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何気なく使用している「旧車」とは?その定義は日本特有のものだった!

何気なく使用している「旧車」とは?その定義は日本特有のものだった!

「旧車」と聞くとどのような車をイメージするでしょうか?

その定義は曖昧なもので、各年代やその人の考え方によって異なります。

また旧車と一言で言っても「ヴィンテージカー」「ヒストリックカー 」「クラシックカー」など呼び方は様々。日本におけるそれぞれの定義は曖昧なもので、明確な線引きはありません。しかし自動車文化が長い欧米では年代ごとで区別がされています。

また旧車を所有することでのメリットやデメリットについても気になるポイント。

今回は旧車について定義や旧車のメリット・デメリット、混同されやすいヒストリックカーやヴィンテージカー、クラシックカーとの違いまで解説していきます。

1 旧車とは

旧車の定義には明確な線引きがなく曖昧なもの。一般的には年式が古ければ全ての車が旧車の位置付けで考えてしまいがち。

製造年代による分類方法や、生産されてからの年数と判断するなど考え方は様々。クラシックカーによる公道ラリーを行う団体「FIVA」では、生産してから25年以上経過した車両。「日本クラシックカー協会」では1975年までに生産された車として定義されています。また古い車の中でも“往年の名車”と呼ばれる乗用車のみに表現されることも。

このように旧車の定義は様々で、各年代によっても異なるものです。

2 旧車のメリット・デメリット

2-1 メリット

旧車の魅力はそのクラシックなデザインと性能が重視されていること。

曲線的なデザインが多い現代の車とは異なり、旧車は角張った無骨なデザインが多いことが特徴です。デザインに惹かれて旧車ファンになった方も多く、最近では現行車でもあえてクラシックなデザインで売り出されているものもある程。また無骨な男らしいイメージだけではなく、レトロで可愛いデザインの車もあり、女性人気の高い車両も多いです。

また性能に優れた自動車もたくさんあり、一部の旧車は現行車にも負けない程。サーキットやレースファンなどにも旧車は人気が高いことが特徴です。

さらに一部の旧車は現在でも高値で取引されており、旧車コレクターが存在する程。このように旧車の価値は今もなお衰えてはいません。

2-2 デメリット

旧車は年式が古いこともあり、様々な部分に不備が出てきてしまいます。修理するための費用や維持費がかかってしまうことを覚えておきましょう。また走るときや保管する際の環境にも気を使わなければなりません。

費用の中でも特に修理費や維持費は現代の車とは異なり、負担が大きくなってしまいます。

旧車はどんなにメンテナンスをしても壊れやすく、その度に修理費用がかかってしまいます。故障部分のパーツがあれば問題ありませんが、製造中止になっていたり在庫が少ない場合は、取り寄せるのに時間がかかってしまうなんてことも…。

旧車は保管場所の確保も必要です。なぜなら塗装が弱くて錆びやすいことが特徴で、青空駐車場など野ざらしにはできません。いたずらや盗難も考えられるため、ガレージ保管がおすすめ。自宅にガレージが無い場合は別に借りる必要があり、当然ながら一般的な駐車場より費用は高くなるでしょう。

毎年支払う自動車に関わる税金も一般的な車とは異なり、収める金額が増えてしまうことも。

自動車の税金について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

さらに旧車を長持ちさせるためには走る環境もポイントの一つ。雨や雪は車が痛む原因となり、潮風も悪影響を与えるため海辺も避けた方がいいでしょう。旧車は燃費も悪く、特にスポーツカーは5〜7km/ℓ。エンジンの劣化によってさらに悪くなっているケースも考えられます。

このように旧車は費用もかかり普段使いには不向きです。それでも旧車ファンにとっては所有することの喜びと愛車を運転できることが最大の喜びと言えます。

3 欧米と日本との違い

旧車と同じ意味をもつ「ヴィンテージカー」「ヒストリックカー 」「クラシックカー」などその呼び方は様々。自動車文化が確立された欧米では、車の生産年数ごとに区切りをつけて分類しています。

まずイギリスの分類方法は以下の通り。

  • 1886〜1904年:ベテランカー
  • 1905〜1916年:エドワーディアンカー
  • 1919〜1930年:ヴィンテージカー
  • 1931〜1942年:ポストヴィンテージカー
  • 1945〜1971年:ヒストリックカー

自動車が誕生した1800年代終盤から約10年区切りでそれぞれ名称を付けています。1917〜1918年は第一次世界大戦、1943〜1945年は第二次世界大戦中だったため分類がありません。

またヒストリックカーは、ただ古いだけではなく車の履歴がしっかりしていて明確なことも求められるんだとか。何年何月に工場から出て誰が購入し、その後どこに転売されているかなどの記録も重要視されている程。その車自体のヒストリーを大切にしていることがポイントです。つまりヒストリックという名前の通り、自動車業界の歴史に残るような価値がある自動車を指す言葉として使われています。

続いてアメリカにおける定義は以下の通りです。

  • 〜1930年:アンティークカー
  • 1931〜1960年:クラシックカー
  • 1961年〜:プロダクションカー

アメリカでは、イギリスに比べて30年単位で区切った大枠での定義となっています。

日本では自動車文化が浅いこともあり、明確な線引きはありません。また欧米には無い特有の呼び方が存在していることが特徴の一つ。

第一次世界大戦前に生産された自動車は「ベテランカー」。第二次世界大戦が終わりを告げた1945年までに製造された車を「ヴィンテージカー」と呼ばれることも。また30年以上前に生産された自動車を「オールドタイマー」、20〜30年前の製造車を「ヤングタイマー」と呼ぶことも。「ノスタルジックカー」は日本のみで呼ばれているようで、旧車同様に年式などに明確な線引きは存在していないことが特徴です。

このように現在の日本では定義は曖昧なため、基本的には同じ意味合いで使用されています。

まとめ

今回は旧車について定義や所有するメリット・デメリット、同じ意味合いで使用される言葉の違いについて説明してきました。

旧車には同じ意味で使用される言葉が存在し、日本での定義は曖昧なもの。

旧車は往年の名車のみに呼ばれていることから、根強いファンが多く存在し現在でも高値で取引がされている程です。しかし旧車を所有することはメリットばかりではなく、デメリットがあることも覚えておきましょう。

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