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車のナンバーの分類番号から読み解く自動車の種別や用途

車のナンバーの分類番号から読み解く自動車の種別や用途

車のナンバープレートには、地名や数字、ひらがななど様々な情報が記載されています。

その中でも地名の右隣にある3桁の数字は「分類番号」と呼ばれ、自動車の種別や用途によって割り振られる重要な数字です。

この分類番号に記載されている数字について理解することで、車のおおよそのサイズや排気量、乗車人数など、様々な情報を読み取ることができます。

今回は自動車のナンバープレートの分類番号や3、5ナンバーと混同されがちな自動車税種別割、自動車重量税についてお伝えします。

1 分類番号とは?

分類番号とは?

そもそも車のナンバープレートに記載されている3桁の分類番号は、自動車の種別や用途によって割り振られます。

その3桁のうち、上1桁目は車の用途や種別を表しているのがポイント。つまり、頭の数字を確認することで、該当車両の種類が一目で判別することが可能です。

一般的に3ナンバーは1桁目が3の普通乗用車のことを、5ナンバーは1桁目が5の小型乗用車のことを表しています。

2 分類番号の頭の数字は車の種別と用途を表す

分類番号の頭の数字は車の種別と用途を表す

前述の通り分類番号の頭の数字、上1桁目は車の種別と用途を表します。

0から9までの10の数字が用いられており、車の種別は普通自動車、小型自動車、特殊自動車の3つに、用途は貨物、乗合、乗用、特殊の4つに分類されます。

上1桁目の数字 車の種別 車の用途
1 普通自動車 トラックなど貨物の輸送に使われる
2 普通自動車 乗車定員が11名以上の普通乗合車
3 普通自動車 乗車定員が10名以下の普通乗用車
4、6 小型自動車 貨物の輸送に使われる小型貨物車や軽貨物車
5、7 小型自動車 人の輸送に使われる小型乗用車や軽乗用車
8 普通・小型自動車 車いす移動車などの特殊用途の普通・小型自動車
9 大型特殊自動車 建設機械を除いた大型特殊自動車
0 大型特殊自動車 建設機械のみに限定した大型特殊自動車

普通乗用車は3ナンバー、コンパクトカーや軽自動車など小型の乗用車は5、7ナンバーと覚えておきましょう。

3ナンバーと5ナンバーの詳しい条件については、以下の表を参考にしてみてください。

3ナンバーの条件 5ナンバーの条件
以下の条件を1つでも満たした乗用車 以下の条件をすべて満たした乗用自動車
  • 排気量2,001cc以上
  • 全長4,701mm以上
  • 全幅1,701mm以上
  • 全高2,001mm以上
  • 排気量2,000cc以下
  • 全長4,700mm以下
  • 全幅1,700mm以下
  • 全高2,000mm以下

コンパクトカーに区分されている乗用車でも、5ナンバーの基準のうちいずれかが僅かにオーバーしていた場合は3ナンバーに分類されます。

気をつけたいのがモデルによっては、グレードの違いで3ナンバーと5ナンバーが混在するケースがあるということ。

例えば日産セレナの場合、グレードによってサイズが異なることから、ハイウェイスターVとLUXION(ルキシオン)は3ナンバーですが、他のグレードでは5ナンバー車。ヴォクシーの場合は、ZSに限り3ナンバーで、それ以外は5ナンバー車です。

車両の大型化に伴い、近年では多くのメーカーはラインナップを3ナンバーか5ナンバーのどちらかに統一されることが多くなり、同一のモデルで混在させるケースは減少傾向にあります。

しかしながら、中古車で旧車などを探している場合は3ナンバーと5ナンバーが混在する例も見られるため、あらかじめグレードごとのサイズや排気量をチェックしておくと安心です。

3 分類番号の下2桁の数字は希望番号かどうかを表す

分類番号の下2桁の数字は希望番号かどうかを表す

そもそもナンバープレートの4桁の数字「一連指定番号」には、登録時に割り振られる「一般払い出し番号」と、希望の番号を指定できる「希望番号」があります。

一般払い出し番号の場合は、普通車の場合下2桁が00から09まで、軽自動車の場合は80から82までが割り振られています。

一方、希望番号制度は1999年に普通車が、2005年に軽自動車が3桁の分類番号を採用したことから導入された制度。登録自動車の自家用・事業用車で、軽自動車では一部を除く自家用車に限り申し込みが可能です。

希望番号制度を利用して一連指定番号を指定した場合、分類番号の下2桁は以下の表の中から選ばれます。

分類番号の上1桁 分類番号の下2桁
1~3 10~98
4、5、8 10~79
4、5、8
(軽自動車)
83~99
6、7 00~79
6、7
(軽自動車)
83~99

4 近年ではアルファベットも

近年ではアルファベットも

これまで分類番号には、すべて数字が用いられてきました。

しかしながら近年では希望ナンバー制度にて、人気が集中している一部の一連指定番号と組み合わせる分類番号が枯渇。それを受け、2017年にアルファベットの導入などに関する道路運送車両法施行規則の一部が改正され、アルファベットの導入を開始。

翌年1月より、東京都、神奈川県、愛知県などの都市部を中心に分類番号の下2桁にアルファベットを使用したナンバーの交付がはじまりました。

分類番号には、数字との混同を防ぐため、A、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10文字が使用されます。これらのアルファベットは、分類番号の下2桁に配置され、「3A1」や「5AC」のように表記されます。

