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サービスエリアとパーキングエリアの違いについて

サービスエリアとパーキングエリアの違いについて

高速道路に設置されているサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)。

食事を取ったり、トイレを利用したり、中にはシャワーを浴びられる場所もあるなど、長距離を運転するドライバーに必要な環境が整えられています。

旅行中、お土産を買うのを忘れてしまった場合も、帰り道にSAによれば多くの種類の中から選んで購入できます。

このように、高速道路を利用する方にとって身近な施設ですが、ふとした時に思い浮かぶのが「SAとPAはどう違うのだろうか」という疑問。

両者が混在しているのは一般的なため、高速道路を利用していても、その違いについては取り立てて説明されるような機会はありません。

そのため、疑問に思っている方はいても、正確に理解していないという方が多いのが現状です。

今回は、そんなSAとPAの違いについて見ていきます。

1 サービスエリアとパーキングエリアはどう区分されているのか

結論から言うと、SAとPAは名称こそ違えど両者の間に明確な差はありません。

SAとPAの違いをわかりやすく言うのであれば、主なサービス内容と、設置されている間隔の差が異なる点です。

国土交通省の「道路についての定義」では、提供するサービスの内容、休憩施設相互の位置関係によって区分されていると説明されています。

それではそれぞれ見ていきましょう。

1-1 提供するサービスの内容

国土交通省によると、SAとPAのサービスは、以下のように区分されています。

  • サービスエリア(SA)
    休憩所、駐車場、トイレ、売店、食堂、給油所などが備わった施設
  • パーキングエリア(PA)
    駐車場、トイレ、必要に応じ売店が備わった施設

SAは休憩の他にも食事を取ったり、給油したりと、充実なサービスが受けられます。

一方、PAの場合は、場所によって売店が用意されているものの、駐車場とトイレがメインとなっており、あくまでもドライバーの休憩を主とした施設です。

1-2 設置されている間隔の差

国土交通省の「道路についての定義」にある、休憩施設相互の位置関係からも分かる通り、SAとPAではそれぞれ設置間隔の目安が設けられています。

  • サービスエリア(SA)
    50km間隔を目安に、最大で約100kmの間隔
  • パーキングエリア(PA)
    15km間隔を目安に、最大で約25kmの間隔

SAやPAは、ドライバーの利用状況や道路の状況を考慮したうえで決められた、これらの設置間隔の目安を基準として設置されています。

2 施設の規模ではSAとPAは区別できない

前述の通り、SAとPAには主なサービスや設置間隔に基準が設けられています。

一見するとSAの方が規模が大きく、PAは必要最低限というイメージを持ってしまいますが、実際にはPAのような規模のSAや、SAのような規模のPAも存在します。

例えば、交通量の多いような集客が見込める区間に設置されたPAの場合、広い駐車場やトイレだけではなく、売店や飲食店を設置・増設する場合もあるでしょう。

さらには、次の給油所まで距離があるような場所の場合はガソリンスタンドを設置する必要もあります。

反対に交通量の少ない区間の場合は、SAであっても大規模な施設を用意する必要はありません。

このように、SAやPAの施設やサービスの内容に関しては、区間の交通量や利用者の多さによるところが大きいため、それらの規模で両者を明確に区別することはできないのです。

また、施設などの規模で両者の区別ができないのと同じように、高速道路の看板や標識にあるSAかPAの名称からも、施設の規模を判断することはできません。

3 地域の観光拠点として機能するハイウェイオアシス

SAやPAには、一般道からもアクセス可能な公園や大型の商業施設が連結・併設されていることがあります。

このようなSAやPAはハイウェイオアシスと呼ばれ、地域の観光拠点としても機能しています。

ハイウェイオアシスに併設されている施設は、道の駅や大型の公園はもちろん、観覧車、温泉、宿泊施設、水族館など実に多様です。

中には、石川県の徳光パーキングエリアのような、ゴルフ場やバーベキュー施設を備えた松任海浜公園と連結しており、旅の途中でレジャーを楽しめる場所もあります。

注目すべき点は、一般道に出入り可能なスマートIC(スマートインターチェンジ)が設置されているハイウェイオアシスも増えていること。これは、高速道路と一般道の結節点としてのアクセス性の向上に寄与しています。

また近年では、災害時の避難場所や物資供給拠点としての役割も期待されており、防災機能を備えたハイウェイオアシスも登場しています。

ハイウェイオアシスは、高速道路に移動手段以外の目的を定義する試みとも言えるのではないでしょうか。

SAやPAを目的としたドライブの新しいかたち

かつて高速道路のSAやPAは、トイレ休憩や軽食を取るための単なる通過点でした。

しかしながら現在は、これらの施設自体を目的地としたSA・PA巡りという新しいスタイルのドライブが人気を集めています。

特に、ハイウェイオアシスなどの大型複合施設では、絶景を望める展望台や地元食材を使った個性的なレストラン、充実した特産品ショップなど、その土地ならではの魅力を存分に堪能できます。

中には温泉施設や観覧車、水族館などを併設した場所もあり、一日を通して楽しめる観光スポットとしての魅力を備えたSA・PAもあります。

そして近年では、電気自動車(EV)の普及に伴い「充電待ち」の時間をSA・PAで過ごすという新たな需要も生まれました。

それと比例して、くつろぎスペースやワークスペースなどを充実させた施設も年々増加しています。

高速道路を「移動のための道」から「目的地へとつながる体験の場」へと変える新しいスタイルのドライブは、地域活性化にも貢献し、今では旅の目的地として新たな観光文化を創り出しているのです。

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