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オルタネーターの役割や不調を見抜くためのポイント

オルタネーターの役割や不調を見抜くためのポイント

オルタネーターは、車の心臓部分といっても良いほど重要なパーツ。故障すると、車自体が動かなくなってしまう可能性も。

万が一オルタネーターが故障すると重大な事故につながってしまうかもしれません。

そのようなリスクを回避するためにも、オルタネーターの交換時期や寿命を理解しておく必要があります。また、故障の際の修理方法や、点検方法についても解説していきます。

1 オルタネーターとは?

走行中は部品が正常に働き、燃料の続く限り電力を供給できます。ではこの時になぜ車が必要な電力を確保できるのか不思議に思ったことはありませんか?その答えは「オルタネーター」が機能しているから。

オルタネーターは簡単にいうならば「発電機」のこと。エンジンの駆動力を利用して交流電流を生み出し、直流電流へと変換してバッテリーへと電力を供給して充電するという流れを担います。

すなわち、オルタネーターの役割は「エンジンの力を利用して電力を生み出し、バッテリーに電力を供給する」こと。

車に乗ってエンジンを始動させるときには当然ながら電力を使用します。走行中も、スピードメーターやその他の計器を表示するためには電力を消費します。もしもオルタネーターがなければ車は機能しないということになります。

さらに直接走行に関わらないヘッドライトや車内灯、エアコン、カーオーディオ、カーナビなどにもオルタネーターで生み出した電力が使用されています。

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2 オルタネーターの仕組み

オルタネーターは、エンジン駆動によって電力を生み出す「発電機」の部分と、直流電流を交流電流に変換してバッテリーで供給する「整流器」の部分の二つの構造物でできています。

オルタネーターは簡単に言えばモーターのような作りです。

エンジンの動きがファンベルトなどを介してオルタネーターに伝えられると、コイルの中心にある電磁石が回転して電力を生み出してくれます。オルタネーターから生まれた電力は直流電流に変換されたうえでバッテリーに蓄積され、起動時や運転中に必要な電力として供給されます。

3 万が一故障してしまうと大事故につながる可能性も

オルタネーターは非常に重要な部品であることがわかりますが、それと同時に故障してしまった場合は致命的な事故に繋がりかねません。

とはいえ万が一オルタネーターが故障したとしても車はすぐに機能停止するわけではなく、バッテリーに蓄えられた電力は残り、始動も走行も可能です。オルタネーターが故障したことに気づかずに運転を続けバッテリー内の電力を使い果たしてしまった場合、車はバッテリーが上がったような状態になります。

もし走行中に電力がなくなってしまえばパワーステアリングやブレーキ倍力装置も正常に機能しなくなります。運転そのものが困難な状態で車を安全に停車させなければいけません。さらにエンジンも停止しているため速度もどんどん落ちていき、もはやハザードランプも点灯できるかわからない状態です。さらに夜間である場合はヘッドランプも使えるか怪しくなります。

このように、オルタネーターの故障は重大な事故につながりかねません。

4 オルタネーターの不調を知らせるサイン

前述のようにオルタネーターが故障してしまうと非常に危険です。そのため、オルタネーターの不調は早く気づきたいもの。

オルタネーターが故障した際に確認できる症状の一例を記載します。

4-1 異音がする

普段聞きなれない異音がした場合、オルタネーターの故障を疑いましょう。劣化や、部品が外れかけている可能性が考えられます。

「キュルキュル」というような音ならゴムベルトの劣化、「カラカラ」というような音ならプーリーという回転部分が正常ではない可能性も。また「ウィーン」というような機械音ならベアリングが原因であることが考えられます。

もちろん異音はオルタネーター以外の部品の故障でも出ることがあるので異音が出たからといってオルタネーターの故障とは限りません。異音に気付いたらボンネットを開けたままエンジンをかけ、どこからの音かチェックしてみてください。

4-2 警告灯が点灯する

警告灯によってオルタネーターの故障が発覚することも珍しくありません。車によって異なるものの多くの場合はバッテリーの警告灯が点灯します。

バッテリーそのものに異常があることも当然考えられますが、エンジンをかけたあとにもバッテリー警告灯が点灯する場合はオルタネーターの故障かもしれません。

4-3 電気機器の異常や停止

オルタネーターが故障すると、電気の供給ができなくなります。そのためエアコン、カーオーディオ、カーナビ、ヘッドライトなどが動かなくなったり、室内灯がチラつく、そもそも点灯しないなどの異常が出ることがあります。

