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まさかパンク!?車のタイヤがパンクした時の対応策から原因、予防策まで全て網羅!

まさかパンク!?車のタイヤがパンクした時の対応策から原因、予防策まで全て網羅!

車のトラブルで多いのがタイヤのパンク。

実際、走行中にタイヤがパンクしてしまうととても危険です。パンクを初めて経験した場合、対処の仕方がわからず焦ってしまうこともあるでしょう。もし、パンクしてしまった際にその後の対処法を事前に把握していたならば、慌てずに対応することが可能です。

そこで今回は、車のタイヤがパンクしてしまった際に行うべき対応策から、パンクの原因や予防策などパンクにまつわるあらゆる情報を紹介します。普段のメンテナンスにもとても役立ちますので、この機会にぜひ参考にしてみてくださいね!

本記事を読まれている方で緊急時で急ぎの場合は、JAF(日本自動車連盟)へ連絡を入れましょう。安全に対応してもらえますよ。

1 パンクした時の対応

まず、タイヤがパンクしてしまったら慌てず落ち着いて行動することが大切。

パンクはいつ起こるかわかりません。パンクが起こってしまったときの対処法を覚えておきましょう。

1-1 まず安全な場所に停車

運転中にパンクしてしまった場合、まず可能な限り早急に安全な場所に停車させます。

車を停車させる際は、ハンドルをしっかりと安定させ、急ブレーキをかけずゆっくりとスピードを落とすことが重要。タイヤに負担をかけないようにフットブレーキを使わずに、エンジンブレーキを使用してスピードを落とすことが得策です。

しかしながら、高速道路や細い道などでは安全に駐車する場所が見当たらないこともしばしば。

その時は後続の車に合図をしましょう。ハザードランプや三角表示板、発煙筒を使用し周囲へ停車していることを知らせ、注意喚起を行うことが大切です。

1-2 JAFなどのロードサービスに連絡

パンクした時の対応は修理や交換などさまざまありますが、なによりも緊急時という時にはロードサービスへ連絡を入れましょう。24時間対応してもらえて、電話一本かけるだけで現場に駆けつけてもらえます。

ロードサービスは「JAF(日本自動車連盟)」と「ご自身で加入されている任意保険会社」に分類されます。とにかく緊急事態という場合には、まずどちらかに連絡を入れましょう。

なお、費用はかかるもののJAFは非会員でも対応可能です。また、昨今では保険会社のロードサービス内容も充実していますので、万が一の時に備えて加入しておくことをおすすめします。

1-3 スペアタイヤに交換

車のタイヤがパンクした場合、スペアタイヤに交換する方法があります。パンクしたまま走行するとタイヤへのダメージはもちろんのこと、運転のしづらさから事故に繋がることも。

スペアタイヤに交換する際は、第一に必ず安全な場所に停車してから行うことが大切。1本のタイヤ交換には30分以上要することが多いです。そのため人や車通りの少ない道であったとしても事故が起こる可能があるため、作業中は安全第一を心がけましょう。

またタイヤ交換にはタイヤ止め、ジャッキ、トルクレンチ等の工具が必要です。これらの工具を準備しておくと、万が一の際に安心なので準備しておくことをおすすめします。

タイヤ交換はやり方さえ覚えてしまえばそれ程難しい作業ではありません。そのためタイヤ交換を行ったことがないという方は、いざという時のために1度練習してみることもおすすめです。

タイヤ交換の方法はJAFのホームページに詳細が記載されています。参考にしてみてください。

1-4 応急処置(修理キットなど)

車にスペアタイヤを積んでいない場合は、応急処置を行います。

応急処置をするための修理キットはカーショップなどで販売されているので予め用意しておきましょう。車種によっては収納面でスペアタイヤを積むことが困難となることもあるので、常時修理キットを搭載しておくことをおすすめします。

小さな異物が刺さる軽度のパンクでしたら修理キットで十分対応可能。また取扱説明書にそって修理を行うだけなので、慣れていない方でも簡単に扱うことができる点も利点の1つ。しかし、バーストのような重度のバンクには対応不可能なので注意が必要です。

