タイヤの交換時期はいつ?日常点検や保管方法で寿命を延ばそう!

タイヤの交換時期はいつ?日常点検や保管方法で寿命を延ばそう!

車の運転中の突然のパンク…。

性能が発揮できなくなったタイヤは大きな事故やトラブルの原因となり、自分だけではなく同乗者や周囲の人々の命を奪う危険性も。タイヤの交換時期や寿命の判断方法を把握することで、安全で快適なカーライフを楽しみたいものですよね。

タイヤの交換時期を把握していればパンクによる事故は防げたのかもしれない、と後悔する前にしっかりと対策をしておきましょう。

そこで今回は車にとって大切なタイヤについて種類から、交換する時期やタイヤの寿命を延ばす方法まで解説していきます。

1 意外と知らない季節別タイヤの種類

タイヤには「車両の重量を支える」「エンジンの駆動力やブレーキに制動力を路面に伝える」「方向転換時の車の進行方向のリード」「路面からの衝撃を和らげる」など4つの機能を持っています。また季節別に「夏用」「冬用」「オールシーズン」といった種類があり、季節や自分の使い方に合わせたタイヤを装着することがおすすめ。

ここではそれぞれのタイヤの特徴を説明していきます。

1-1 凍結しているような滑りやすい状況でも走行可能な「冬用タイヤ」

冬用タイヤは「スタッドレスタイヤ」とも呼ばれ、路面が凍結しているような滑りやすい状況でも走行可能な高い制動力を発揮してくれます。

1990年以前であればタイヤに鋲(ビョウ)が打ち込まれた「スパイクタイヤ」が主流でした。しかし乾燥した道路を走るとアスファルトを削ってしまい、粉塵公害を引き起こすことから1991年より原則的に使用が禁止となりました。これに合わせて開発されたのがスタッドレスタイヤ。

凍った路面は平らに見えますが、実はデコボコとしているため安定性がありません。そのような道路を走行する場合に、タイヤのゴムが柔らかく路面のデコボコに合わせながら密着できることが求められます。そのためタイヤのゴムが柔らかく、低温でも柔らかさを保つ特別な素材が使用されていることが特徴です。

普通タイヤと外見で判断する場合は、タイヤ側面に「STUDLESS」という表記があるためそちらで判断しましょう。

交換するタイミングは新品スタッドレスタイヤであれば、雪が降る前に装着して慣らしておくことがポイント。これは雪のない道路を走行することでタイヤ表面の油や汚れを取り除くことができるためです。

雪が降り始めてからタイヤ交換するケースは非常に危険なので、余裕を持って交換しておくことが大切です。

1-2 夏用と冬用の性能を両立させた「オールシーズンタイヤ」

オールシーズンタイヤは夏用と冬用の性能を両立させた全天候型のもの。晴れた日の乾いた路面から、雨のシーンやちょっとした雪が積もった路面でも安心してドライブができます。タイヤ側面に「M+S」と記載されているタイヤがオールシーズン用です。

幅広い路面状況に対応できる理由は、タイヤに特殊なコンパウンドと呼ばれる素材を使用しているためです。これにより乾いた路面では高いグリップ力によって安定した走行ができ、濡れた道路やシャーベット状の雪道では高い排水性によりスリップなどを抑えてくれます。

しかしながら夏用や冬用に比べ性能は低下することを忘れてはいけません。積雪の多い地域や路面凍結の起きやすい地域では不向きなタイヤです。

オールシーズン用のタイヤの寿命の目安は3〜4年程度。前述した通り特殊な素材を使用しているため他のタイヤに比べると短めになってしまうことがデメリットです。また走行距離で考えると4〜5万kmが目安。普段から車を利用している方は使用年数ではなく、走行距離で判断するといいでしょう。

1-3 様々な種類が存在する「夏用タイヤ」

夏用は雪道や凍結路面以外の走行を想定したタイヤ。使用されているゴムが他のタイヤと比べ硬いことが特徴で、耐摩耗性を念頭に耐久性を考慮した設計になっています。

夏用タイヤの寿命は使用年数であれば5年程度と言われ、走行距離であれば5万km程度と言われています。もちろん車の運転方法によっては大きく変化するため、一概には言えませんが目安として覚えておきましょう。

