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1970年代を彩った旧車10選!!

1970年代を彩った旧車10選!!

1946年に第二次世界大戦は終局を迎えましたが、日本の工業は甚大なダメージを受けていました。
しかし、そこから復興し、1964年には東京でオリンピックを開催できるほどになったのです。
以降、先進国の文化や技術を取り入れ、日本は劇的な発展を遂げてきたといえるでしょう。
そこには自動車も含まれます。
今回は、高度成長期を経て、安定成長期へと移行した1970年代に誕生し今もなお語り継がれる旧車についてご紹介します。

1970年代はどんな時代?

1970年代は、元号でいうと昭和45〜54年にあたります。
1960年代には、戦後間もないにも関わらず、カラーテレビや数々の人気自動車の登場など素晴らしい発展を遂げました。
現在でも使用されている高速道路もこの年代に開通し、国内における自動車の需要がとても高まっていたといえるでしょう。
続く1970年代では、それらを上回る成長が見受けられます。

1970年に日本万国博覧会、通称大阪万博が開催されました。
高度経済成長を遂げた日本の真価を披露するイベントとして、世界各国からも大勢の来場者が訪れました。
当時では史上最大の規模といっていいでしょう。
代表的な作品のひとつである太陽の塔は、誰もが一度は目にしたことがあるでしょう。

続く1971年、生活に身近な存在である有名ハンバーガーショップ1号店の開店やカップラーメンが登場します。さらには1974年、馴染みあるコンビニエンスストアの1号店が開店しました。

庶民の間では生活や考え方が劇的に変化しました。
これまでは政治に対し熱烈な興味を持っていたのが、コンビニエンスストアで食料を買い込み、自宅で好きなテレビ番組を見るといった個人的な幸せを求めるようになってきたのです。

1977年には国民栄養賞が創設され、最初の受賞者として日本のプロ野球界で数々の伝説を残した王貞治が選ばれています。
そして、1978年には成田空港が開港しました。

現在でも庶民の間で深く愛されている食品や1号店が登場した1970年代ですが、決して明るいニュースだけではありません。
国内初のハイジャック事件であるよど号ハイジャック事件は、大阪万博が開催された1970年に起きました。

1972年に起きたあさま山荘事件は、多くの国民がテレビ中継によってその結末を目撃しています。
ほかにも、1976年には世界を巻き込んだ大規模汚職事件であるロッキード事件が起きました。

世界中を揺るがした石油危機が起きたのも1970年代です。
石油の大幅値上げにより、物価が急上昇して混乱を招きました。
自動車産業も例外なく影響を受けています。

1970年代を代表する旧車とは?

1970年代はよくも悪くも国民の考え方や生活が大きく変化した時代です。そのような時代背景のなかで、自動車も進化してきました。
昭和40〜50年末の間で自動車の普及率が3倍にまで膨れ上がったのも、人々の生活が安定した証拠でしょう。

ここでは、1970年代の前半と後半に分けて、それぞれの時代を代表する旧車から5台ずつご紹介します。

1970年代前半を代表する旧車

【1970年代前半の旧車】懐かしの旧車をご紹介します!

1960年代では、トヨタと日産自動車で開発された自動車が名を挙げていました。
1970年代に入ると、上述の2社以外からもさまざまな自動車が登場しています。
1970年代前半に登場した代表的な旧車は、次の5つです。

1:ホンダ・シビック(初代)

1972年、ホンダが開発し販売されたのがホンダ・シビックです。
当時登場したなかでは革命的な性能を備えた自動車といえます。

1970年、アメリカからオゾン層の保護や酸性雨対策など、環境を守ることを目的とした大気浄化法改正法(マスキー法)が制定されました。
四塩化炭素およびフロンガスの完全廃止、二酸化硫黄排出量の削減といった内容で、そのなかには自動車から排出されるガスの制限も含まれていました。

ホンダ・シビックは、このマスキー法によって定められた制限を世界で初めてクリアしたエンジンを搭載したことで有名です。
環境に優しい性能だけでなく、細かいところにまで配慮された優れたデザインが人々の心を掴みました。

2:トヨタ・セリカ

1970年、トヨタが開発し販売されたのがトヨタ・セリカです。
1966年に販売されたトヨタ・カローラをフルモデルチェンジして生まれました。
その魅力は、トランスミッションやエンジンをはじめ、内装や外装といったものまで自由にパーツを選べたところにあります。
多くの若者から支持を受け、大衆車トップの座に迫りました。

3:トヨタ・カリーナ

1970年、トヨタ・セリカと同様、トヨタが開発し販売されたのがトヨタ・カリーナです。
最後のモデルである7代目は2001年まで販売されていました。
初代は7年もの間販売されており、当時では長い記録を残しています。
リアコンビネーションランプが縦長であったり、フロントマスクには内と外を分けた丸形4灯式ヘッドランプを採用したりと、個性的なデザインが特徴的です。

販売当初は2ドアでしたが、やがて4ドアが採用されています。
ほかにも数々の仕様変更が7年間で行われました。
また、俳優の千葉真一がテレビCMを務めたことでも注目を集めたとされています。

