2022年4月1日
自分でエンジンルームを洗浄する前に!その手順や注意点をまとめてみた
エンジンルームは、車を動かすためのエンジンが搭載された非常に重要な役割をもつ場所。車に長く乗るほど、エンジンルーム内には汚れが溜まっていきます。自分で綺麗にしたいと思っても、部品や配線などを傷つけてしまいそうで不安と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、エンジンルームを自分で洗浄するための方法についてご紹介します。また洗浄の際に注意すべき点や洗浄の頻度についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1 エンジンルームを自分で洗浄する方法
1-1 準備しておくべきアイテム
エンジンルームを自分で洗浄するには、事前準備が大切です。以下のアイテムを用意しておきましょう。
- 汚れを浮かすための泡状のエンジンクリーナー
- 車専用ウエットシート
- 竹ブラシ
- 拭き取り用の雑巾・タオル
- 防水シート
- 養生テープ
- ホース
- ワックス・コーティング剤
- ゴミやホコリを吹き飛ばすためのコンプレッサー
エンジンルームの汚れは油汚れや砂埃が多く、しつこい汚れのため簡単には落とすことができません。そのためエンジンクリーナーについては泡状の物を選択し、汚れを浮かすことで落としていきましょう。
エンジンクリーナーは水で洗い流す必要があるので、電装系の防水処理は忘れずに実施することがポイント。軽い汚れであれば、水洗い不要な専用の拭き取りシートで代用するのもおすすめです。
洗浄する際に使用するブラシは、細かい隙間の汚れ落としに適している竹ブラシがおすすめ。傷がつきにくく、とても柔らかい毛を使用しているので各部品に優しい素材となっています。
サイズも複数あるので、どのような用途で使用するかをイメージし購入するといいでしょう。また何を購入したらいいのか不明な場合は、店舗の方に相談してみるといいです。使用する際は、力の入れすぎに気をつけてください。ブラシがダメになってしまう恐れがあり、せっかくの柔らかい素材の意味がなくなってしまいます。
いずれも、カー用品店やホームセンターなどで購入できます。ただし、コンプレッサーだけは高価な物なので、無理して用意する必要はありません。
1-2 エンジンルームの洗浄の手順
上記で紹介したアイテムが用意できたら、エンジンルームの洗浄を実施しましょう。エンジンルームは、以下の手順で洗浄するのが一般的です。
- ボンネットを開けてエンジンが停止しているかを確認する
- 電装系(バッテリー・ヒューズなど)に水がかからないようビニールを被せる
- 被せたビニールを養生テープで固定する
- エンジンクリーナーを吹きかけて汚れを浮かせる
- タオル・ブラシなどで拭き取っていく
- 水拭き・乾拭きする
- コーティングする
- エンジンをかける(エンジンの熱で細かい水気を蒸発させるため)
手順自体はそこまで複雑ではないため、事前に把握しておけば比較的実施しやすいでしょう。またその際にバッテリー液量などもチェックしておくと、トラブルの早期発見に繋がります。
2 洗浄する際の注意点
エンジンルームの洗浄は、事前準備と手順をしっかり確認しておければさほど難しくはありません。しかし、いくつか注意しておくべきポイントがあります。
ここではエンジンルームを自分で洗浄する際の注意点を説明します。
2-1 エンジンが完全に停止してからスタート
エンジンルームを洗浄する際は、エンジンが完全に停止していることを確認し開始しましょう。稼働しているエンジンの温度は100℃近くになるので、エンジンを停止してすぐに触れてしまうと大火傷に繋がります。
また、冷却ファンやファンベルトが止まっていることをチェックすることも大事なポイント。エンジンが動いている状態だと手が巻き込まれ、ケガをする可能性が高くなります。
必ずエンジンを切ってしばらく時間を置いてから実施しましょう。
2-2 バッテリーなどの電装系に水がかからないように注意
バッテリーなどの電装系に水がかからないように注意することもポイントの一つ。
