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ファンモーターが故障する原因は?その役割から注意点、原因判別方法について

ファンモーターが故障する原因は?その役割から注意点、原因判別方法について

エンジンの冷却やエアコンの冷房に関係するファンモーター。故障してしまうと、オーバーヒートの原因となることもあり、自動車の重大なトラブルにも繋がります。

しかしながら、ファンモーターが動作不良を起こす原因はさまざま。原因を特定するためには、その役割やチェックするポイントをおさえておく必要があります。

知らずに修理に取り掛かってしまうと、思わぬ怪我やトラブルの原因になってしまうことも。

そこで今回は、車のファンモーターについて、役割から故障が引き起こすトラブル、注意点、原因判別方法までお伝えします。

1 ファンモーターの役割

車のファンモーターは主に、ラジエーターとエアコンガスを冷却する2つの役割を持っています。つまり、エンジンの冷却と、エアコンの冷却性能向上を担う機器です。

ファンモーターは多くの車種の場合、1台につき1つが装備されていますが、大型車種をはじめとした高い冷却性能を要する車種には2つ備えられていることもあります。

そんなファンモーターは、数ある車のパーツの中でも重要な役割を担うパーツの1つ。故障してしまうとエアコンが正常に作動しない、エンジンに熱がこもる、異音が発生するなど、さまざまな不具合が発生します。

1-1 ラジエーターの冷却

そもそも車のラジエーターは、走行時の風によって冷やされたラジエーター内の冷却水を用いて、熱くなったエンジンを冷やす仕組みです。

しかしながら、渋滞や停車時をはじめとしたラジエーターに風が取り込めない状況や、外気が高温になる夏場の場合は、充分に冷却性能が発揮できません。

最悪の場合、エンジンがオーバーヒートにより故障し、車が動かなくなる可能性もあります。

このようにラジエーターの温度が一定以上高くなった場合、ファンモーターは自動で作動し、空気を循環させることで冷却を補助します。

1-2 エアコンガスの冷却

車のエアコンコンデンサーは、エアコンの冷却機能を担う機器の1つです。

カーエアコンで風を冷やすためには、いくつかの工程が必要です。その工程の中でもファンモーターは、コンデンサーに送られたエアコンガスをファンで液状化する役割を持ちます。

2 ファンモーターが故障するとどうなるの?

ファンモーターが正常に作動しない場合、さまざまな不具合が発生する可能性があります。

ファンモーターが故障した際のトラブルとして、まず挙げられるのがエンジンオーバーヒートです。

前述の通りファンモータの役割は、エンジンの冷却を担う冷却水を、空気を循環させることで冷やすことです。そのため、ファンモータが作動しない場合は、エンジンがオーバーヒートを起こし、内部を破損させたり寿命を縮めてしまう可能性があります。

ファンモーターの故障が引き起こす不具合として次に挙げられるのは、エアコンの効果低下です。

ファンモータはエアコンの冷却ファンとしての機能も持ちます。そのため、正常に動作しない場合には、エアコンの冷却性能の低下を招く可能性があります。

ファンモーターの故障が原因の不具合として、最後に挙げられるのは、バッテリーの消費です。

ファンモータは車のバッテリーを用いて作動します。そのため、故障したままにすると電気抵抗・電力消費量が大きくなることによってバッテリーが消耗し、エンジンの始動が困難になる可能性があります。

ファンモーターの動作不良が見つかった場合は、他の重大な故障につながる原因になるため、できるだけ早く修理することが大切です。

3 ファンモーターが故障した際の注意点

ファンモーターの故障が疑われる際は、ラジエーターキャップと冷却水に注意しましょう。

ファンモーターの故障が疑われ、ボンネットを開けてラジエーターを確認する場合、冷却水やラジエーターキャップは、高温になっている可能性があります。

冷却水は通常、約83度になるように設定され、ラジエーターには水温が沸点を超えると圧力を逃がす弁が設けられています。オーバーヒート時に白煙が上がるのは、この弁により圧力が逃がされているのが原因です。

そして、圧力がかかっている状態でラジエターキャップを開けるのは、熱湯が吹き出してくる可能性があるためとても危険です。そのため、エンジンが充分に冷えていない状態で作業するのはやめましょう。

4 ファンモーターが回らない原因を判別する方法

ファンモーターが故障してしまう代表的な原因は、ヒューズ切れとモーターの故障の2つです。

ファンモーターが正常に作動しない場合、まずは車の取扱説明書を参考にヒューズを確認しましょう。

車では、過剰な電流が発生した際、ヒューズを切って回路を守る役割があります。何かしらのトラブルによってヒューズが切れていた場合は、電気が発生させられずファンが回らなくなるため、交換が必要です。

ヒューズに異常が見られなかった場合は、ファンモーターの接続を確認しましょう。

ファンモーターの接続が緩んでいたり外れている場合には、正常に作動しません。そのため、ファンモーターの接続部分を点検し、正しく接続してください。

正常にファンモーターが接続されていた場合は、次にファンを回す駆動モーターの故障を疑いましょう。

長期間の使用によるベアリングの摩耗や寿命、各種部品の劣化などにより、駆動モーターが故障している可能性があります。正常に動作するかを確認するには、バッテリーと接続しましょう。モーターが動かない場合には、駆動モーターの交換が必要です。

また、ファンモーターの動作不良に、ファンを覆うカバーとの接触や、ファンの動きをコントロールするエンジンコントロールユニット(ECU)が関係していることもあります。

ファンモーターのトラブルは整備士に相談を

ファンモータの交換は、さまざまなパーツの取り外しなど、専門的な作業を必要とします。そのため、ヒューズの交換で済まない場合には、自動車整備士に相談することをおすすめします。

そして、ファンモーターの修理には、故障の原因解明が不可欠です。

その原因によって変動するものの、ファンモーターの交換にかかる一般的な修理費用は、4〜6万円程度とされています。

ヴァ・ベーネでは、ファンモーターの交換はもちろんのこと、修理やメンテナンス、車検まで、どんな修理や整備でも柔軟に対応可能です。

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