4:いすゞ・117クーペ

いすゞ・117クーペは、いすゞ自動車から1968年に初代が発売された1970年代を代表する国産自動車のひとつです。
1968年に初代が誕生してから1981年の間に何度もグレードアップしています。
イタリアの工業デザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロがデザインしました。
手作業でなければ仕上げられないようなデザインも数多くありましたが、いすゞは極限まで再現できるように丹念に作られたとされています。

5:フォルクスワーゲン・ゴルフ

1974年、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲンが開発し販売されたのが、フォルクスワーゲン・ゴルフです。
現在では7代目にまで至り深く愛されています。
その魅力は何といってもデザインでしょう。
平面で構成されているため、シャープでコンパクトな印象を受けます。
フロントエンジンおよびフロントドライブ(FF)方式が採用されています。

そのデザインは世界中の自動車メーカーに影響を及ぼし、他社からもフォルクスワーゲン・ゴルフを参考にしたシャープでコンパクトな自動車が多数生まれています。
フォルクスワーゲン・ゴルフはコンパクトカーの代名詞的存在であったといえるでしょう。

1970年代後半を代表する旧車

【1970年代後半の旧車】懐かしの旧車をご紹介します!

1970年代は、マスキー法の制定や石油危機など自動車産業にとっては厳しい時代だったかもしれません。
一方で、国民の誰もが自家用車の所持が当たり前のようになった時代でもあります。
過酷な時代背景のなかで、多くの自動車メーカーが優れた自動車を開発し続けた賜物だといえるでしょう。
1970年代後半に活躍した自動車には、特にその傾向が見られます。
1970年代後半を代表する旧車を5台ご紹介します。

6:マツダ・サバンナRX-7

1970年代にマツダから誕生したマツダ・サバンナ。
なかでも傑作だとされているのが、1978年に登場したマツダ・サバンナRX-7です。
コンパクトなデザインが目を引きますが、ロータリーエンジンを搭載したスポーツカーです。
排気ガスを再燃焼させる装置の採用によって、燃費は従来よりも4割も改善されています。
石油危機の影響下でも活躍できる工夫です。

7:スズキ・アルト

1979年、スズキが開発し販売されたのがスズキ・アルトです。
現在では8代目まで登場しており、長きにわたって愛されています。
当時、新車の値段相場は60万円、中古車が50万円でした。
そのなかで、スズキ・アルトは47万円と驚きの値段設定で話題を呼んだのです。

また、スズキ・アルトが人気を博した背景には、当時の税制も大きく関係しています。
1970年代の日本では、軽乗用車には15%以上の物品税が課せられていました。
一般的な軽乗用車を購入するためには高税率が課せられるのに対して、商用車には税がかからなかったのです。

そこでスズキは、徹底的なコストダウンを行った商用車の開発に乗り出します。
後部座席を簡素な作りにし、実質的に2人乗りとすることで商用車としたのです。
そのほか、随所でコストダウンを行った結果、本体価格47万円を実現させます。
当時としては異例の価格に加え、物品税がかからない自動車として人気を獲得しました。

8:ホンダ・アコード

1976年、ホンダが開発し販売されたのがホンダ・アコードです。
昭和51年の排出ガス規制を通過するべく、低燃費で環境にも優しい車を目指して開発されました。
なかでも、1978年に登場したモデルであるアコードサルーンは、よりゆとりを持って走れる作りとなっています。

後に登場したEX-Lは、見た目だけでなく車内も豪華な作りで注目を集めました。
スイッチ操作で窓の開閉が可能なパワーウィンドウや、フルオートエアコンの採用など高級感も兼ね備えています。

9:トヨタ・スターレット1300

1978年、トヨタが開発し販売されたのが2代目トヨタ・スターレット、通称1300スターレットです。
1973年に誕生した初代トヨタ・スターレットから数々の性能アップを実現しました。
同期に活躍していた多くの自動車がFF方式であったのに対し、1300スターレットはフロントエンジンおよびリアドライブ(FR)方式を採用しています。
同じクラスの自動車のなかで、フロントディスクブレーキを初めて標準搭載しました。

10:トヨタ・クラウン(6代目)

トヨタが開発し販売している高級自動車トヨタ・クラウンの6代目です。
1974年に5代目が登場してから5年を経て、フルモデルチェンジを果たしました。
ドアガラスを閉めるとセンターピラーが隠れるように作られており、大変好評だったとされています。
従来のデザインがさらに研ぎ澄まされ、よりスタイリッシュな印象を受けるのが特徴です。
ほかにも豪華なオプションが揃っており、石油危機によって危ぶまれたトヨタのブランド回復に貢献しました。

過酷な時代だからこそ生まれた数々の自動車たち

1970年代は、これまで凄まじい成長を見せてきた自動車産業を足止めしてしまうかのように、石油危機や排ガス規制といった課題が立ち塞がりました。
だからこそ、そういった課題を乗り越えられる自動車が誕生したといえるでしょう。
当時としては環境に優しく燃費のよい自動車が多いため、今手を出しても十分に活躍してくれます。
ぜひ最高の1台を見つけ出してみてください。

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