1-5 近くのガソリンスタンドやカーショップに持ち込む

近辺にガソリンスタンドやカーショップがある場合、車を持ち込むと修理やタイヤ交換に応じてもらえます。

タイヤ専門店や修理業者と比較すると価格が高めに設定されていることが多いですが、すぐに修理を依頼することが可能です。パンクした場所からガソリンスタンドなどが近くにあるかを確認してみましょう。

その際、「近く」ということが重要。ガソリンスタンド等が遠くにあるにもかかわらず、そこに向けて走行するととても危険です。あくまでも「近く」にある場合のみの対応に留めておきましょう。

2 パンクをした際に行ってはいけないこと

パンクをした時に行うべき対応がある反面、行ってはいけない対応もあります。

下記の行動を行うべきではありません。その理由も理解しておきましょう。

2-1 そのまま走行しない

前章で少し触れましたが、パンクをした車でそのまま走行することは控えましょう。パンクした状態ではまっすぐに走行することすら困難です。安定した走行が難しくなるため事故を引き起こす可能性が高まります。

またタイヤへのダメージは大きく、ホイールや車体にも大きな影響を及ぼすことを覚えておきましょう。最悪な場合は大掛かりな修理が必要となり、多額の費用がかかってしまうなんてことも。

2-2 タイヤに刺さった異物を抜かない

タイヤに釘やネジなどの異物が刺さってパンクしてしまうこともあります。その時に、刺さっている物を抜くことは控えましょう。

抜いてしまうことによりそこから空気が漏れてしまい、タイヤがぺしゃんこな状態になることも。また刺さっている物を抜くべきではないもう1つの理由に、修理時間を短縮することができるという点もあげられます。刺さっている物を抜いてしまうと、タイヤのどの箇所に穴が空いているのかを把握することが難しくなってしまうためです。

タイヤに刺さった物は抜かず、そのままの状態で対応しましょう。

3 パンク修理にかかる費用・時間の目安

カーショップや修理業者に対応してもらった際、パンク修理にかかる費用や時間は気になるポイントの1つ。

パンクの状態によって異なる点もありますが、修理にかかる費用や時間の目安を説明していきます。

3-1 パンクによる修理費用や修理時間

パンク修理の費用は、穴を塞ぐだけで済むシンプルなパンク修理でしたら一般的に2,000円前後が相場。一方で穴を塞ぐ以外にもより複雑な工程を含む修理の場合は費用も高くなり、5,000円前後が相場価格となることが多いです。

パンク修理に要する時間は、1本あたり20〜30分が目安。これは穴を塞ぐだけのシンプルなパンク修理にかかる時間となります。修理時間も修理費用と同じく工数が増えることにより当然のことながら時間もかかり、複雑な修理になると1本1時間以上かかってしまうことも。

4 パンクが起こる様々な原因

一言にパンクと言っても原因は様々。ここからは、パンクが起こりうる原因を紹介します。

パンクの原因を知ることにより対策を講じることも可能となるでしょう。

4-1 異物が刺さる

タイヤのパンクで多く見られる原因が、釘などの異物がタイヤに刺さって起こるパンクです。

異物が刺さったからといっても、すぐに「パンッ!」とパンクすることは稀で、刺さった箇所から少しずつ空気が抜けていくのが特徴。このことから「スローパンク」と呼ばれています。

徐々に空気が抜けるため刺さった直後には気が付かず、後々に気がつくことの多いパンクです。

4-2 空気圧の異常

タイヤのパンクには、空気圧が原因で起こることもあります。

タイヤに適正な空気圧が入っていない状態での走行が主な原因です。空気圧の異常はタイヤを破裂させ、一気に空気が抜けてしまうことも。この現象をバーストと呼びます。

バーストしてしまうとハンドルが取られ、ブレーキも効かなくなり、事故に繋がる危険性が。そのため細心の注意が必要です。

4-3 経年劣化

タイヤの経年劣化もパンクの原因の1つ。

長年の走行によりタイヤの弾力性や硬度が失われることによりパンクを引き起こします。また、ビードの破損やバルブの劣化もパンクの原因となるため、注意が必要。

5パンクを未然に防ぐためのチェックポイント

外的要因により、防ぐことのできない突発的なパンクもあります。

しかし、多くのパンクは下記のチェックポイントを押さえておくことにより未然に防止することが可能です。

タイヤをパンクさせないためにも、定期的にタイヤの状態をチェックしておくことをおすすめします。

5-1 一番大切なタイヤの空気圧

タイヤの空気圧チェックは欠かせません。

空気圧が低下するとタイヤの張りが無くなります。この状態で走行するとタイヤは熱を持ち、「ヒートセパレーション」と呼ばれるタイヤと道路の設置部分であるトレッドに剥離が生じてしまうのです。

