スカイラインシリーズの歴史に伝説を残したケンメリとは?その特徴や魅力に迫る

日産の中でも特に人気を集めているのがスカイラインシリーズ。その中でも旧車好きから絶大な人気を集めているのが、ケンメリの愛称で親しまれている4代目スカイライン。

そんなケンメリの愛称の由来やその特徴を知ることで、さらに魅力を感じることができるかも。

今回はスカイラインの歴史に様々な伝説を残したケンメリについて、その愛称の由来からスカイラインシリーズの中でもよく比較されるハコスカとの違いや、現在の相場まで詳しく解説していきます。

1 ケンメリとは

ケンメリは1972年にリリースされた4代目スカイラインです。「GL」「GT」「GT-R」の3種類のグレードをラインナップ。

4ドアセダンと2ドアハードトップが用意されました。また3代目スカイライン同様にワゴンとバンのタイプも用意され、全てのモデルにサーフィンラインがデザインされています。

それぞれ異なる表情をもつフロントグリルを採用しており、搭載してるエンジンが特徴的です。ここではグレードの違いを解説していきます。

2 ケンメリの主要グレード

ケンメリには前述した通り、3種類のグレードが存在しています。

ここではそれぞれの特徴を紹介していきます。

2-1 ケンメリGL

ケンメリGLはグレードの中では一番下になります。ホワイトリボンというタイヤの横に1本の白いストライプがあしらわれているなど、上質な演出が特徴的です。

ボディサイドのサーフラインと言われるリアタイヤ上方にエッジを効かせたスカイライン独特のアイデンティティを感じるスタイルが魅力の一つです。

GLのエンジンは両4気筒モデルで1600ccのG16型が搭載され、ミドルグレードには1800ccのG18型が搭載されています。

このエンジンは日産と統合する前のプリンス自動車工業が開発した歴史のあるもので、排ガス規制によるマイナーチェンジまで使い続けられた物です。

2-2 ケンメリGT

ケンメリGTはマイナーチェンジが実施され、フロントグリルが上品なイメージに変更されました。当時の流行だったハードトップスタイルが特徴的な一台です。

ゆったりと大柄で長いボンネットと前方の窓と後方の窓の境に骨のないスタイルが、ハードトップという優雅なスタイルを作り出していました。現代の車では見ないフェンダーミラーなども当時を感じさせるスタイル。

テールライトが丸型4灯になっていることが最大の特徴です。これはスカイラインの象徴として、10代目のR34型スカイラインまで受け継がれている程。

GTには日産自動車が開発した、6気筒モデルの2.0LのエンジンL20型が使われています。最高出力88.3kW(120PS)/6000rpm、最大トルク166.7Nm(17.0kgm)/4000rpmのスペックです。

また4ドアセダンタイプもリリースされており、当時の警察庁へパトロールカーとして導入されました。

ちなみに「ケンメリGT」は「ヨンメリ」の愛称で親しまれており、「4枚ドアのケンメリ」から略されたことでこの愛称が誕生しています。

その他にワゴンやバンタイプのスタイルもあり、フロントグリルはGLと同じスタイルです。荷室サイドに窓の設定はなく、当時の車としてはモダンなスタイルに仕上がっていました。内装部分は7連メーターは省略されており、ラジオなどが見やすい位置に配置されている仕様です。

2-3 ケンメリGT-R

ケンメリGT-R KPGC110型は1973年にリリース。高速走行を想定した上級グレードです。サーキットでの走りを期待されていましたが、レースに一度も出場することはありませんでした。幻のGT-Rと呼ばれており、この車が“幻”と言われる理由はその希少性の高さです。

