2023年7月21日
困った!車の雨漏りの対処法や修理費の相場について
車に関するトラブルは様々ですが、雨漏りもその内の一つ。
車の雨漏りは頻繁に起こるものでもなく、経験したことがない方が多いはず。しかしながら、雨漏りが起きてしまうとやっかいな問題です。
そこで今回は車の雨漏りが起きる原因や対策法、または業者に依頼した際の修理費用などについて触れていきます。
目次
1 車の雨漏りが起きる原因
車における雨漏りの原因はいくつかありますが、基本的にはボディやパーツなどの劣化が原因です。
それにより雨が降ると車の中が濡れてしまったり、天井からポタポタと雨水が垂れてくるなんてことにつながります。
ここでは車における雨漏りの原因について説明します。
1-1 パーツの劣化
車の雨漏りの主な原因は、パーツの劣化が考えられます。
雨漏りを防ぐパーツが劣化し、あらゆる部分に隙間が生じてしまうことで雨漏りを引き起こしてしまうわけです。注意すべき箇所はドア付近や後部座席、トランクなどが挙げられます。
車のドアやフロントガラスの縁には、ウェザーストリップと呼ばれるゴムやパッキンが用いられています。これはボディとの隙間を埋めることで、雨風や騒音から車内を守ることが役割。
車は長時間に渡り太陽光に晒されているので、どうしてもゴムやパッキンの劣化は避けられません。ウェザーストリップが劣化やひび割れしてしまうことで、雨漏りの原因に繋がるわけです。
雨漏りの可能性が考えられる場合は、まずはウェザーストリップをチェックするといいでしょう。
ただ、交換したばかりなのに雨漏りしてしまうことも少なくありません。そのような場合は、ウェザーストリップが上手くはめ込まれていない可能性が高いです。
1-2 ボディの劣化
車における雨漏りの原因の一つに、ボディの劣化も考えられます。
特に年代の古い旧車に多く見られる現象で、ボディ自体が劣化しあらゆる部分に隙間が生じることで雨漏りを起こしてしまうんです。
またボディが劣化することで引き起こすトラブルは雨漏りだけではありません。車全体の強度が弱くなっているサインでもあるので、早めに業者に依頼し対応してもらいましょう。
1-3 事故による劣化
過去に事故などで衝突した経験のある車の場合も、雨漏りに繋がる可能性が高くなります。事故の際に受けた衝突の衝撃によって隙間が生じてしまうのです。
ボディに傷がついてしまうと、塗装やコーディングが剥がれてしまいます。その状態を放置してしまうと傷の部分がサビてしまい、そこから腐食が進行し最悪の場合に穴が空いてしまうことも。
事故と聞くと車が大破しているような大きな事故をイメージしがちですが、被害の大小は関係ありません。つまり見た目では大きな損傷がなくても、時間が経つにつれ亀裂部分が錆びて雨漏りにつながることを覚えておきましょう。
2 雨漏りによる危険性
多くの危険性をはらんでいる雨漏り。そのまま放置しておくことで様々な危険性が高まります。最悪の場合、車が動かなくなったり怪我をする危険性もあることを覚えておきましょう。
ここでは車の雨漏りを放置した際の危険性を説明していきます。
2-1 サビによる車の強度の低下
雨漏りによって車の強度が低下することが注意すべき点の一つ。
車の大部分は鉄で構成されており、雨漏りを放置しておくと当然ながらサビが生じます。それと同時にカビが発生する原因にも繋がり、これらのトラブルが結果として車全体を蝕んでいくわけです。
最初は小さなサビでも、徐々に腐食が進行してしまうと車の強度はどんどん下がっていきます。サビによりボディにダメージが蓄積され、新たな雨漏りの原因につながることもあるでしょう。
ボディの腐食がひどい場合、最悪廃車にしなければいけません。小さな隙間やヒビだからといって放置しておくと、大きなトラブルにつながるので気づいたタイミングで対応しましょう。
2-2 カビの発生による悪臭と人体への影響
前項でサビによって車の強度が低下することをお伝えしましたが、それと同時にカビが発生することも忘れてはいけません。
目立つ場所であればすぐに発見することができますが、気付きにくい場所にカビが発生することもあります。
シートやカーエアコンにカビが発生してしまうと、簡単には取り除くことはできません。これにより車内に悪臭が漂うことになってしまいます。
またカビはアレルギーの原因となり、人体に悪影響を与えかねません。雨漏りに気付いた際は、早急に対応するように心掛けましょう。
2-3 電気系統へのトラブル
車には多くの電気系統が張り巡らされており、雨漏りを放置することで大きなトラブルにつながる可能性が高くなります。
電気で作動しているエンジンやエアコンなど、車にとって欠かすことができない重要なパーツに影響を及ぼしてしまうので注意が必要です。雨漏りを放置してしまうことで、これらの精密機器が濡れてしまいトラブルを招いてしまいます。
特にシートの下部にある電子制御ユニットは水に弱く、破損してしまうのはもちろんですが、最悪の場合に漏電し火災に至ることも。
