2023年10月6日
古くなったエンジンオイルの捨て方や注意点
自動車のエンジンを守るための役割を持つエンジンオイル。
愛車を安全に保つためにも、エンジンオイルを定期的に交換することは大切なことです。
しかしながら初めての方であれば、古くなったエンジンオイルの処理方法を知らない方も多いのではないでしょうか。
基本的には業者に依頼をすれば、処理が済みますが自分でも行うことができます。ただ、自分で行う場合は古くなったエンジンオイルを適切な処理方法で処分しなければいけません。
そこで今回は、自分で行う古くなったエンジンオイルの処理方法や、注意点などについてお伝えします。
目次
1 古くなったエンジンオイルを廃棄する方法
自分でエンジンオイルを交換した際に、古くなったエンジンオイルを処分する必要があります。
ここでは、古くなったエンジンオイルを廃棄する際の方法についてお伝えします
1-1 自治体への依頼
エンジンオイルを廃棄する場合、処理方法はお住まいの自治体によって異なります。
地域によっては布や紙にしみ込ませる方法や、廃油BOXを使用することが義務付けられていることも。逆に自治体によっては、そもそも廃棄ができないことも少なくありません。
廃棄可能な自治体でも有料になるケースもあるので、エンジンオイルを廃棄する際は、お住まいの市町村のホームページなどで確認をしましょう。
また場合によっては、オイル缶やエンジンオイルフィルターなどのゴミも発生することもあります。その場合も、自治体によって廃棄の可否は異なるため、併せてチェックしておきましょう。
1-2 ガソリンスタンドへの依頼
エンジンオイルの廃棄方法の一つに、ガソリンスタンドへの依頼があります。
ただ、自治体同様に処分が可能な場合もあれば断られるケースもあり、対応はさまざま。
エンジンオイルの引き取りに費用がかかることもあるので、依頼する際は事前に確認しておきましょう。
またエンジンオイルの引き取りついでに、洗車やタイヤの空気圧チェックなども実施できることがメリットです。
1-3 エンジンオイルの購入店舗への依頼
カー用品店やホームセンター、ディーラーなどのエンジンオイルを購入した店舗への廃棄依頼も方法の一つ。
依頼する際は、購入時のレシートもしくは会員証などを持参しましょう。
店舗によってはエンジンオイルの引き取りが有料の場合もあります。そのため、エンジンオイルの廃棄を依頼する際は、事前にホームページや店舗への電話で確認しておきましょう。
1-4 廃油回収業者への依頼
エンジンオイルを廃油回収業者へ依頼するのも方法の一つ。
廃油回収業者は全国各地にあるので、最寄りの場所に引き取りを依頼しましょう。
こちらも前述したガソリンスタンドや購入店舗同様に、依頼する際は事前に費用面などを確認することをおすすめします。
2 エンジンオイルを捨てる際にやってはいけないこと
エンジンオイルを処分する際は、前述したように適切な場所に依頼しなければいけません。
そのため、エンジンオイルを廃棄する際はルールとマナーが存在し、面倒だからと勝手に捨ててはいけないものです。
ここでは、エンジンオイルを廃棄する際のNG行動についてお伝えします。
2-1 下水や川に流さない
エンジンオイルを廃棄する際、下水や川に流すことはできません。
廃油は下水処理ができず、終末処理場の処理設備に支障をきたしてしまいます。また、水質汚染や環境破壊を招く原因になることも覚えておきましょう。
2-2 土壌に染み込ませてはいけない
自宅の庭や、山中などの土壌に染み込ませて処分する方法もNGです。
下水や河川に廃棄するのと同様に、自然環境破壊に繋がります。
エンジンオイルが自然環境に混ざってしまうと、河川や土壌に住む動植物に大きな影響を与えることを覚えておきましょう。
2-3 不法投棄はNG
エンジンオイルに限ったことではありませんが、ゴミの不法投棄は犯罪行為にあたります。
当然ながら、前述した下水や河川、土壌に染み込ませるなどの処理方法も不法投棄に該当します。このような行為は、刑罰の対象になることを覚えておきましょう。
破壊された自然環境を元に戻すためには莫大な費用と労力がかかります。エンジンオイルを処理する際は、適切な方法で処分をしましょう。
3 廃油BOXを使用するケースの手順