オイルショックや排ガス規制の高まりもあり、ケンメリGT-Rはわずか197台で生産を終了します。しかしながら、そのうち195台が市販された伝説を残しています。

日産記念庫や2000年前後にガレージ石坂から新規登録された車両の車台番号などをもとに調べてみると、なんと200台のケンメリGT-Rが確認されているんだとか。

おそらくまだ数台のケンメリGT-Rが存在しているのではないでしょうか。

ケンメリGT-Rは2代目となっており、初代GT-Rとの違いはホイールベースを70mm短縮し、車重も20kg以上軽量化されていること。

外装はタイヤ周りをふちどるオーバーフェンダーやリアハッチ上のリアスポイラー、フロントグリルも大胆なデザインで速さをイメージした作りの一台。タイヤは175HR14ラジアルタイヤを装備しおり、スカイライン初の4輪ディスクブレーキを採用しています。

また最大の特徴であるエンジンは初代GT-R同様に2000cc S20型を搭載。160馬力を発生させ、240km/hのメータースケールが特徴的です。そのスペックは最高出力117.7kW(160ps)/7000rpm、最大トルク176.5Nm(18.0kgm)/5600rpmを誇ります。

ハコスカを含むS20エンジン搭載車は、通算2142台で生産を中止しその幕を閉じました。

3 ケンメリという愛称の由来

ケンメリの由来は当時のテレビCMが関係しています。ケンとメリーという若いカップルをイメージキャラクターに採用し、2人がスカイラインに乗って各地をドライブするという広告展開を行いました。

BUZZが歌ったCMの挿入歌「ケンとメリー〜愛と風のように〜」が、オリコン上位にランクイン。CMに登場した北海道美瑛町にあるポプラの木は、観光名所になる程です。また販売促進用にノベルティとして制作されたTシャツや、相合傘をモチーフにした「愛のアンブレラ」ステッカーは、あまりの人気に一般向けにも販売され社会現象を巻き起こします。

もちろん関連グッズだけではなく、4代目スカイラインも販売台数を伸ばしていき、4年間という短い販売期間で約67万台を生産しました。

この数はスカイラインシリーズの歴代最高販売台数として記録を残しています。

4 比較されがちなハコスカとの違い

スカイラインシリーズの中でケンメリと人気を牽引しているのが、ハコスカの愛称で親しまれている、3代目スカイライン。

現在ではスカイラインシリーズの中でケンメリと共に、人気を牽引している車種です。ケンメリとハコスカの大きな違いとしては、その風貌ではないでしょうか。ケンメリの登場で、区別するために「箱型のスカイライン」を略してハコスカと呼ばれるようになりました。

ハコスカは1968年にリリースされたモデルで、日産とプリンスが合併後初のフルチェンジモデルです。

ハコスカは角張ったボディラインが特徴ですが、ケンメリはサーフィンラインも印象深く、折り目のついたシャープなデザインが印象的な一台です。

またハコスカのボディバリエーションは3種類に対し、ケンメリは4ドアGTや2ドアハードトップ、さらにはワゴンやバンも存在し4種類をラインナップ。

デザイン性の高さに加え、ユーザーのニーズに合わせた多様なバリエーションがハコスカとの違いです。

ハコスカについて詳しく知りたい方は是非、こちらも合わせてご覧ください。

5 ますます高まるケンメリの相場

旧車好きの間で人気を集めているケンメリ。取引価格は通常のケンメリでも約600万円台です。

ケンメリGT-Rだと、その高い希少性から多くの場合応相談になっています。安くても1000万円ほどすると言われており、あるオークションサイトでは4000万円を超えた極上車もある程。

高級車を購入できるほどの価格で取引されているケンメリとケンメリGT-R。この名車は多くの車好きの人気を集めており、結果として高値で取引されています。

この魅力あるスタイリングは、やはり価格以上の価値があるということではないでしょうか。

まとめ

今回は日産のスカイラインの中で、様々な伝説を残したケンメリについて解説してきました。

ケンメリは1972年に日産からリリースされた4代目スカイライン。CMに出てくる「ケンとメリーのスカイライン」シリーズに由来しています。

ケンメリは4年間という短い販売期間で、スカイラインシリーズ歴代No,1の約67万台を生産。

車だけではなくCM効果もあり、挿入歌がオリコン上位にランクインや撮影場所が観光場所になるなど、車だけではなく社会現象を巻き起こしました。

様々な伝説を残したケンメリ。旧車好きなら一度は体験してみたい一台です。

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