一番利用されることが多い夏用タイヤですが、実はその種類は様々。ここでは代表的な種類の特徴を紹介していきます。

1-3-1 燃費性能に優れた「エコタイヤ」

エコタイヤは燃費性能に優れており、低燃費タイヤとも呼ばれています。グリップ力を低下させない工夫が施されており、安全性も持ち合わせているタイヤです。またガソリンの量も少なく済むので環境性能に優れていることも魅力の一つ。

2010年に業界自主基準としてJATMA(一般社団法人 日本自動車タイヤ協会)が、グレーディングシステムと呼ばれる等級制度を策定しました。これは転がり抵抗性能とウエットグリップ性能をグレード分けし、使用ユーザーに適切な情報を提供することを目的としてスタートしています。

転がり抵抗性能は自動車の走行中に発生する抵抗で、転がり抵抗が低ければタイヤがよく転がるということ。つまり同じ燃料であってもより遠くまで走ることができるため、低燃費が実現できるわけです。ウェットグリップ性能は濡れた路面でのタイヤのグリップ力を表した数値で、EU規則WetGripグレーディング試験法を利用して測定しています。

転がり抵抗性能は等級がAAA・AA・Aの3段階で分類。一方ウェットグリップ性能はA〜Dの4段階でランク分けされ、Dランクに満たない場合はエコタイヤとして認定されません。

交換するタイミングは4〜5万km程度の走行距離が目安と言われています。

1-3-2 万が一パンクしても走行可能な「ランフラットタイヤ」

ランフラットタイヤは万が一タイヤがパンクしてしまっても、ある程度の距離までなら走行が可能なタイヤ。例えば時速80kmであれば80km程度の距離まで走ることができるため、安全な場所まで移動することができ、二次災害を防ぐことができることがメリット。

パンクの判断が難しいため空気圧でパンクを感知するTPMSと呼ばれるタイヤ・プレッシャー・モニタリング・システムが装備され、警告灯で表示されます。

またスペアタイヤが不要になるため、トランクスペースに余裕ができることも魅力の一つ。普通タイヤより値段設定は高いですが性能面に優れているため、最近ではBMWなどの高級車に標準装備されている程です。

構造はタイヤの側面部分が特別に強化されており、非常に頑丈にできています。パンク時でもタイヤが潰れないように内部にリング状の中子(なかご)を挿入したものと、タイヤ自体のサイドウォールを強化した2種類をラインナップ。乗用車用としてはサドウォール強化タイプを採用しているのが一般的です。

交換時期はタイヤにスリップサインが出てきたら交換しましょう。しかし交換工賃自体も通常のタイヤと比べ、専用の機材や技術が必要になるため高額になる傾向があります。そのため通常のタイヤ交換を行っている業者でも、ランフラットタイヤの交換は行っていない業者が存在する程です。

1-3-3 スポーツドライビングやサーキットに適している「スポーツタイヤ」

スポーツタイプは前述したエコタイヤと相反する位置付けのもの。タイヤのトレッドデザインを広く取ったり、接着面に柔らかい特殊なゴムを使用することでグリップ力を高めたタイヤです。

グリップ力に優れていますが静粛性や乗り心地、その他にも燃費性能や耐久性に関しても重視されておらず、一般的なタイヤと比べると性能は劣ってしまいます。

一般車両ではなく、スポーツドライビングやサーキットなどで走行する車両に利用されていることが特徴。急発進や急加速、急減速、高速コーナリングなどサーキットでも十分通用する性能を持っています。

まだ運転に慣れていない初心者の方には使用を避けた方がいいかもしれません。機能性は高いですが価格を抑えたタイプも販売されていることが魅力のタイヤです。

1-3-4 乗り心地と静粛性に優れた「コンフォートタイヤ」

コンフォートタイヤはプレミアムタイヤとも呼ばれており、乗り心地と静粛性に優れたタイヤ。高次元でバランスの取れたパフォーマンスを発揮し、上質な走りを約束してくれます。コンフォートとは「快適」や「安心」を意味しており、長時間走行していてもストレスを与えない乗り心地のよさがメリット。