このように電気で動いているはずのものが急に動かなくなった場合はオルタネーターが機能していない可能性が高いでしょう。

4-4 エンジンの出力不調

エンジンのコントロールにも電力が使われています。そのためオルタネーターが故障するとエンジンがかかりにくいなどの不調が出ることがあります。

しかしエンジンがかからない理由は様々なので一概にオルタネーターの故障とは断定できません。どのような不具合であってもエンジンの不調は危険なので、必ず専門家にチェックを依頼しましょう。

5 オルタネーターを自分で点検する方法

オルタネーターの点検では、オルタネーターが生み出す電力が正常な値を維持できているかを計測する必要があります。点検のために必要な道具は大きく以下の2つ。

  • バッテリー&オルタネーターチェッカー
  • 作業用手袋

バッテリー&オルタネーターチェッカーは、バッテリーやオルタネーターに流れる電力を計測するための器具のこと。計測用の計器にプラス端子とマイナス端子のついたブースターケーブルがついています。ホームセンターやカー用品店で2,000円程度で購入できます。

ここからは手順を記載していきます。

バッテリー&オルタネーターチェッカーの端子をバッテリーにつないでください。ブースターケーブルの赤い方をバッテリーのプラス端子に、黒い方をマイナス端子に繋ぎましょう。

そうするとバッテリーチェックを示す部分のランプが点灯します。この時、ランプが3つとも点灯し、充電量が十分であれば問題なし。もしもランプが途中までしか点灯しなかった時は、バッテリーの充電量が不十分ということです。

もしひとつしか点灯しなければ、そのバッテリーは点検が必要な状況だと判断しましょう。

次に、オルタネーターのチェックです。

オルタネーターのチェックのためには、車のエンジンを始動させる必要があります。

後は、バッテリー&オルタネーターチェッカーの計器の表示を確認するだけ。電圧の流量に応じて3段階のランプが設定されているはず。3つともが点灯していれば電圧量が多すぎることを示します。正常な場合、オレンジだけか、緑とオレンジのランプが点灯します。商品によって異なる可能性があるため説明書に従って、電圧量を計測してみましょう。

バッテリーとオルタネーターの点検が終わったら、後は端子を外して終了です。

なお、オルタネーターの動作チェックにはより専門的な計測器具を用いる方法もありますが、一般家庭で行う分にはバッテリー&オルタネーターチェッカーで問題ありません。

もしもオルタネーターのチェックで異常が出た時は、業者などに検査の依頼をしてください。

6 オルタネーターの適切な交換時期は?

車にはオルタネーター以外にもさまざまな部品が使用されていますが、これらの部品の寿命はおおむね走行距離が10万kmを超えた頃と言われています。しかし、最近のオルタネーターは性能や持ちも良いので、走行距離が20万㎞を超えても交換せずに済むことも。この走行距離はあくまで目安なので、定期的に点検をすることが大切です。

走行距離とは別に、オルタネーターブラシの摩耗を寿命の目安とすることもあります。このブラシは金属製で、オルタネーター内部の電磁石に電流を流し、回転することで電力を発生させる役割を担っています。

オルタネーターブラシは、オルタネーターが作動するほど部品に接触する回数が増えるため、どんどん摩耗していきます。ブラシが摩耗すると正常に電力が伝えられず、エンジンがかからなくなったり、不安定になったりする原因になってしまいます。

7 オルタネーターの交換にかかる費用は?

オルタネーターの交換費用は依頼先によって変化しますが、基本的に部品代、工賃が費用となります。

新品のオルタネーターは費用が高く、中古品は費用が抑えられます。オルタネーターは、中古品でも問題なく使えることが多いため、インターネットで簡単に購入することができます。また、劣化した部品だけを取り換えたリビルト品も多数取り扱われています。

どのオルタネーターを使用すればいいかわからない場合は、プロに確認してから購入を検討しましょう。

交換をカーディーラーに依頼する場合は、新品のオルタネーターを使用するため費用も割高に。おおよその金額は、部品代と工賃を合わせて5~10万円程度を考えておきましょう。

修理工場に交換を依頼する場合、部品の持ち込みに対応してもらえることもあります。工賃を含めると、1~5万円ほどで対応してもらえるはず。状態によって金額は変化するため、あくまでも目安としてお考えください。

定期的にオルタネーターの点検も行い、不安のない運転を

エンジン駆動の力を使って電力を生み出し、変換してバッテリーへ供給し充電するという重要な役割を果たしているオルタネーター。故障すると非常に大きな事故につながってしまうかもしれないパーツです。

普段の生活ではなかなか意識しないパーツではありますが「自分の車はまだ大丈夫だろう」と軽く考えずに日頃から定期的な点検を心がけてくださいね。

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