2023年9月15日
意外と知らないコンパクトカーと軽自動車との違い
多くの自動車メーカーが発表しているコンパクトカー。運転免許を取り立ての初心者ドライバーから、シニアドライバーまで幅広い層に人気です。
コンパクトカーを所有する上でのメリットやデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。また混同されやすい、軽自動車や小型自動車とはどのような違いがあるのかも気になるところ。
そこで今回はコンパクトカーを所有する上でのメリットやデメリット、軽自動車との違いなどをお伝えします。
目次
1 コンパクトカーとは
そもそもコンパクトカーとは、軽自動車のような厳格な規格は存在しません。
一つの目安として5ナンバー規格(全長は4,000~4,200mm、全幅が1,700mm以下、全高は2,000mm以下、エンジン排気量については660cc~2,000cc以下のもの)の乗用車がコンパクトカーの大まかな基準です。
またボディタイプとしては、ハッチバックタイプやセダンタイプ、ワゴンタイプなどがあります。
2 コンパクトカーと小型乗用車や軽自動車との違い
コンパクトカーに近しいモデルに、小型乗用車や軽自動車が提供されています。
それぞれの違いを以下の表にまとめましたのでご覧ください。
全長 | 全幅 | 全高 | 排気量 | 乗車定員 | |
コンパクトカー | 4,000~4,200mm | 1,700mm以下 | 2,000mm以下 | 1,500cc以下 | 5名 |
小型乗用車 | 4,700mm以下 | 1,700mm以下 | 2,000mm以下 | 2,000cc以下 | 5-8名 |
軽自動車 | 3,400mm以下 | 1,480mm以下 | 2,000mm以下 | 660cc以下 | 4名 |
このように小型乗用車は軽自動車にはあてはまらず、コンパクトカーよりも排気量が高いことが違いです。
一方、軽自動車とコンパクトカーとの違いは、コンパクトカーよりも小柄で乗車定員が少ない点。コンパクトカーの定員が5名に対し、軽自動車の定員は4名までです。
また上記の表には記載していませんが、自動車税にも大きな差がありコンパクトカーは軽自動車の3倍ほどかかります。
3 コンパクトカーを所有する上でのメリット
コンパクトカーのメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 運転のしやすさ
- 燃費が良く維持費が抑えられる
- 購入価格が安い
ここではそれぞれのメリットについて説明していきます。
3-1 運転のしやすさ
コンパクトカーは普通車よりは小柄なモデルなので、小回りが利く点がメリットの一つ。
住宅街の狭い道路でも、比較的スムーズに運転することができます。また車体が小柄なので、駐車のしやすさも嬉しいポイントです。
さらに車高が低いので、視界がよく車間距離を把握しやすいことも特徴。
このように運転のしやすさから、運転に苦手意識を持ちがちな初心者ドライバーや、女性などから高い支持を集めています。
3-2 燃費が良く維持費が抑えられる
コンパクトカーは車体が軽く排気量も小さいので、燃費性能においてもハイブリッド車を除く普通車に比べ優れています。
また、自動車を所有する上で必要になる税金が安いことも嬉しいポイント。排気量が1,000cc以下であれば年額29,500円、1,500cc以下であれば年額34,500円となり、同一車種の上位クラスに比べ5,000円から10,000円以上お得です。
3-3 多くのモデルが提供されており車両価格がリーズナブル
コンパクトカーは幅広い世代から高い人気を誇るモデルなので、各自動車メーカーが力を入れている分野でもあります。そのため、提供されている車種が多く自分に合った車を選びやすいことが特徴。
また普通車などと比べると車両価格が安価なことも嬉しいポイントです。
4 コンパクトカーを所有する上でのデメリット
コンパクトカーのデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 室内空間が狭い
- 高速走行時のパワー不足
ここではそれぞれのデメリットについて説明していきます。
4-1 室内空間が限られている
コンパクトカーは乗車定員が5名に設定されていますが、大人5人が乗車すると狭く感じられるかもしれません。
軽自動と比較するとボディサイズは大きめではありますが、長時間のドライブとなるとデメリットと言えるでしょう。また乗車スペースだけでなく、荷物を積み込むラゲッジスペースの容量が厳しい場面も想定されます。
4-2 走行パワーが物足りない
コンパクトカーは、排気量が小さいこともデメリットと感じられるケースがあります。
街乗りであれば小回りも利いて運転しやすいですが、高速道路や急な坂道などでは普通車などと比べるとパワー不足を感じることもあるでしょう。
また普通車に比べ乗り心地が劣ってしまう点もデメリットと言えます。これは車体を軽量化しコンパクトにした分、足回りやブレーキもそれに見合ったものしか装備されていないためです。
5 コンパクトカーで人気の旧車
5-1 ホンダ シティ
シティはホンダ自動車が開発したモデル。
1981年に初代が登場し、当時の主力モデルだったシビックよりもさらに小さいコンパクトカーとして開発された一台です。
初代シティは「トールボーイ」と呼ばれる斬新なデザインが特徴で人気を博しました。コンパクトでありながらも、背が高いことが最大のポイントで全高は1,470mm。
背が高いデザインは、シート位置を高く設定することで、乗員が足を投げ出さずに座れるようにするため。またタイヤはできる限り四隅に設置し、サスペンションはスペース効率に優れるマクファーソンストラット方式を採用。
新しく開発されたER型エンジンは徹底的にコンパクトに設計したことで、ボンネット長を短くすることに繋がりました。
見た目はとてもコンパクトではありますが、さまざまな工夫を凝らしたことで広い室内空間を提供してくれる一台です。
国内では2代目シティまでが1955年まで販売され、以降は海外をターゲットに販売されています。
5-2 日産 パオ
パオは日産が提供していたモデルで、1989年に登場。
受注期間を3ヶ月間のみに限定し、予約数分を生産する方法を採用。最終的には約51,000台の申し込みを受け、販売開始から全ての納車が完了するまでに1年半もかかったそうです。
同社が開発したマーチをベースに、レトロ調なデザインが特徴的な一台です。
フロントには丸基調のライトを採用し、上下分割式のリアクウォーターガラスや上下開きのバックドアなどのエクステリアがレトロ感を演出。
またレバー類やハンドルのスポークを細くすることで、クラシカルな雰囲気に仕上げています。
5-3 トヨタ スターレット
スターレットはトヨタが開発した一台で、初代が登場したのは1973年のこと。スポーティなモデルとして、同社が提供していたパブリカの派生車種です。
1984年にデビューした3代目スターレットから、駆動方式をFRからFFに変更。またターボチャージャー付きエンジン搭載車も追加されたこともトピックの一つ。
最高速度は約180kmを記録し、その速さから「韋駄天」や「かっ跳び」などの異名を持つことでも知られています。
コンパクトカーで快適なカーライフを
幅広い層から高い人気を誇るコンパクトカー。
その理由は運転のしやすや燃費の良さなどが挙げられます。また多くの自動車メーカーがコンパクトカーを提供しているので、自分のカーライフに合った一台が見つかりやすいことも魅力の一つ。
しかしながら、普通車に比べるとパワー不足などがデメリットと感じられるかもしれません。
コンパクトカーのメリットやデメリットを踏まえて、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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