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スペアタイヤの種類や寿命、交換方法について

スペアタイヤの種類や寿命、交換方法について

普段から車を利用するドライバーは、突然のパンクに困った経験のある方も多いのではないでしょうか。そんな突然のパンクの際、用意してあると心強いのがスペアタイヤです。

数ある車のトラブルの中でも、バッテリー上がりに次いで多いタイヤのパンク。走行中に釘などの鋭利な異物を踏んでしまった場合にはもちろんのこと、タイヤの劣化や夏場の高温になった舗装路もパンクの原因になることで知られています。

スペアタイヤを用意しておくと、ロードサービスを呼ばなくても自身でパンクなどのトラブルの対処が可能です。しかしながら、スペアタイヤについて正しく理解していないと、思わぬアクシデントの原因になってしまうことも。

そこで今回はその種類や寿命、走行距離の目安、減少している理由、交換方法まで、スペアタイヤについてお伝えします。

1 スペアタイヤとは?概要や種類について

そもそもスペアタイヤとは、走行中にタイヤがパンクした場合など、思わぬトラブルに備えて積載する予備のタイヤのこと。搭載義務はなく、積載していない場合も違反にはなりません。近年では自動車の性能向上や軽量化の目的から、スペアタイヤを標準で採用する車種は減少傾向にあります。

スペアタイヤを搭載する車の場合、主にトランクルーム下のコンパートメントや車体の下、SUV、RV等ではスペアタイヤをタイヤカバーに収納し、リアに積載するスタイルがお馴染みです。

そんなスペアタイヤの種類は主に以下の三つ。

  • テンパータイヤ(テンポラリータイヤ)タイヤトラブル時に使用する目的で設計されている応急用タイヤ。標準タイヤと比べるとタイヤ幅が細く、接地面積が小さいのが特徴です。車に積載するという特性上、軽量に設計されていることが多く、タイヤ径が小さい場合も。加えて標準タイヤと比べて耐久性や走行性能も劣り、空気圧も異なるため走行距離や最高速度には向きません。
  • 標準タイヤSUVやRVをはじめとした積載スペースに余裕のあるモデルの場合、スペアタイヤとして標準タイヤと同様のタイヤを搭載していることがあります。テンパータイヤと比べると重量が重くなるデメリットはあるものの、通常時と同様の走行が可能です。
  • スペースセーバータイヤスペースセーバータイヤとは、タイヤのサイドウォールが折りたたまれ、コンパクトに収納できるスペアタイヤのこと。収納時には空気が充填されていないため、使用する際には付属のエアポンプで空気を入れる必要があります。かつて、スポーツカーをはじめとした積載スペースの狭いモデルで採用されていました。現在は、スペアタイヤを標準搭載するモデル自体が減ったこともあり、目にする機会はほとんどありません。

2 スペアタイヤの寿命

近年では自動車の性能向上したことやロードサービスが充実したこともあり、スペアタイヤを利用する機会が少なくなりました。しかしながら全く使用していない場合であっても、スペアタイヤはゴム製故に時間と共に経年劣化します。

トランクルーム等に収納されているスペアタイヤの寿命は、製造年から7〜10年程度が目安。車体の下に取り付けられているスペアタイヤの場合は車外に露出していることもあり、さらにその寿命は短くなります。

加えて、利用していない場合でも徐々に空気圧が減少していくのもポイント。定期的に点検をして、空気を入れましょう。

そして、スペアタイヤはあくまでも緊急時に利用するタイヤです。使用時の走行距離の目安は100km程度、最高速度に関しても70〜80km/h程度と標準タイヤのような長期的な使用は考慮されていません。そのため、緊急時に利用したら、直ちに標準タイヤに交換する必要があります。

3 減少するスペアタイアに成り替わるタイヤ修理キット

前述の通り近年ではスペアタイヤの利用頻度も減ったことから、標準搭載するモデルが減少しています。車の性能向上やロードサービスの充実、それに伴う使用頻度の減少、車両重量の軽量化、タイヤ交換の難易度が高いこと、義務化されていないことなどその理由はさまざま。

そんなスペアタイヤに変わる応急処置として現在の主流となっているのが、修理材をタイヤ内部に注入し、空気漏れを止るタイヤ修理キットです。スペアタイヤと比べて軽量な上、比較的簡単にタイヤのパンクの応急処置ができます。

しかしながら、バーストなどタイヤの損傷が大きい場合は対応できない、処置方法によってはホイールの再利用ができなくなる場合がある、空気を再充填する必要がある、などのデメリットもあるため注意が必要です。

また、タイヤの空気圧がゼロになっても一定距離を走行できる「ランフラットタイヤ」と呼ばれるタイヤも存在します。しかしながら、高価格かつ乗り心地が悪いことから、現状ではあまり普及していません。

4 スペアタイヤへの交換方法

スペアタイヤを利用するパンクなどの機会は突然訪れるもの。いざという時のために、タイヤの交換手順をおさえておくと安心です。

そして、タイヤ交換には工具が必要なため、あらかじめ愛車に以下の道具が積載されているか確認しておきましょう。

  • ジャッキ
  • 車載工具
  • 発炎筒、三角表示板

他にも交換作業中に車が動いてしまうのを防ぐため、輪止めを用意しておくと安心です。

スペアタイヤの交換手順は以下の通り。

  1. 後続車が視認できる安全な場所に停車する。ジャッキで車体を持ち上げるため、平坦な舗装された場所を選びましょう。
  2. AT車の場合シフトレバーをパーキングに、MT車の場合1速に入れ、パーキングブレーキをかける。
  3. 作業場所の安全を確認し、三角板を設置する。場合によっては発炎筒を利用しましょう。
  4. パンクしたタイヤの対角線上の車輪に輪止めをかける。
  5. パンクしたタイヤのホイールナットを少しだけ緩める。
  6. 車体ジャッキアップポイントにジャッキを咬ませ、車体を持ち上げる。ジャッキアップポイントは説明書に記載されているので、事前に確認しておきましょう。
  7. ホイールナットを全て取り外し、タイヤを取り外す。
  8. スペアタイヤを取り付け、対角線の順番でホイールナットを仮止めをする。
  9. ジャッキを降ろし、スペアタイヤを接地させる。
  10. 仮止めと同じく対角線の順番でホイールナットをしっかりと本締めする。
  11. 輪止めや道具を回収したら交換完了。

スペアタイヤは接地面が少なく、走行に支障をきたす可能性があるため、駆動輪には装着しないのがポイント。駆動輪がパンクした場合はタイヤを入れ替え、駆動輪以外にスペアタイヤを取り付けましょう。

自身でタイヤ交換ができない場合は決して無理をせず、ロードサービスに連絡してください。

長期の利用は厳禁!スペアタイヤを利用した後は

今回はスペアタイヤについてお伝えしました。

タイヤトラブルが起こった際に使用するスペアタイヤは、主にテンパータイヤ、標準タイヤ、スペースセーバータイヤの三種類があります。その中でも一般的に知られているのが、標準タイヤと比較すると細く、接地面積が小さい特徴を持つテンパータイヤです。

そんなスペアタイヤは、あくまでも緊急時に利用するタイヤ。走行距離の目安は100km程度、最高速度に関しても70〜80km/h程度と長期的な使用は考慮されていません。そのため、使用後は速やかに標準タイヤに交換しましょう。

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