エンジンルームにはバッテリーやヒューズボックスなど、電装系のパーツが多く組み込まれています。
多少の水であれば問題ありませんが、可能な限り防水を心掛けましょう。
電装系は水に濡れすぎてしまうと故障の原因になるので、ボディと同じような感覚で水洗いすることは避けてください。
バッテリーなどの電装系が故障してしまうと、当然ながら修理や交換が必要です。時間も費用もかかってしまうため十分に注意し実施することが大切です。
洗浄する際に防水シートを貼って対策する方法もありますが、水漏れなどがないように気をつけて行ってください。
また最後に水気を拭き取り、しっかり乾燥させましょう。水分が残ったまま放置してしまうと、エンジンルーム内にサビやカビが発生する原因になります。
2-3 細かく掃除しすぎないこと
エンジンルームの洗浄作業を進めていくと、細かな箇所まで気になってしまうもの。
ついつい完璧な綺麗な状態を目指したくなりますが、無理をすると思わぬ事態を招いてしまうことも。
例えばブラシなどで細かい箇所を無理やり掃除しようとして、配線が抜けたり道具が入り込んでしまったりといった事故に繋がる可能性が高くなります。
エンジンルームは車にとって重要なパーツが設置されているので、無理のない範囲で実施しましょう。
3 どのくらいの頻度で実施すべきか
エンジンルームは、洗浄の頻度について推奨期間が定められているわけではありません。主に「目安」とされているのは、エンジンオイルを交換するタイミングです。エンジンオイルの交換はボンネットを開けて実施するので、その際にエンジンルームを洗浄するという場合が多い傾向にあります。
ちなみにエンジンオイルの交換は、走行距離でいうとおよそ5,000kmに1回もしくは半年に1回が目安とされています。自分で洗浄する場合は、エンジンオイルを交換する際にエンジンルームの汚れをチェックし、洗浄すべきかどうかを判断しましょう。
もしエンジンオイルの交換を業者に依頼している場合は、その際にエンジンルームの汚れ具合も見てもらい、洗浄するかどうかを決定するといいでしょう。
4 自分でエンジンルームの洗浄が難しいと感じたら
エンジンルームは自分でも洗浄できます。しかしながら電装系の故障や怪我など、思わぬトラブルの可能性が潜んでいるのも事実です。もし自分でエンジンルームを洗浄するのが不安だと感じた場合は、無理に実施せず業者へ依頼しましょう。
エンジンルームの洗浄は、カー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなどに依頼できます。
簡単な洗浄のみで済ませたいという方は、1,000円以下でも実施できるカー用品店での洗浄がおすすめです。水を使わずシートで拭き取るのみの簡易的な洗浄ですが、コストを最低限に抑えられます。
質の高い洗浄を実施したいという方は、専門的な知識と技術を持ったディーラーへ依頼しましょう。施工料金の目安は5,000円からと、多少高めに設定されています。ただし、専用のアイテムを使った洗浄やコーティングなどを実施してくれるので、コストよりも仕上がりの精度を重視するのであればおすすめです。
本格的に洗浄したいけど、ディーラーに行く時間と費用がないという方は、ガソリンスタンドに依頼しましょう。施工の内容とコストは、カー用品店とディーラーのちょうど中間ぐらいで5,000円までの価格設定が多い傾向にあります。
自分でエンジンルームを洗浄するのが難しいと感じた場合は、上記を参考にしてください。
エンジンルームを定期的に洗浄することで愛車を守る
今回はエンジンルームを自分で洗浄する場合の方法や、その注意点について洗浄の頻度と合わせて紹介しました。エンジンルームの汚れを放置するとエンジンが劣化し、最悪の場合かかりにくくなることにも繋がるのでこまめな洗浄を意識しましょう。
エンジンがかかりにくい原因やその対処法については、コチラでも詳しく解説しています。
エンジンルームはこまめな洗浄が必要とはいえ、自分では難しいと感じる方やそもそも時間が無いなんて方も多いはず。その場合は無理をせず、業者に依頼することを推奨します。
エンジンルームの汚れや劣化が気になっている方は、ぜひ当記事を参考にし愛車をメンテナンスしてみてはいかがでしょう。