電気系統は車における重要な役割を果たしているので、雨漏りを発見した際は早めに対処することが大切です。
3 自分でできる応急処置法
車における雨漏りは放置しておくと大変危険です。
発見した際はなるべく早く対応することが大切ですが、業者への依頼をしても即日対応が難しいなどのケースも考えられます。そのような場合、“応急処置”を自分で行うことでトラブルの拡大を防ぎましょう。
ここではセルフで行う雨漏りの応急処置方法について手順やポイントを説明します。ただ、これはあくまでも応急処置です。完全な修理方法ではありませんので、応急処置後に業者へ修理を依頼しましょう。
3-1 問題箇所を塞ぐ
まずは、雨漏りがどこから発生しているのかを特定することから始めましょう。
前述した通り、雨漏りしやすい箇所はドア周辺や後部座席、トランクなどです。問題箇所が特定できたら、塞いでいく必要があります。
手軽にできる応急処置法としては、新聞紙を問題箇所の内側に貼り水分を吸収しましょう。これにより問題箇所が後で分かりやすくなるので、業者に依頼する際にも便利です。
3-2 対策グッズを活用する
車における雨漏りへの対策グッズを活用してもいいでしょう。コーキング剤や防水テープなど、種類豊富に提供されています。
ただ、雨漏りの箇所ごとに製品が分かれているので購入する際は注意が必要です。問題箇所を特定し、その場所に適した製品を使用してください。
また対策グッズによって使用方法も異なるため、あらかじめチェックしておくことをおすすめします。防水テープ、コーキング剤についての使用方法は後ほど説明しますので、参考にしていただければ幸いです。
3-3 応急処置で防水テープを使う
応急処置で使用する防水テープは、防止性が高く雨漏りによる被害を抑えてくれます。
使用する手順は、まずは問題箇所を特定しましょう。雨漏りしている箇所とその周辺の汚れを拭き取ります。当然ながら雨の日だと濡れてしまい、上手く貼ることができません。天気が良く、問題箇所が乾いている日に応急処置を実施しましょう。
雨が続くような場合は、車を屋根付きの場所に駐車しておくか、シートを車にかけて雨漏りさせないように対処しておくとスムーズです。
次に防水テープにシワが生じないよう、しっかりと伸ばしてください。そして空気が入らないように注意して貼り付けます。
問題箇所がカーブしていることも少なくありません。そのような場合、空気が入ったりテープにシワができやすくなってしまいます。
ゆっくりと圧着しながら貼り付けていくとスムーズに貼ることができるでしょう。ちょっとしたコツが必要になりますが、慎重に慌てず貼ってください。
防水テープは接着面に触れてしまうと粘着力が弱くなるので、極力触らないように注意が必要です。
3-4 コーキング剤の使用
車の雨漏りの原因がパッキン部分の劣化や破損だった場合、活躍してくれるのがコーキング剤。
カー用品店などで購入可能ですが、粘度や硬化後の固さや柔軟性を重視して修理箇所に適したものを選ぶ必要があります。
金属パテを使用することもできますが、難易度が高くやり直しがきかない素材のため初心者には不向きです。困った時はスタッフに声を掛け、目的に合ったコーキング剤を選びましょう。
コーキング剤を使用する際の最初の手順は、雨漏りの原因になっている穴や隙間の場所を特定します。
問題箇所や、周辺のホコリや汚れをキレイに掃除をしてください。
次にコーキング部分にマスキングテープを貼ります。また問題箇所の付近にネジ穴がある場合は、コーキングが付いてしまわないようにマスキングテープで保護しておくと安心です。
そしてヘラを使用しコーキング剤を均一に伸ばしましょう。その際に厚みを持たせるとより強度が増します。薄くならしすぎず盛るように行うことがポイント。
雨漏りの原因となっている穴やヒビが塞がったら、乾燥させましょう。約1時間ほどで表面が乾き、丸1日経てば完全に硬化します。
乾燥後に水をかけるなど、雨漏りしていないかをチェックし問題なければ完了です。
コーキング剤は種類が豊富にあるので、必ずしも上記の手順ではありません。使用する際は説明書を読んで、実施してください。
4 困った時は業者に依頼
前述した通り、ある程度の応急処置であれば対策グッズなどを活用すれば自分でも対応できますが、完全な修復となると難しいものです。
雨漏りに気付いた際は、早めに業者に依頼し対応してもらうことが大切。では、車の雨漏りが発生した場合に、どの程コストがかかるのでしょうか。
一般的な車の雨漏りの修理費用は、1万〜数十万円と修理を行う箇所や程度によって異なります。
ここでは、車における雨漏りの修理箇所別についての費用感などを説明します。
4-1 歪んだドア交換
車における雨漏りの修理箇所の一つにドア交換があります。
事故の衝撃でドアが歪んでしまうことで、雨漏り以外のトラブルも考えられるので早めの修理が必要です。