また、タイヤ内部も破損しやすくなりバーストを引き起こす原因にも。

空気圧の低下によるタイヤ機能が下がることを「スタンディングウェーブ現象」と呼びます。バーストの原因で最も多いのがスタンディングウェーブ現象です。

一方で空気圧が高すぎることもよろしくありません。空気圧が高すぎると、障害物に当たった際に内部損傷が起こり、接触部からのバーストが起こりやすくなります。

このことから空気圧は高すぎず低すぎず、車種ごとの適正な空気圧を保つことが大切です。

5-2 スリップサイン

タイヤには溝が掘られていますが、走行によってタイヤに摩擦が生じ徐々に溝が浅くなります。この溝が浅くなるとタイヤはスリップしやすくなり、危険を伴うことも。

溝の深さは1.6mm以上必要と法律で定められ、1.6mmを示す基準としてタイヤには「スリップサイン」が入っています。スリップサインが出るとタイヤの使用限界が近く、パンクの確率も高まるんです。

実は、このスリップサインのあるタイヤでの走行はパンクの原因になるだけでなく、道路交通法違反にも該当してしまいます。スリップサインが1箇所でも出ていたら、そのタイヤでの走行は禁止です。

5-3 ひび割れの有無

タイヤは使用しているとひび割れや亀裂が入ることも。

ひび割れや亀裂のある箇所は、他の箇所よりも耐久度が低くなっています。そのような状態のタイヤで走行すると、パンクの可能性が高まりますので、注意が必要です。

5-4 偏摩耗

「偏摩耗」もパンクに繋がることがあります。

偏摩耗とは、走行方法や道路条件によってタイヤのトレッドが部分的に異常摩耗する現象のこと。

偏摩耗を防ぐためには、第一にタイヤの空気圧を適正に保ちましょう。

他には定期的にタイヤの位置交換(ローテーション)を行うことも有効。右前輪と左後輪、左前輪と右後輪を定期的に入れ替えるとタイヤへの負担が均一化させることが可能です。

5-5 寿命の把握

タイヤは車の脚として機能しているため、とても頑丈に作られています。しかし走行するにつれ徐々に劣化し、4年も走行するとタイヤは寿命を迎えるんです。タイヤの寿命は走行距離で判断することもでき、約30,000km走行するとタイヤの交換時期であると把握しておきましょう。

また、タイヤにはシリアルナンバーが記載されています。この番号を調べるとタイヤの製造年週と製造西暦を調べることが可能です。

例えばタイヤに【ABC3018】と刻印されていると仮定しましょう。最初のアルファベットは製造された工場などを識別する表示。ここで重要なのは、タイヤが製造された時期を示す数字である下4桁です。始めの2桁30が製造週目を表し、後ろの2桁18が製造西暦を示します。

このことから、上記のタイヤは2018年の30週目に製造されたタイヤであることが読み取れるんです。1度ご自身のタイヤも確認してみると良いですよ。

まとめ

走行中にタイヤがパンクしてしまったら慌ててしまう気持ちを鎮めて、まずは安全な場所に停車させます。その後、落ち着いて現状を把握し行動しましょう。

緊急時の場合は最初にロードサービスに連絡を入れることが重要です。

緊急でないのであれば、ご自身でタイヤの交換または修理を行うか、カーショップなどに修理を依頼するかの判断を行いましょう。

タイヤのパンクは突発的に起こることもありますが、多くは普段のメンテナンスをしっかりと行うことにより、そのリスクを回避することが可能です。

この機会にパンクの原因や、パンクした時の対応策を理解して、いざという時のための知見を深めておくのはいかがでしょうか。

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