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2代目ローレルの愛称は“ブタケツ”だけではなかった!

2代目ローレルの愛称は“ブタケツ”だけではなかった!

「ブタケツ」の前は「棺桶」と呼ばれていた

 ローレルはプリンス自動車がスカイラインの上級車として開発中、日産自動車と合併したことで1968年、日産から発売された。ただ初代はスタイリングが地味でイマイチ受けず、1972年に発売された2代目C130系でローレルという名前が定着した。アメリカナイズされたスタイルは流麗かつボリュームのあるもので、同時期のスカイラインであるケンメリと基本コンポーネンツを共有する兄弟車でもあった。この2代目ローレルを最近では「ブタケツ」という愛称で呼んでいる。ただ、この呼び方はここ15年くらいのことで、それ以前は「棺桶」ローレルなんて呼んでいた。

 なんで棺桶かといえば、ハードトップのスタイルにある。リヤシートに座れば誰でもわかる。ものすごく暗くて周囲が全然見えないのだ。これは外から見ても言えることで2ドア化で厚くなったCピラー周辺が壁のようにそそり立っている。乗ったら最後、何も見えないから「棺桶」だったのだ。

マイナーチェンジしたローレルは「ガメラ」と呼ばれていた

 また1973年にマイナーチェンジしたローレルのことを「ガメラ」と呼んだりする。これはマイナーチェンジでフロントマスクが変更され、ライトにグリルが装着されたことに由来する。このグリルのデザインが目玉を釣り上げたように見せていることから「ガメラ」と呼ばれるようになった。「棺桶」「ガメラ」ともに1980年代や90年代には定着した呼び方だった。

「ブタケツ」の名前の由来

 では「ブタケツ」はどこから来たのか。これはリヤスタイルが豚のようにグラマーなヒップだから。テールランプをバンパーに埋め込んだことでトランク周りが鉄板だけになる。これだけお尻が厚いデザインの国産車はあまりない。ブタのケツみたいだから「ブタケツ」なのだ。

 ちなみにブタケツ・ローレルにはスカイラインと同じL型6気筒エンジンが積まれ主流になるが、スカイラインより決定的に上級モデルだったことを示す例として、L26型の2.6リッターエンジンを積んだことが挙げられる。これは1973年のマイナーチェンジ以降のことで、なんと1975年にはL26がL28に変更されている。L型最大排気量である2.8リッターのL28を純正で積んでいたことも特徴だ。

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