2023年4月14日
ヘッドライトの黄ばみを放置するリスクや綺麗にする方法
夜間の走行を安全にする役割を果たすヘッドライト。乗り続けていると、さまざまな原因で黄ばみが付着します。
今回は、ヘッドライトに黄ばみが付着する原因や放置した際の危険性、自分で綺麗にする方法を紹介します。
黄ばみの防止策や業者に掃除を依頼する場合のポイントにも触れているので、愛車のヘッドライトを綺麗に保ちたいと考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
1 ヘッドライトの黄ばみの原因
ここでは、ヘッドライトに黄ばみが付着する主な原因について解説します。
1-1 経年劣化
ヘッドライトの黄ばみは、紫外線や直射日光、雨やこすれによる経年劣化が原因でコーティングが剥がれて付着します。また、ヘッドライトが熱を持つことで経年劣化し、黄ばみが付着することも。
経年劣化までの時間は乗車頻度や駐車環境などで異なるものの、何も対策していない状態で半年から1年ほどです。
1-2 ヘッドライトの素材特性
ヘッドライトに多く使用されている「ポリカーボネート樹脂素材」は、紫外線に弱いのが特徴です。そのため、上述した経年劣化による黄ばみは、素材特性の影響を受けやすいといえます。
ガラスなどと比較しても経年劣化しやすいため、黄ばみが付着しやすいのがヘッドライトの素材特性です。
1-3 石・砂による傷
走行中に石や砂がヘッドライトを傷つけ、その傷が汚れにつながることで黄ばみになります。
乗車頻度が高い車は石や砂が原因の傷がつきやすいため、黄ばみやすいでしょう。また、雨が入り込んでヘッドライトが汚れ、黄ばむこともあります。
1-4 洗車の仕方によっては黄ばみの原因になることも
ヘッドライトの黄ばみは軽度であれば簡単な洗車で綺麗にできます。しかし、洗車時に水が入り込んだり、洗剤が残ったままだったりすると、それが原因で黄ばんでしまうことも
。また、洗車時にヘッドライトを傷つけてしまうことで、黄ばみの原因になる場合もあります。洗車時は、しっかりと洗剤を洗い流し、かつ水分がヘッドライト外部・内部に残らないよう注意してください。
2 ヘッドライトの黄ばみを放置するとどうなる?
ヘッドライトの黄ばみを放置すると、さまざまな危険につながります。ここでは、ヘッドライトの黄ばみを放置することによる懸念点を紹介します。
2-1 視認性の低下
ヘッドライトが黄ばんでいると点灯時の光量が少なくなるため、視認性が低下してしまいます。視認性が低下すると夜間走行時の安全性が確保できません。
悪天候時はさらに視界が悪くなるため、運転時の安全性を確保することはほぼ不可能です。
2-2 車検に通らないことも
ヘッドライトの黄ばみが原因で光量が少なくなると、車検の保安基準を満たさなくなることも。車検に通るヘッドライトの明るさは「1灯につき6,400カンデラ以上」ですが、黄ばんだまま放置しているとこの基準を下回りやすくなります。
ヘッドライトの黄ばみを放置すると安全に走行できなくなるだけでなく、車検に通らないリスクがあることも念頭に置いておきましょう。
2-3 ヘッドライトを交換しなければならない
ヘッドライトの黄ばみを放置し続けると、いつの間にか内部にまで汚れが侵食してしまいます。
汚れが内部まで入り込んでしまうと、ヘッドライトそのものを交換することに。部品代や交換代など、余計な費用がかかることになるでしょう。また、見栄え自体も悪くなるため、黄ばみは放置せずすぐに落としてください。
3 ヘッドライトの黄ばみを自分で落とす方法
ヘッドライトの黄ばみは、方法さえ押さえておけば自分で落とすことが可能です。ここでは、ヘッドライトの黄ばみをどのように落とすか、外側と内側に分けて主な方法を紹介します。
3-1 外側
ヘッドライトの外側に付着した黄ばみは、軽度であれば簡単に落とせます。軽度の黄ばみを落とす方法は以下の通りです。
- カーシャンプーでヘッドライト表面の汚れを落とす
- クロスなどにクリーナーをつけてヘッドライトを磨く
- クリーナーの付着していないクロスでヘッドライトを拭き上げる
経年劣化の激しいヘッドライトや、黄ばみを長期間放置してしまったヘッドライトは、より本格的なメンテナンスを行う必要があります。重度の黄ばみを落とす際は、以下の方法を参考にしてください。
- 水で濡らしながら耐水ペーパーで磨く
- より目の細かい耐水ペーパーで磨く
- 乾いたクロスで拭き上げる
- コーティング剤をつける
ヘッドライトを磨く際の耐水ペーパーは、最初に目が粗めの1200番、次により細かい目の2000番を使用するのがおすすめです。ヘッドライトにツヤを出したい場合は、コーティング剤をつける前に2000番よりも目の細かい「コンパウンド(研磨剤)」を使用して磨きましょう。