一般的なタイヤと比較して「操縦安定性」「車内の静粛性」「燃費」「乗り心地」「ウェットグリップ性能」など総合的なパフォーマンスを向上。他のタイヤに比べ、溝のパターンを複雑にすることで路面から伝わる音や震動の軽減を実現させています。

通常であれば低燃費性能とウェットグリップ性能は、一方を高めるともう一方が低くなる関係にあります。しかしコンフォートタイヤはこの相反する要素を高次元で両立させていることが最大の特徴です。

BMWやベンツなど比較的スピードが出る高級車で、純正として扱われているケースがほとんど。また乗り手の快適性や安全性を考えると、家族など数人で乗ることが多いミニバンやSUV車は最適であると言えます。

2 交換時期の判断基準

車のタイヤの交換時期や寿命はどのように判断すればいいのか気になるところ。

ここではタイヤの使用年数や、スリップサインと呼ばれる見た目で判断する方法を紹介していきます。

2-1 使用年数で判断するケース

タイヤには消費期限があり、種類にもよりますが交換する年数の目安は一般的に4〜5年です。

スタッドレスタイヤであれば使用しているゴムが他のタイヤよりも柔らかく劣化しやすいため製造年数から3年程度で交換するのがいいと言われています。

使用状況によりますが、製造メーカーによっては製造から5年以上経ったタイヤであれば日常点検を継続することが必要です。10年以上たった場合であれば、見た目に問題がなくても交換することをおすすめします。

タイヤの製造年数の確認方法ですが、2000年以降に発売された物であればタイヤのサイドウォールに4ケタの数字で表記されています。最初の2ケタが週を意味しており、次の2ケタが年を表しています。例えば「3109」と表記されていれば、2009年の31週目に製造されたいうこと。

新品タイヤを購入する際にも製造年は確認しておくことがポイント。売れ残っていた場合、例え新品であっても製造後2年以上を経過しているなんてこともあるので注意が必要です。

2-2 スリップサインで判断するケース

タイヤの交換時期を判断する際に目安となるのがスリップサイン。これはタイヤの溝が1.6mm以下になるとスリップサインが出てくるため目視で確認することができます。

一箇所でもスリップサインが見えたら即座にタイヤを交換しましょう。またタイヤの溝が1.6mm以下で走行していると道路交通違反になるので注意が必要です。

タイヤの溝は走行距離5000kmで約1mm摩耗すると言われています。新品の状態でタイヤの溝は約8mmなので、単純計算で32000km走行するとタイヤの溝は1.6mmになるということ。

使用状況によって摩耗具合は変化しますので一概には言えませんが、年数が経ったタイヤや走行距離を重ねているタイヤは定期的に点検を行うことが大切です。

3 タイヤが劣化する原因

3-1 タイヤのひび割れの放置は危険!

タイヤは劣化すると徐々にひび割れがひどくなります。このひび割れは実はとても危険なサインで、進行するとタイヤが圧力に耐えきれず爆発する「バースト」の原因になることも。

タイヤが爆破するなんて信じにくいですが、タイヤの状態が悪いために起こりえる現象です。ひび割れ以外にも空気圧の調整をしっかり行っていなかったなどの原因も考えられます。

しかしながらひび割れは補修することはできません。

タイヤはゴム製品であり、その伸縮性能である特徴を活かし走行時の衝撃を和らげているわけです。もちろんタイヤの伸縮性能が無くなれば空気圧や車両の荷重により、タイヤにかかる圧力に耐えきれず異質な膨らみが出たり、ひどいケースであれば前述のようなバーストなどの大きな事故に繋がることも…。

タイヤの性能は技術の進歩により、過去に比べ格段に向上しています。しかし劣化を遅らせることはできても、劣化しないタイヤは存在しません。つまり劣化が進行すれが交換するしか方法はありません。

