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車の保険料における不明点解消に役立つ型式別料率クラスの知識

車の保険料における不明点解消に役立つ型式別料率クラスの知識

車の保険における負担を、車種ごとに公平化する目的で「型式別料率クラス」という区分が設けられています。

聞いたことはあるけれども、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、型式別料率クラスとは何か、その目的や項目、保険料への影響などについて説明します。また型式別料率クラスの決まり方・調べ方や、一部車種を例にしたデータも掲載しているので、車種による保険料の違いを理解したい方はぜひ参考にしてください。

1 車両における型式別料率クラスとは?

型式別料率クラスとは、車の型式ごとの過去の事故記録に基づいて分類される区分のことです。料率クラスの振り分けは、私用の標準乗用車や小型乗用車、および軽自動車を含み、以下のカテゴリーごとに行われます。

  • 対人損害賠償
  • 対物損害賠償
  • 傷害補償(人身事故補償・乗員傷害補償)
  • 車両保険

各クラスは数字で表され、この数字が大きいほど保険の費用は高くなり、小さいほど低くなる傾向にあります。

1-1 料率クラスの目的

料率クラス制度の主な目的は、保険料における負担の公平化です。各車種の特徴や主要な利用者層が事故のリスクに与える影響は異なるため、型式ごとのリスクを数値化して適切な保険料を設定しています。

1-2 型式別料率クラスの項目

型式別料率クラスは、対人損害賠償・対物損害賠償・傷害補償(人身事故補償・乗員傷害補償)・車両保険の4つのカテゴリーに分けられています。

自家用の普通・小型乗用車の場合、1から17までの17段階で、自家用の軽自動車は1から3までの3段階で、それぞれの車種が分類されます。保険金の支払い実績が少ない車種は低い数字を、支払い実績が多い車種は高い数字を割り当てられるのが特徴です。

1-3 料率クラスで保険料はどれだけ変化するのか

型式別料率クラスにおける保険料の差は、隣接するクラス間でおよそ1.1倍(正確には√1.2倍)の比率に設定されています。クラス1(最低リスク)からクラス17(最高リスク)までの全範囲での保険料の差は、約4.3倍に達します。

2019年以前のシステムでは、9クラス制であり、隣接クラス間の保険料差は1.2倍でしたが、最小と最大クラス間の差は同じく約4.3倍でした。

軽自動車(自家用軽四輪乗用車)に関しては、3クラス制が適用されており、これらのクラス間での保険料の比率も√1.2倍に保たれています。これにより、最低リスクのクラス1と最高リスクのクラス3間の保険料の比率は1.2倍になります。

2020年から新たに型式別料率クラスが軽自動車にも導入され、以前は型式による保険料の差が設けられていませんでしたが、導入後は保険料に差が設けられるようになりました。

2 料率クラスはどう決まるのか

型式別料率クラスは、各車種の過去の事故データに基づいて、損害保険料率算出機関により計算されるのが特徴です。

また、車種ごとの事故発生率を保険料に適正に反映させるために、毎年1月1日をもって料率クラスの更新が行われます。この更新は、対象となる各車種の過去3年間の保険料収入と保険金支出のデータをもとに損害率を求めることによって実施されます。損害率は、収入として得た保険料の中からどれだけが保険金として支払われたかを示す指標で、支払われた保険金が多いほど損害率は高くなるのが特徴です。

自家用乗用車全体の平均損害率と比較して、ある車種の損害率が平均よりも特定の割合以上高い場合はその車種の料率クラスを上げ、反対に平均よりも低い場合は下げるという方法で調整されます。平均損害率からの乖離が20%を超えると、その車種の料率クラスが見直されることになります。それ以外の場合は、その年の料率クラスは変更されません。

3 料率クラスと車種の関係性

前述した通り、車種ごとの保険料率は過去の事故データに基づいて設定されています。

事故に遭う確率が高い、もしくは事故が起きた際に修理費が多額になりがちです。また、保険の支払額が増加する車種も、保険料が上昇する傾向にあります。

反対に、事故の発生率が低い、もしくは事故が発生しても怪我をしにくい車種であれば、保険料が低めに設定されるようです。

3-1 車種別・料率クラスの適用について

料率クラスは、適用される車種とそうでない車種があります。

料率クラスが適用される車種 料率クラスが適用されない車種
  • 自家用普通自動車(セダン・ミニバンなど含む)
  • 自家用小型自動車(コンパクトカー・小型ミニバン)
  • 自家用軽四輪乗用車(軽自動車)
  • 自家用小型貨物車(ワンボックス・ライトバン)
  • 自家用四輪軽貨物車(軽ワンボックス・軽トラック)
  • 自家用普通貨物車(小型トラック)
  • 特殊用途自動車(キャンピングカー)

3-2 料率クラスの例

一部車種を例に料率クラスを表にまとめているので、参考にしてください。

トヨタカローラ ホンダオデッセイ ダイハツタント 日産リーフ
対人賠償責任保険 7 1 3 11
対物賠償責任保険 7 4 2 10
人身傷害保険 9 5 3 8
車両保険 13 1 2 9

情報出典:損害保険料率算出機構

4 型式別料率クラスはどのように調べるのか

型式別料率クラスは、損害保険料の計算を担当する機関の公式サイトで確認可能です。

自動車の「メーカー名と車種」または「型式」を知るためには、車検証を参照するのが一般的です。自車の型式を特定できない場合、車検証に書かれたハイフン以降の英数字がその型式を示しています。

型式別料率クラスを把握して保険料の疑問を解消

過去の事故例などを参考にしたデータで、車種ごとの保険料が変わるのが型式別料率クラスの仕組みです。

型式別料率クラスについて理解を深めておくことで、車種ごとの保険料がなぜ異なるのか理解できるのはもちろん、保険料の負担を抑えられる車種を見極めることも可能です。

車を購入するうえで保険料を重視したい方は、型式別料率クラスについて理解することが重要になるでしょう。

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