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最上級小型車として登場したトヨタの名車「2代目マークⅡ」

最上級小型車として登場したトヨタの名車「2代目マークⅡ」

2019年12月23日、トヨタのマークX生産終了のニュースが発表されましたね。

トヨタはこれまで数々の名車を誕生させてきました。

「マークⅡ」もその中の一つで、現在ではその気品あふれる佇まいから、高級車の代表的な位置付けとしてファンを虜にしています。渡り多くのファンを魅了し、時代と共に歩んできたシリーズです。

その中でも2代目マークⅡはスタイリングの変化や、排出ガス規制に対する取り組みなど特筆すべき点が多いモデルでもあります。

今回は高級車ブーム「ハイソカー」の一時代を築いたマークⅡについて、その歴史に想いを馳せたいと思います。

1 高級車としての位置づけを確立した「マークⅡ」とは

マークⅡは往年のトヨタを象徴するようなセダンであり、高級車を代表する一台として人気を博しました。

ここでトヨタの歴史を簡単に振り返ってみましょう。

まずは完全オリジナル乗用車クラウンの発売、これは1955年のことでした。

その後、1957年のモノコックボディを採用したコロナ、1961年に大衆車であるパブリカが。さらに1966年には誰しもが知るロングヒット、初代カローラが登場しました。

そして、1968年にコロナとクラウンの中間層を狙って登場したのがコロナ・マークⅡでした。

当時の車はステータスシンボルでもありました。独身層はパブリカ、若いファミリー層はカローラ、管理職クラスはコロナ、もっと地位が上がるとクラウンなどといった具合にレイヤーがなんとなく分かれていたのです。

マークⅡはコロナからクラウンに乗り換えるにはちょっとハードルが高いな、と考える中間層のユーザーがターゲットでした。

1968年に初代がデビューしたのを皮切りに、9世代に渡り続いたヒットシリーズにまで成長します。ターゲット戦略も功を奏して、トヨタの中でもワンランク上の気品を感じさせるモデルとして知られるようになりました。

初代や古いモデルは、レトロカーのような雰囲気を漂わせていることも特徴です。1980年代は高級車ブームが市場全体に到来し、気品ある高級セダンの一角を担っていたトヨタマークⅡが大きな存在感を現し始めます。この時はシリーズの中では4代目、5代目にあたるモデルです。

この当時の日本車の生産台数は世界で一番を獲得するなど、自動車業界は活気に満ち溢れていました。ハイソカーブームも手伝い、高価で高級な車が飛ぶように売れていたことは言うまでもありません。

マークⅡは、様々な時代変化と共にモデルチェンジやマイナーチェンジを重ねて歩んできました。古き良きスタイルを保ちつつ、時代の波を意識した柔軟な変化もマークⅡの魅力と言えます。

2 スタイリングやエンジンを変更した2代目マークⅡ

さてそろそろ今回の主役である2代目マークⅡにスポットを当てていきましょう。

コロナ マークⅡは初代のデビューからわずか3年4カ月でフルモデルチェンジを迎え2代目にバトンを渡すことになります。2代目マークⅡの販売がスタートしたのは1972年1月のこと。先代のスタイリングを大きく変更したことが特徴の一つ。

ボディタイプは「4ドアセダン」「2ドアハードトップ」「ワゴン」「4ドアバン」の4種類をラインナップ。4ドアセダンはセミファストバックに、ハードトップはファストバックへと変貌を遂げています。

車名こそ変わりませんが型式名はX10/20系に。ライバルの1台だった「日産スカイライン2000GT」系の影響から、4気筒エンジンを搭載した車に加え、6気筒を搭載した“L”シリーズを設定したこともポイントの一つ。

4気筒モデルのフロント部分を延長し、クラウン用の直列6気筒SOHC2000ccを搭載。4気筒モデルのパワーユニットは先代から引き継いだ1.7リッターと、先代の1.9リッターの排気量を増やした2リッターの2種類を用意しました。

2代目マークⅡは排出ガス規制対策や省燃費への取り組みが強化されたこともトピックとして挙げられるでしょう。

トヨタ独自の公害対策技術により、昭和50年度以降の日本の自動車排出ガス規制に対応してきました。これは「トヨタトータルクリーンシステム」と呼ばれる名称で、略称は「TTC」。

これにより乗用車の4気筒エンジン車は全車18R型の2,000ccに統一。同時期にDOHCツインキャブエンジン搭載のGSSは廃止。その翌年に施行された昭和51年排ガス規制もクリアしています。

販売台数は増加していましたが初代に引き続きレジャー用、遊び用の車としてポジションを設定したことで拡大の一途を辿っていた小型上級車市場には苦戦を強いられたようです。しかし今なお根強い人気を誇るのは魅力ある車という証拠でしょう。

1972年の販売開始から1976年まで人々を魅了し続け、1976年12月に登場した3代目X30/40系に次の時代を託す形で販売終了となりました。

3 忘れてはいけない「マークⅡ2000GSS」

マークⅡ2000GSSは1976年に誕生したモデル。当時、人気番組だった「ウルトラマンA」にタックパンサーとして登場したことでも有名な一台。

日産スカイラインGTをライバルとして想定し開発されました。当時のカタログには「DOHC145馬力。ソレックス・ツインキャブ。ポルシェタイプ5段ミッション。スタビライザーつきリヤサスペンション。ハイスピード・ラジアル。そうです。走る使命に燃えている車、GSS。」と過激なキャッチコピーで話題を集めました。

グレードのスペックは以下の通りです。

グレード名 2000GSS
型式 車両型式 RX22-MQGR
車両重量 1105kg
寸法 全長 4325mm
全幅 1625mm
全高 1370mm
ホイールベース 2585mm
エンジン 搭載エンジン 直列4気筒DOHC
排気量 1968㎤

現行車では味わうことができない渋さを持った二台目マークⅡ

今回はトヨタが提供していたマークⅡの中から、2代目のモデルにフォーカスし解説してきました。

マークⅡはマークXまで進化を遂げますが、佇まいはまるで別物。旧車ならではの重厚感を感じる年代ものならではの燻銀な魅力のある車です。

もし機会があればその静かな佇まいを楽しんでみてください。

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