3-2 ひび割れの原因

タイヤは紫外線、高温多湿に弱く劣化の進行を早めてしまう原因の一つ。タイヤのゴムの中に劣化防止剤を練り込んであり、高温多湿の場所に保管していると劣化防止剤の成分がタイヤの中から抜けてしまいひび割れが発生してしまいます。つまり未使用の状態でも保管場所を誤ると、ひび割れが発生していたなんてことにもなりかねません。

購入当初はツヤのあるタイヤでも、時間が経過すればどんどん白っぽくなります。そのような場合に油性タイヤワックスを使用することが多いですが、何度も使用することでひび割れの原因になることを覚えておきましょう。

油性タイヤワックスも劣化防止剤の成分に悪影響を及ぼしてしまうため、油性の物は極力使用するのは避けることがおすすめ。

また洗車に使用する洗剤もタイヤにとっては良くありません。タイヤは地面に近い部分のため特に汚れが付いてしまいます。その際、洗剤で洗い過ぎてしまうと劣化の原因となってしまうので、できるだけタイヤ付近には洗剤をかけないように注意しましょう。

4 タイヤの劣化を防止する4つの方法

4-1 日常点検とタイヤの空気圧点検

車を運転する際にタイヤの日常点検を行うことがポイントの一つ。走り終わった後は小石や金属片、釘などを踏んでいないかを確認しましょう。

またタイヤの適正空気圧をキープすることがポイント。タイヤの空気はどうしても自然に抜けていくものです。適正空気圧に対して低い状態で走行し続けるとタイヤのショルダー部分が摩耗しやすく、逆に高い状態で走行しているとタイヤのトレッド面のセンター部分が摩耗しやすくなります。

また空気圧が不足した状態で走り続けた場合、パンクの原因になったり燃費が悪化するなんてことも…。

タイヤの寿命を延ばすためにも月に一度はエアチェックを行うことがおすすめ。その際にドア周りか給油口の蓋の裏側に、タイヤの空気圧が表記されているシールが貼られているのでそちらを確認しましょう。

4-2 保管方法や保管場所

タイヤを長く使用するには保管方法や保管場所が大切なポイント。前述した通り、紫外線や高温多湿はタイヤにとって天敵です。

保管する場所は直射日光や雨風が当たらずに、なるべく暗く涼しい場所で保管しましょう。タイヤの空気を半分程度抜いて保管することも、ゴムの経年劣化やひび割れなどの進行を防ぐことができます。

タイヤラックや遮光性と防水性のあるカバーを活用することもポイントの一つです。

4-3 普段の走行方法やタイヤの位置をローテーションさせる

タイヤの寿命を延ばすには普段の走行方法も大切。

急ブレーキや急発進などが多ければタイヤの偏摩耗を起こしやすく、タイヤのゴムの減りも早くなります。段差を乗り越える時はスピードを落として丁寧に通過することもタイヤにとって寿命を延ばすポイント。

タイヤは同じ位置のまま使用すると、前後のタイヤで摩耗の進み具合が異なったり部分的に摩耗してしまいます。

エンジンがフロント部分にあるケースは、前輪に負荷がかかりやすいため減りが早くなる傾向です。タイヤの位置を変更することが重要で、入れ換える目安は5000km走行ごとがおすすめ。

タイヤの入れ換える方法は駆動方式によって異なります。FF車の場合であればエンジンが前方部分に搭載されているため、右前輪と右後輪、左前輪と左後輪のタイヤを入れ換えましょう。一方エンジンが後方部分に搭載されているFRや4WD車のケースは、右後輪と右前輪、左後輪と左前輪へタイヤを入れ換えます。

このように駆動方式によってタイヤを入れ替えることで均一に減らすことができますが、手間がかかってしまうため業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

今回は車にとって大切なタイヤについて種類から交換時期などについて解説してきました。

タイヤは車の基本性能を支える重要なパーツであり、交換するタイミングは使用年数や走行距離での判断など様々。

最適なタイヤを装備することや交換時期を理解することで快適なカーライフを楽しめるといいですね。

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