ケンメリとヨンメリとの違いは?大人気シリーズの4代目スカイラインについて解説

「ケンメリ」の名前の由来

 ケンメリの由来は、それこそ今や誰でも知っている事かもしれない。1972年にフルモデルチェンジして発売された4代目スカイラインは、当初から宣伝用として「ケンとメリーのスカイライン」というキャンペーンが展開された。外国人を思わせる男女のモデル2名を起用して、テレビを始め新聞や雑誌など、幅広くケンとメリーが露出。クルマそっちのけで男女のデートシーンをクローズアップした。

 「ケンとメリー」はいずれ、スカイラインと関係なしに大ヒットしていく。ロゴを商品にしたものが爆発的に売れて、ちょっとした社会現象にまでなるのだ。ちなみにケンとメリーのTシャツは国内でシリーズ物Tシャツの販売記録を打ち立てたほど大いに売れた。つまりケンとメリーは国民的な愛称になったのだ。

 誰もが知る名前になれば、いずれ「ケンとメリー」では長くなる。これを略して「ケンメリ」という言葉が生まれた。ちなみにハコスカの時にも触れたが、ケンメリ・スカイラインという呼び方が普及したため、それより前の「箱型のスカイライン」をハコスカと呼んで区別するようになったのだ。

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ケンメリについてのニュース

 ケンメリにはいくつかニュースがある。まずハコスカ時代にレースで金字塔を打ち立てたGT-Rが、ケンメリ発売の翌年に復活する。だが、すでに2リッター直列6気筒DOHCエンジンであるS20型の在庫を処分するという意味合いが強く、197台が生産され195台が市販されただけと伝えられる。この197台という数字は当時日産自動車から発表されたもののようだが、筆者が過去に座間の日産記念庫や2000年前後にガレージ石坂から新規登録された車両の車台番号などをもとに調べたことがある。専門店の協力も得られて、なんと200台のケンメリGT-Rを確認している。おそらくまだ数台のケンメリGT-Rが存在したと考えられる。

 続くニュースはハコスカから続いたプリンス自動車が開発したG型エンジンが廃止され、日産開発のL16型とL18型に置き換えられたことが挙げられる。これでスカイラインは完全に日産のモデルになった。さらに1975年9月以降は、厳しくなる排ガス規制に適合させるためニッサンEGI、電子制御燃料噴射装置が採用される。のちに「NAPS」と命名された排ガス対策装置。この後しばらく80年代半ばくらいまで、中古車市場では「ナップス」スカイラインの相場がガタ落ちになる。まるで走らないエンジンだからだ。

「ヨンメリ」の名前の由来

 また近年になって呼ばれるようになったものとして「ヨンメリ」という言葉がある。記憶にある限り2000年以降に登場した呼び方で、暴走族系の人たちが使い出したもの。何かと言えば「4ドアのケンメリ」だから4(ヨン)メリ。2000年前後は旧車の中古車相場がグングン上がり始めた頃で、GT-Rではない普通のケンメリGTの相場は倍倍になっていった。L6エンジンのGTをGT-R仕様にモディファイするのが大流行したからだ。そんな中4ドアセダンの相場は上がらず、買いやすい状況が続いていた。「車高を落としてボディを切った貼ったしてしまうのだから、ベースは安い程よい。」という事で改造目的の人たちの間で4ドアのケンメリが注目されたのだ。この状況は今や昔話で、ヨンメリも相場をドンドン上げた。今や格安なケンメリはショートノーズの1.6や1.8しかない。

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