3-2 内側
ヘッドライトの内側に付着した黄ばみを落とす際は、まずヘッドライトを取り外さなければなりません。取り外した後は、外側と同様に耐水ペーパーやコンパウンドで磨きましょう。
また、取り外したヘッドライトを水で薄めた漂白剤につけておくのもおすすめです。ただし、水分や漂白剤などが残ってしまうとかえって劣化しやすくなるため、黄ばみを除去したあとの処理に重きを置くことも大切です。
4 ヘッドライトの黄ばみ防止策
ヘッドライトの黄ばみは、落とす方法はもちろん付着しないように対策を取ることも重要です。ここでは、ヘッドライトの黄ばみ防止策を紹介します。
4-1 紫外線を避ける
車体カバーをかけて、車に直射日光が当たらないようにしましょう。ヘッドライトはもちろん車体全体を保護できるので、屋根のない場所に駐車する際の対策としておすすめです。
車体カバーの大きさは車種によって異なるため、愛車のサイズに適したものを選んでください。
4-2 保護フィルムを貼る
ヘッドライト用の保護フィルムを貼るのも、有効な黄ばみ対策です。保護フィルムの貼り方は、以下を参考にしてください。
- ヘッドライトの大きさに合わせてフィルムをカットする
- ヘッドライトの黄ばみや汚れを綺麗にしておく
- ヘッドライト周辺にマスキングテープを貼って養生する
- ヘッドライトと保護フィルムの接着面を濡らしておく
- ヘッドライトの中心部分からフィルムを貼り付けていく
- 気泡・シワを綺麗にする
- 余分な部分をカットする
ヘッドライトに保護フィルムを貼ることでライト色が白以外になったり、明るさの基準値が下がったりする場合があります。この場合は車検に通らなくなるため、保護フィルムを貼るうえでの注意点として把握しておきましょう。
4-3 コーティング
ヘッドライトの黄ばみは、コーティング剤が剥がれることで付着します。そのため、再度コーティングを施すことで黄ばみ防止が可能です。市販のコーティング剤は数千円で購入できます。
ただし、自分でコーティングする場合、作業時間や場所を確保しなければなりません。スプレータイプのコーティング剤を使用するのであれば、近隣住民に迷惑がかからない場所で施す必要があります。
また、コーティング剤が完全に硬化するまで数日を要することもあるので、コーティング中は車に乗れない可能性もあるでしょう。
ちなみに、コーティング剤の耐用年数は、値段によって変動します。値段の安いポリマーコーティングであれば3ヶ月程度、高めのガラス系であれば半年から1年、3〜5年ほど保つものも。
購入したコーティング剤の種類によって、保持期間が異なることは覚えておくべきでしょう。
5 ヘッドライトの黄ばみを落とすのはプロに任せるのもおすすめ
ヘッドライトの黄ばみは、プロに依頼することでDIYよりも綺麗に落とせます。
また、黄ばみを放置して落ちにくい状態になったヘッドライトは、本体をそのまま交換しなければなりません。
バルブ交換などであればDIYでもできるものの、ヘッドライトそのものを交換するのは難易度が高いため、プロに依頼するのがおすすめです。
ヘッドライトの交換は、ディーラーや整備工場、カー用品店やガソリンスタンドで依頼できます。業者によって費用感は異なるものの、ヘッドライトそのものを交換する際は、メーカによるものの数万円ほどかかってしまいます。
ただし、ヘッドライトにメーカー保証やディーラー保証がついていれば、期間内限定での交換は無料です。
ヴァ・ベーネでも、ヘッドライトの黄ばみの洗浄や交換の相談を受け付けています。愛車のヘッドライトを綺麗にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ヘッドライトの黄ばみは安全性を確保するために落とすべき
今回は、車のヘッドライトに付着する黄ばみの原因や放置した際のリスクについて解説しました。経年劣化や素材特性、傷や洗車の仕方でヘッドライトは黄ばんでしまいます。
黄ばみを放置すると視認性が低下するだけでなく、車検にも通らなくなります。
ヘッドライトを交換しなければならないこともあるため、定期的にヘッドライトを掃除し、黄ばみを綺麗にすることが大切です。また、保護フィルムやコーティング剤などで、黄ばみが再度付着しないよう配慮する必要もあります。
黄ばみを自分で落とすのが難しい場合は、プロに依頼して綺麗にしましょう。費用面の不安などは、ヴァ・ベーネで相談を受け付けているので、ぜひ一度お問い合わせください。
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