草ヒロの定義や違法性などについて

車好きから支持を得ている「草ヒロ」をご存じでしょうか。

聞いたことはあるけれども、どのような車を指しているのかなど疑問に感じている方も少なくありません。

そこで今回は草ヒロについて触れていきます。

1 そもそも草ヒロとは？

草ヒロは「草むらのヒーロー」の略称です。草むらや空き地などに放置されているボロボロになった車を指します。

その見た目は、ボディが錆で覆われていたり、雑草にくるまれたりと特徴的です。

そもそも草ヒロの始まりは、芸文社が発行する「ノスタルジックヒーロー」の読者からの投稿コーナーがきっかけ。

ボロボロに朽ち果てた、不動車を紹介する企画でした。見た目は悪いですが、どこか哀愁が漂っており一部の自動車ファンや旧車好きの心を鷲掴みにしたのです。

2 草ヒロが生まれる理由

空き地などに放置され、そのままになっている車。そもそもなぜそのような車が生まれてしまうのか、疑問に感じれられる方も多いのではないでしょうか。

車の乗り換えなど愛車を手放す際に、ほとんどの方は”売却”や”廃車”を選択します。しかしながら、一部の方は私有地や空き地、山中などに車を放置することで草ヒロが生まれてしまう訳です。

残念ながら、このような放置車は社会的にも問題視されているのも実情です。

3 違法じゃないの？

前項で記載したように、社会的に問題視されている草ヒロ。しかし、全ての草ヒロが違法ということではありません。

自動車を処分するには、法的に定められた手続きを踏む必要があります。つまり法的な手続きをクリアしていれば合法ということです。

その条件としては大きく3つ。

• ナンバーが返納されていること
• 廃車手続き（一時抹消登録）が済んでいること
• 私有地で草ヒロになっていること

逆に上記で挙げた条件が一つでも該当しないケースは､違法の草ヒロということです。

違法になる場合の理由を説明します。

3-1 ナンバーを返納していないケース

車のナンバープレートは国や地方公共団体から交付されるもので、オーナーの所有物ではありません。

自動車を廃棄する際は「道路運送車両法 第二十条 自動車登録番号標の廃棄等」にある通り、ナンバープレートを返納しなければいけないのです。

当然ながら、私有地以外でナンバープレートがついたまま放置されている状態は違法ということになります。

3-2 廃車手続きを行なっていない場合

廃車手続きが済んでいない場合も違法になることを覚えておきましょう。

廃車手続きには「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2種類があります。

永久抹消登録は、対象車に二度と乗らない場合に実施する手続き。主に解体済みの自動車や走行不能となった車が対象です。永久抹消登録が済んでいれば、車を廃棄することになるので草ヒロになることはありません。

一方一時抹消登録は、車の使用を一時的に止める手続き。例えば引越しや転勤など、車に一定期間乗らないケースに活用されます。永久抹消登録との最大の違いは、手続きを行えば再度車に乗れる点です。

一時抹消登録の手続きが済んでいない状態で、私有地以外の空き地などに放置してしまうと違法になるということを覚えておきましょう。

廃車の手続きについて詳しく知りたい方はコチラもご覧ください。

3-3 私有地ではないケース

前述した通り、手続きを行わずに車を放置してしまうのは避けなければいけません。

私有地以外の車の放置は不法投棄としてみなされ、最高5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金となります。違法性が高いことから、両方とも科せられるケースも少なくないことを覚えておきましょう。

私有地であれば手続きを踏まずに放置していても問題はありません。しかしながら税金などの無駄な出費を防ぐためにも、一時抹消登録の手続きを行なった方がいいでしょう。

4 レストアできる？

前述した一時抹消登録を実施すれば、再度車に乗れることは可能です。しかし、自動車を長い間放置してしまうと、朽ち果ててしまい結果的に廃車にしてしまう方も少なくありません。

想いの詰まった車であれば、レストアも愛車を復活させる手段の一つ。

レストアは、直訳すると「回復させる」「復活させる」「復元する」などの意味です。これは車だけではなく、長年使用していたことにより、劣化もしくは故障したバイクや鉄道車両、航空機、時計、ラジコンモデル、ゲーム機などを修復し復活させることも意味する言葉です。

自動車におけるレストアは、クラシックカーやヴィンテージカーなど、製造されてから時間が経過した旧車を、もう一度新車同様の状態に復元するという文脈で使用されます。

もう動かなくなった状態でも朽ち果ててしまった場合でもレストアは可能ということです。

レストアは専門的な知識と技術が必要になるため、専門業者に依頼した方がいいでしょう。

その際、車の状態などにもよりますがレストアする場合の費用は高額になりがち。また交換部品が不足していたりするケースもあるので、期間も長くなる傾向にあることを覚えておきましょう。

レストアを検討される方はヴァ･ベーネにお任せください。

国土交通省の認証自社工場を完備しており、多くのレストア実績がございます。些細なことでも構いませんので、まずはお気軽にお問い合わせください。

一部の車好きから人気を誇る草ヒロ

どこかさみしげな雰囲気がノスタルジーな印象を与えてくれる草ヒロ。一部の自動車好きや旧車ファンから高い人気を誇ります。

しかし、どの車も放置していいわけではありません。ナンバープレートの返納や廃車手続きなどの適切な手順を踏む必要があります。

放置車や不動車、事故車など処分に困った車があればヴァ･ベーネにご相談ください。他社に断られた車も大歓迎です。全国どこへでも出張買取が可能ですので、お気軽にお問い合わせください。