保温性の高いシートカバーを利用する

3つ目に挙げられるのは、保温性の高いシートカバーを利用する方法です。

旧車の中には、シガーソケットのないモデルも存在します。

そのような車種の場合、服装に気をつけるのと合わせて、保温性の高いシートカバーを利用するのも効果的です。

2-4 真冬は運転しない

前述の方法でも寒さが改善しない場合は、真冬には車に乗らないのも手段の1つです。

どうしても寒さが気になる場合には、旧車以外の車を利用する、もしくは公共交通機関を利用するなど、別の移動手段を利用しましょう。

2-5 旧車にカーエアコンを後付けする

最後に紹介するのが、カーエアコンを後付けする方法です。

旧車の場合、そもそもカーエアコンが装備されていないモデルが存在するのはもちろんのこと、カーエアコンが装備されている場合でも、経年により効きが悪くなっていたり、故障しているケースも考えられます。

性能の低下や故障している場合、修理パーツの調達が難しい場合には、交換が必要になることもあります。

どちらの場合も、エアコンを取り付け・修理することで、冬場も快適なドライブが楽しめるのではないでしょうか。

3 旧車にカーエアコンを取り付ける際の注意点

本項では、旧車にカーエアコンを後付けする際に気をつけるべき3つの注意点をご紹介します。

3-1 取り付け費用が高額になる可能性も

旧車にカーエアコンを取り付ける場合、費用が高額になる可能性があります。

旧車の場合は、パーツの入手自体が難しいケースも少なくありません。さらに、そもそもカーエアコンが装備されていないモデルの場合、純正パーツがないこともあります。

そのようなケースでは、現在流通するパーツなどを加工して取り付ける場合も。そのため、モデルやエアコンの種類、取り付けの作業内容によっては、費用が高額になってしまう可能性もあります。

3-2 モデルによっては取り付けが難しい可能性がある

カーエアコンは、すべてのモデルに取り付けられるわけではありません。モデルによっては、後付けが難しい車種も存在します。

例えば、もともとのバッテリーの容量が小さいため、エアコンを稼働させられない場合や、バッテリーが受ける電気負荷が増えることから、バッテリー上がりが起きやすいなどのトラブルにつながることもあります。

旧車には、エアコンを取り付けることで問題が発生するモデルも存在するため、取り付けの際は注意が必要です。

3-3 燃費が悪くなる可能性がある

そもそもカーエアコンは、車の燃費に影響を与えます。

カーエアコンが装備されていないモデルに後付けともなると、標準装備のモデルよりも燃費への影響が大きくなるのは避けられないでしょう。

燃費の悪い旧車の場合には、エアコンを取り付けることで燃費がさらに悪化する恐れもあります。

そのため、カーエアコンを取り付ける際には、知識を持った専門の業者に依頼することをおすすめします。

旧車のカーエアコンの取り付けは、専門業者に相談を!

今回は旧車の冬のエアコンに焦点を当て、カーエアコン普及の歴史や寒さ対策、エアコンの後付けについてお伝えしました。

日本車でカーエアコンが装備されている旧車は、1990年代のモデルもしくはオプションに設定していた1970〜80年代のモデルが大半を占めます。それより以前のモデルは、前のオーナーによって後付けされた場合を除き、エアコンが装備されていないモデルがほとんど。

そのため、

  • 服装に気をつける
  • 後付けのヒーターを利用する
  • 保温性の高いシートカバーを利用する
  • 真冬は運転しない
  • 旧車にカーエアコンを後付けする

これらの方法で対策をすると良いでしょう。

そして、旧車にカーエアコンを後付けする際は、専門の知識が不可欠です。

ヴァ・ベーネでは、旧車のカーエアコンの取り付けはもちろんのこと、修理やメンテナンス、車検まで、どんな修理や整備でも柔軟に対応可能です。

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