2020年11月3日
役割や種類など、知っているようで知らない車に装着されているナンバープレートとは?
自動車に必ず装着されている「ナンバープレート」。
そんなナンバープレート、どのような役割を果たしているのかを理解している方は少ないのではないでしょうか。
今回は自動車に必ず装着されているナンバープレートについて役割や種類、選ぶ際のポイントまで説明していきます。
目次
1 ナンバープレートの役割
自動車用ナンバープレートは、その車両が自動車登録されているということや、自動車検査を受けて保安基準に適合しているという証明になります。
また個々の車を識別する役割があります。万が一犯罪や事故が発生した場合、原因追求に役立つため公道を走行するには必ずナンバープレートを取り付けなければいけません。
自動車を購入し、自動車登録を完了させる際に3つの手続きを行う必要があります。
自動車の保管場所が確保されている車庫証明の取得、自動車を運転するときに法律によって加入しなければならない保険への手続き。最後に自動車重量税や自動車税、自動車取得税の納付があります。
これらもナンバープレートをつけることで、手続きが終了していることを証明してくれるわけです。
2 ナンバープレートの種類と名称
車両の種類や用途によって、色や大きさが異なることが特徴です。
ナンバープレートの配色は、普通車と軽自動車の自家用と事業用で分類されます。普通車の自家用の場合、白地に緑文字が使用され、事業用は緑地に白文字。一方軽自動車の自家用であれば黄色地に黒文字が使われ、事業用は黒字に黄色文字です。
大きさに関しては使用車両が決められており、大型・中型・小型の3種類用意されています。
大型サイズは横44cm縦22cmで、車両重量8t以上の自動車。また最大積載量5t以上の普通貨物自動車や乗員定員が30人以上の普通乗合自動車も設定されています。
小型サイズは横23cm縦12.5cm。排気量125ccもしくは定格出力0.6kwを超えるバイクなどに使用。
中型サイズは横33cm縦16.5cm。最も普及しているサイズで大型サイズと小型サイズの対象ではない車両に取り付けられます。
実はナンバープレートは車両別に正式名称があることをご存知でしょうか。
普通自動車に取り付けるナンバープレートの正式名称は「自動車登録番号表」。対象車は「普通自動車」「小型自動車」「大型特殊自動車」の3種類です。軽自動車や自動二輪車に付けられるナンバープレートの正式名称は「車両番号表」。小型特殊自動車や125cc以下の原動機付自転車のナンバープレートの正式名称は「標識」です。
3 特殊なナンバープレート
一般的なナンバープレートとは違い、特殊なナンバープレートが存在しています。
例えば「臨時運行許可番号標」です。これはプレートに赤い斜線が引かれたもので、車検が切れた車を車検場などに持っていく場合に、例外的に公道の運行を認めるもの。
また外務省が交付する「外交団用ナンバープレート」があります。これは日本に駐在している外交官が所有する車に付けられるもの。プレートの色は青地に白文字で、数字の左側に“外”と表記されていることが特徴です。
自衛隊で使用される車両は道路運送車両法ではなく、自衛隊法が適用されます。一般的なナンバープレートであれば数字が4桁表記ですが、6桁の数字が書かれていることが特徴です。
その他にもナンバープレートの文字部分が光る「字光式ナンバープレート」や地域振興や観光振興などに役立てられる「ご当地ナンバー」など種類は様々。
ご当地ナンバーは地域の要望に応じて新たな地域名を表示でき、「新たな地域名表示ナンバープレート」。
図柄入りのご当地ナンバーにはカラーと白黒の2種類があり、カラーは各地域の交通改善などに使われる寄附金を支払う必要があります。
4 表示内容
ナンバープレートは表示する内容も定められており、表示項目は「地域名」「分類番号」「ひらがな」「一連指定番号」の4つ。ナンバープレートの上段に地域名と分類番号があり、下段にひらがなと一連指定番号が表記されています。
まずは管轄運輸支局や自動車検査場を表す「地域名」。全部で117種類の地名が登録されています。
「分類番号」と言われる自動車の種別や用途による分類を表す、地域名の右側に記載される2桁もしくは3桁の数字。自動車の種類と数字は以下のように分類されます。
- 普通貨物自動車:10〜19または100〜199
- 普通乗合自動車:20〜29または200〜299
- 普通乗用自動車:30〜39または300〜399
- 小型貨物自動車:40〜49また400〜499。60〜69また600〜699
- 小型乗用自動車:50〜59また500〜599。70〜79また700〜799
- 特殊用途自動車:80〜89または800〜899
- 大型特殊自動車:90〜99または900〜999
- 建設機械に該当する大型特殊自動車:00〜09または000〜099
「ひらがな」は普通自動車の中で、事業用なのか自家用なのかを区別するために以下のように分類し表示しています。
- 自家用:さ す せ そ た ち て と な に ぬ ね の は ひ ふ ほ ま み む め も や ゆ ら り る ろ
- 事業用:あ い う え か き く け こ を
- レンタカー:わ れ
ちなみにナンバープレートには「お、し、へ、ん」の文字は使用されていません。これは「お」は「あ」と混同することを避けるためで、「し」は死を連想させるためです。また「へ」は屁を連想させ、「ん」は読みづらいことから使用を避けています。
最後に「一連指定番号」は1〜9999までの4桁以下の数字。ひらがなの右側に表記されます。この番号は自分が希望する数字を選べるようになっていることが特徴です。