また、アルファベット導入後であっても、番号が残っている場合は3桁とも数字の分類番号のままで交付されるようです。

5 排気量で決まる自動車税種別割

排気量で決まる自動車税種別割

分類番号とよく混同されがちなのが、自動車税種別割です。

分類番号が自動車のボディのサイズ含む種別や用途で決まるのに対し、乗用車の自動車税種別割は自動車の総排気量によって決まります。

2024年現在の自動車税種別割の税額は以下の表の通り。

用途 総排気量(L) 営業車 自家用車
初回登録が2019年10月1日以後 初回登録が2019年9月30日以前
3、5、7ナンバーの
乗用車
電気自動車 7,500円 25,000円 29,500円
1.0L以下 7,500円 25,000円 29,500円
1.0L超~1.5L以下 8,500円 30,500円 34,500円
1.5L超~2.0L以下 9,500円 36,000円 39,500円
2.0L超~2.5L以下 13,800円 43,500円 45,000円
2.5L超~3.0L以下 15,700円 50,000円 51,000円
3.0L超~3.5L以下 17,900円 57,000円 58,000円
3.5L超~4.0L以下 20,500円 65,500円 66,500円
4.0L超~4.5L以下 23,600円 75,500円 76,500円
4.5L超~6.0L以下 27,200円 87,000円 88,000円
6.0L超 40,700円 110,000円 111,000円

一方、貨客兼用車1もしくは4ナンバーのうち乗車定員が4人以上の車の場合は、総排気量に加えて最大積載量によって税額が変わるのがポイントです。

用途 最大積載量(t) 総排気量(L) 営業車 自家用車
1、4ナンバーの
乗車定員が4人以上の貨客兼用車
1t以下 1.0L以下 10,200円 13,200円
1.0L超~1.5L以下 11,200円 14,300円
1.5L超 12,800円 16,000円
1t超~2t以下 1.0L以下 12,700円 16,700円
1.0L超~1.5L以下 13,700円 17,800円
1.5L超 15,300円 19,500円
2t超~3t以下 1.0L以下 15,700円 21,200円
1.0L超~1.5L以下 16,700円 22,300円
1.5L超 18,300円 24,000円

貨物車の中でも乗車定員が3人以下の車の場合は、最大積載量によって税額が変動します。

用途 最大積載量(t) 営業用 自家用
1、4ナンバーの
乗車定員が3人以下の貨物車
1t以下 6,500円 8,000円
1t超〜2t以下 9,000円 11,500円
2t超~3t以下 12,000円 16,000円
3t超~4t以下 15,000円 20,500円
4t超~5t以下 18,500円 25,500円
5t超~6t以下 22,000円 30,000円
6t超~7t以下 25,500円 35,000円
7t超~8t以下 29,500円 40,500円
8t以上の場合
超過1tごとに右の金額を加算 4,700円 6,300円

このうち乗車定員が3名の営業用途の10tトラックの場合は、以下の計算式で算出します。

8t分の29,500円 + 8tを超過した2t分の加算金額(2t × 4,700円) = 38,900円

このように自動車税種別割は、乗用車は排気量、乗車定員が4人以上の貨客兼用車は排気量と積載量、乗車定員が3人以下の貨物車は最大積載量とそれぞれ税額の基準が異なるのがポイント。

そのため、対象となる自動車の区分をあらかじめ把握しておくと安心です。

6 車両重量で決まる自動車重量税

車両重量で決まる自動車重量税

乗用車の自動車税種別割の税額が排気量で決まるのに対し、自動車重量税は車両重量や新車新規登録時からの経過年数によって決まります。

そのため、3ナンバーや5ナンバーの分類に関係なく、車両重量に応じて税額が変動します。

つまり、たとえ3ナンバーだとしても軽量なモデルの場合には、5ナンバーの特定車種よりも税額が安くなるということ。

さらに、エコカーとエコカー以外に関しても税額が異なるのも特徴です。

詳しくは以下の表を参考にしてください。

2年自家用車の自動車重量税
車両重量 エコカー減税の適用あり エコカー減税の適用なし
エコカー 本則税率から軽減 エコカー
(本則税率)
エコカー以外
免税 50%減 25%減 13年未満 13年経過 18年経過
0.5t以下 2,500円 3,700円 5,000円 8,200円 11,400円 12,600円
~1t 5,000円 7,500円 10,000円 16,400円 22,800円 25,200円
~1.5t 7,500円 11,200円 15,000円 24,600円 34,200円 37,800円
~2t 10,000円 15,000円 20,000円 32,800円 45,600円 50,400円
~2.5t 12,500円 18,700円 25,000円 41,000円 57,000円 63,000円
~3t 15,000円 22,500円 30,000円 49,200円 68,400円 75,600円

車の用途や種別を表すナンバープレートの分類番号

今回は分類番号に使われる数字の意味や、それと混同されがちな自動車税種別割、自動車重量税などの自動車の税金についてお伝えしました。

3桁から成る分類番号の中でも、上1桁目は車の用途や種別を、下2桁の数字は希望番号かどうかを表しています。上1桁目が3ナンバーは普通乗用車、5、7ナンバーはコンパクトカーや軽自動車など小型の乗用車と覚えておきましょう。

一方、下2桁目に関しては一般払い出し番号の場合は、普通車の場合下2桁が00から09まで、軽自動車の場合は80から82まで。希望番号はそれ以外と覚えましょう。

2018年1月には、人気の一部一連指定番号と組み合わせる分類番号が枯渇したことから、都市部を中心に分類番号の下2桁にアルファベットを使用したナンバーの交付がはじまりました。

それにより、現在では視認性に優れるA、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10文字が使われた分類番号を目にすることも。

分類番号の見方や車にまつわる税金について正しく理解することは、あなたのカーライフをさらに豊かにする一助となるのではないでしょうか。

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