業者に依頼すれば処理は不要ですが、自分でエンジンオイルを処理する際は、廃油BOXを使用しましょう。
廃油BOXはエンジンオイルを吸収したり凝固してくれるもので、廃油処理パックなどとも呼ばれています。
前述したように処分する際に、自治体によっては廃油BOXを使用することが義務付けられていることも少なくありません。
ここでは廃油BOXの選び方と使用方法について説明します。
3-1 廃油BOXの選び方
容量の確認
まず廃油BOXを選ぶ際に、愛車のエンジンオイルの容量を確認しましょう。
一般的な軽自動車であれば、オイルフィルター交換時で廃油の量は約3Lです。
つまり、この場合であれば廃油BOXの容量が3L以上のものを用意しなければいけません。
廃油BOXはホームセンターなどで購入が可能なので、どれを選んでいいのか分からない場合は、スタッフに相談してみましょう。
吸収材の種類の確認
廃油BOXに使用される吸収材の種類を選択することもポイントの一つ。
植物繊維や不織布または凝固剤などが使われており、処理方法が異なります。
植物繊維や不織布であれば、エンジンオイルを吸収してくれるタイプです。一方、凝固剤の場合はエンジンオイルと混ぜることで油脂状の固形物に変えるタイプとなっています。
凝固剤のタイプのものを使用する際、油温が80℃以上でないと廃油と混ぜることができません。そのため処理をするタイミングで、エンジンを稼働させエンジンオイルの温度を高めておく必要があります。
エンジンオイルが高温になっているので、交換する際は火傷などの危険性があるので十分に注意が必要です。
3-2 使い方
次に廃油BOXを使用する手順をお伝えします。
廃油BOXを使用する際の手順は以下の通りです。
- エンジンオイルをオイルトレイで受ける
- 廃油BOXに古いエンジンオイルを移す
- 廃油BOXを密閉し早急に処理をする
古くなったエンジンオイルは、エンジンのドレンボルトから排出されます。その際に廃油BOXに流し込むのではなく、オイルトレイを使用しましょう。
次に廃油BOXを開封し、吸収材の入った袋を広げます。そこに古くなったエンジンオイルをゆっくりと注ぎ込みましょう。
最後にエンジンオイルを吸収した廃油BOXを密閉し、各自治体に回収日まで風通しのよい場所で保管します。室内での保管はトラブルに繋がる可能性があるため、安全な場所で保管をしましょう。
4 オイル缶の廃棄方法
エンジンオイルを自分で処理する際に、古くなったエンジンオイルだけではなくオイル缶の廃棄にも注意しなければいけません。
オイル缶の中に未使用のエンジンオイルが残っていない状態で、空の状態であれば資源ゴミとして廃棄することができます。
しかしながら、オイル缶の中にエンジンオイルが少しでも残っている場合、必ず中のエンジンオイルをしっかりと拭き取る必要があります。
残ったエンジンオイルをそのまま廃棄してしまうと、前述したように環境汚染の原因になるので、新聞紙など吸収性の高い紙類を使用して処分することがポイント。
どうしても残ったエンジンオイルを拭き取れなかった場合は、自治体に相談をしましょう。
中身が綺麗な状態であれば資源ゴミとして回収できますが、エンジンオイルが残ったままだと処理方法が変わる可能性が高くなります。そのため、処分する際は自治体に問い合わせて指示を仰ぎましょう。
またエンジンオイルを吸収した新聞紙なども処理方法が異なるケースがあります。こちらも併せて自治体に確認し、処分をしてください。
古くなったエンジンオイルは適切な処理方法で
古くなったエンジンオイルを処分する際は、お住まいの自治体によって異なります。
自治体に依頼する場合もあれば、ガソリンスタンドやカー用品店などに依頼することもあります。
ただ処分する際は、費用がかかるケースもあれば場所によっては受け付けてもらえないことも少なくありません。
エンジンオイルの廃棄を依頼する場合は、あらかじめ確認しておきましょう。
また廃棄する際は決められたルールに従い、処理をしましょう。下水や河川、土壌に染み込ませるなどの不法投棄は避けてください。
エンジンオイルを自分で処理する際は、当記事を参考にしていただけると幸いです。
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