5 ナンバープレートの違反基準
前述した通りナンバープレートには様々な役割があり、所定の位置に一定の方法で表示しなければ道路交通法違反となります。
道路運送車両法施行規則の一部が2016年に改正され、ナンバープレートにカバーやステッカーを付けたり貼ることが禁止されました。また折り返したりなども違反の対象となります。
ナンバープレートのフレームに関しては、文字や数字を隠さなければ従来通りに使用可能です。
万が一違反を犯した場合は、50万円以下の罰金となる可能性があるので注意しましょう。
6 1999年に導入された希望ナンバー制度
6-1 希望ナンバー制度とは
前述した通り、ナンバープレートの4桁までの一連指定番号は自分が希望する数字を選べる仕様になっています。これは1999年に導入された希望ナンバー制度。
「7777」などの人気の数字などは抽選形式となっていますが、個人のアイデンティティを表現する手段の一つとして好評を得ています。自分が所有する愛車に誕生日などの思い出の番号や、車の型式の数字などを付けられる方も。
希望ナンバー制度を利用することで、さらに自分の車に愛着が沸くのではないでしょうか。
6-2 希望ナンバー制度の利用条件や仕組み
希望ナンバー制度を利用するにはいくつかの条件があり、誰でも利用できる訳ではありません。対象車両は「登録自動車」と「自家用の軽自動車」の2種類のみ。登録自動車は普通自動車や大型自動車、小型自動車を意味しています。
希望ナンバー制度を利用できるタイミングは、新規登録や管轄変更を伴う名義変更。または住所変更やナンバープレートが破損・汚損した場合に利用が可能です。変更できる部分は4桁までの一連指定番号のみとなっており、そのほかの表記については変更や選ぶことはできません。
また希望する番号によって「抽選対象希望番号」と「一般希望番号」の2種類に分かれ、それぞれに仕組みが異なることが特徴です。
抽選対象希望番号は「1」のような桁数の小さな数字や、「7777」などのゾロ目の番号など一般的に人気が高い数字が対象。これには全国共通で定められている数字と、一部の管轄地域で定められているものがあります。「希望番号申込サービス」と呼ばれるウェブサイトから申込をした方の中から、毎週月曜日に抽選が実施されます。当然のことながら抽選に当選しなければ、希望の番号を取得することはできません。
一方、基本的にはランダムな数字であれば一般希望番号に属します。抽選を行うことはありませんが、希望番号申込サービスでの事前の申込が必要です。その後、運輸支局や軽自動車検査協会でナンバーの発行を受け取ることができます。
7 数字を選ぶ際のポイント
希望ナンバーを選ぶ際にその選び方は人それぞれ。誕生日や結婚記念日、語呂わせで設定するなど様々です。
ここでは数字を選ぶ際の参考例を紹介していきます。
7-1 縁起がいいとされる数字
折角、希望の数字を選べるのであれば縁起がいいとされる数字を選びたいもの。
縁起の良い数字を“吉数”と言います。その中でも更に強い数字が存在し「15」「24」「31」「32」「52」の5つ。これらは「五大吉数」と呼ばれており、その中でも最強の幸運数とされているのが「24」です。
これは「金運」「健康運」「恋愛運」「成功運」に恵まれる数字と言われています。
24というそのままの数字でも構いませんが、4つの数字を足した和が24になる場合でも効果があると言われているんだとか。
例えば1986年生まれの方であれば「1986」のそれぞれの数字を足すことで24になります。このような方法であれば、アレンジの幅が広がるので試してみてはいかがでしょうか。
その他の五大吉数で、出会いを求めるなら「32」。クリエイティブな仕事を成功させたいなら「52」で、家庭と仕事の両立であれば「31」です。
7-2 縁起が悪いイメージの数字
一般的に縁起が悪いとされている数字は「4」や「9」が挙げられます。日本語の発想から4であれば「死」を連想し、9は「苦」をイメージしてしまうもの。アパートやホテルの部屋番号などからも除外されている程です。
また「42」「49」は「死に」「死苦・始終苦」をイメージしすることから、ナンバープレートの発行でも不吉な数字として末尾の番号では欠番扱いとなっています。
ただし、希望ナンバー制度により申請することで登録は可能です。
他にも語呂が悪い「2943(にくしみ)」や「8150(はいごれい)」などの数字も敬遠されがち。しかしあくまでも日本の考え方のため、一概に全てが縁起が悪いとは言えません。
7-3 記念日や語呂合わせで決める場合
ナンバーを決める方法として、一番活用されているのは自分の誕生日や誕生年の西暦4桁です。
この数字はあれこれ考える必要もなく、シンプルで分かりやすく忘れないことがメリット。これ以外にも何かの記念日や、子供がいる方であれば子供の誕生日なども人気の選択肢の一つ。
自分の名前や名字の語呂合わせも多く「3104(さとし)」「841(やよい)」また、「310(さとう)」「3110(さいとう)」などがあります。
その他にもユニークな語呂合わせで設定される方も。例えば初恋を大切にしている場合は「8251(はつこい)」や、中高年男性であれば「4103(よいおっさん)」なども人気を集めています。
まとめ
今回は自動車に付いているナンバープレートについて説明してきました。
当たり前のように装着されているナンバープレートですが、その役目や表記されている文字は様々な法則を元に決められています。
今後、車に乗車する際は行き交う車両のナンバープレートに注目してみてはいかがでしょうか。
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