歪んだドアを修理する際は、ドアを丸ごと交換する必要があります。その際の交換工賃は1〜2万円程度。交換ではなく歪みを修復するための板金修理がありますが、費用は数十万円と高額になりがちです。
ドアを交換する際は、交換用のドアが新品か中古品によってもコストは異なります。
新品のドアへの交換であれば4万円以上の部品費用が必要で、中古品のドアへの交換であれば2万円以上かかることが相場です。
それに交換用のドアとボディの色に差がある場合は、ドアの塗装代も別途かかることを覚えておきましょう。その際の塗装工賃は3〜4万円かかることが一般的。
新品のドアへ交換する場合は塗装をされていない状態で提供されているので、必ず塗装工賃が必要になることを覚えておきましょう。
つまり新品のドアへ交換するのであれば、部品費用の4万円に塗装工賃の3万円、ドアの交換工賃の1万円の合計8万円は最低でも必要になるでしょう。
また、こちらの例はドア一枚を交換する際の費用です。2枚以上ドアを交換するのであれば、当然ながらその枚数を掛け合わせた金額が必要になります。
4-2 ウェザーストリップの交換費用
ウェザーストリップを新品へ交換する場合は、1万~1万5,000円程度かかるでしょう。
ドア周りやサンルーフ周りのウェザーストリップであれば、部品代は2,000〜3,000円が目安。交換する箇所が一箇所であれば、上記で説明した部品代と工賃を合わせて1万〜1万5,000円で交換が可能です。
ただ、フロントガラス周りやトランク周りのケースは、部品代が1万円以上必要です。また交換する箇所が多ければ、その分パーツ代と工賃がかさむことを覚えておきましょう。
4-3 ドレンホース交換
車の雨漏りの原因がドレンホースだった場合の費用は一般的に1万〜3万円。
ドレンホースを修理する際は、中の汚れを掃除することで解決できるパターンと、破損があれば新品へ交換しなければいけない2通りがあります。
ドレンホース内の汚れを掃除する場合は、1万〜2万円が目安です。破損しておりドレンホースを交換するのであれば、2万〜3万円が必要です。
どちらのケースでも原因を特定しないといけないため、その際の作業時間や手間の程度によって費用は異なることを覚えておきましょう。
4-4 ボディの穴を補修するケース
車の雨漏りの原因が、天井やトランクなどのボディに穴が空いている場合は費用は高額になりがち。
ボディの穴や歪みを修理するケースは、板金加工が必要なため数万〜数十万はかかるでしょう。
板金加工は板金と呼ばれる金属の板を変形させたり、塗装したりするものですが専門的な知識と技術が必要です。そのため板金加工となると、その費用は高額になってしまいます。
また専門職ということもあり、一般的な整備工場などでは対応することができません。そのため板金工場など対応できる場所へ外注し修理を行います。
外注費用も修理費に含まれることも、修理費用が高額になってしまう理由の一つです。
4-5 新車の場合は保証期間をチェック
車を購入してから、数年程度で雨漏りが生じてしまった場合は早めに購入した店舗に連絡しましょう。場合によっては修理の保証期間で、無償で対応してくれることも少なくありません。
新車を購入した場合、3年また走行距離6万kmまでが保証期間で設定されていることが一般的。
ただし、修理の保証期間だったとしても雨漏りの原因が所有者の過失や、自然災害による場合などは保証対象外となることがあります。
そのため、雨漏りの修理を依頼する際は保証期間と内容をチェックしておくことが大切です。中古車の場合でも購入からある程度の期間は、保証期間が設定されていることもあるので確認しておくといいでしょう。
5 ひどい場合は手放すことも検討
車の雨漏りの原因はさまざまですが、場合によっては修理費が高額になったり、そもそも修理が難しいなんてことも。
そのようなケースであれば、車を手放して買い替えを検討してみてもいいでしょう。ただ不具合がある車の場合、買取が難しく最悪の場合断られるなんてことも少なくありません。
また買取が可能だったとしても、査定額は低くなりがちです。そのような場合は、廃車買取専門店などの業者に依頼するといいでしょう。雨漏りやなどの自動車に不具合があっても買取してくれる可能性が高くなります。
ヴァ・ベーネでも不動車や事故車、放置車などの処分に困った車の買取が可能です。他社で買取を断られた車も大歓迎ですので、お気軽にご相談ください。
車の雨漏りに気付いたら早めの対応を
雨漏りと聞くと自宅などをイメージしますが、車も例外ではありません。
またその原因は実にさまざまで、早めの修理対応がポイント。雨漏りを発見した際は自分でできる応急処置法がありますが、早かれ遅かれ業者に依頼する必要があります。
雨漏りの症状が軽傷だからと、そのまま放置してしまうと更なるトラブルを招いてしまうことも少なくありません。
万が一、雨漏りを発見した際は早急に対応し、素敵なカーライフを送りましょう。
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